12/26 12/29 本多劇場『Mystery「花婿は迷探偵-THE FINAL-」』:梅棒

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今回は、チャレンジング回。
今までにない試みがなされています。


・梅棒初のミステリー

探偵がいて、犯人がいる。
誰が犯人かは不明。
基本セリフの無い梅棒で、ミステリーをどう描くか…
それがポイントだ。



・出演者が全員男性の、女性ハーレムもの

主役は探偵であり、バチェラー要素もある。
それをとりあう多数の女性。
これを男性が演じている。



俺は基本的に女性は女性が演じてほしい。
だから、最初一報を聞いた時は、
うわーきついなーって気持ちになった。




しかし、考えたら納得出来た。
梅棒の団員は全員男性だ。
ゲストで女性を呼んだにしても、
男性比率は多くなってしまう。
多数の女性が出るハーレムもので、
女性が演じる女性と、男性が演じる女性が混在していたら、
ちょっとおかしな感じになるだろう。

ならばいっそ、全員女装で統一する…
これならば「男性が女装する」という意味として成立し、
納得も出来る。

このことは、パンフでも言及されており、
一応の答え合わせも出来たかな。



さて、そんな新しい試みがなされていた本作、
その試みは、十分成功していたといえよう。


ミステリー要素は、「犯人は誰だ?」という視点で楽しく見れたし、
予想外の被害者など、想像を越えてくる部分もあった。

俺は一回目は通路に面した席に座っていたのだが、
緊迫したシーンで、遅れてきた人が係員と一緒に俺の横を通った時、
俺めっちゃビクッ!!!ってしたもんwww
でも、それくらい入り込めたって事よw



作品をより分かりやすくするために、
露骨なまでのコナンオマージュ、ハーレム部分はバチェラーと、
元ネタがあったのも良かった。
舞台となる雪山の密室ホテルは、かまいたちの夜要素があると言ってもいいだろう。
とあるトリックもかまいたちの夜だしね。


人名も、江戸川コナンじゃなくて「神田川アラン」、
毛利小五郎じゃなくて「森小次郎」というコナン以外にも、
バチェラー連中は田中みな実じゃなくて「真中もなみ」
大門未知子じゃなくて「凱門真知子」
ゆりやんレトリィバァじゃなくて「じゅりあんデイドリィマァ」と、
一部ではあるが元ネタが分かるようになっている。
当然キャラクターも、その元ネタっぽく
「あー、あの女子アナはあざといキャラなんだなー、医者は完璧主義なんだなあ」
とかが、理解できる。
そういった元ネタがある分かりやすさが、スッと入って来れる要素になっていた。


前作の『曇天ガエシ』は、人名や世界観の分かりにくさが障害になっていたが、
その反省を活かしたのかなんなのかは分からないが、
その辺がとてもクリアになっていたのが良かった。
ミステリーという事で、より分かりやすくするための工夫かもしれないし、
普通に面白を追求した結果かもしれんが。




〇ストーリー

主役はコナンでいう毛利小五郎
コナンっぽく、
実際の事件はコナンに相当する「神田川アラン」が解決してるという迷探偵。

そんな探偵が、冬の長野あたりのホテルで行われるバチェラー的番組に参加。
そこで殺人事件が次々と起こり…




〇激萎え要素

前述のとおり、この舞台では殺人事件が起こるのだが、
最後の一個前のシーンで、その死者が、奇跡的な力で全員復活してしまう。
これはやめて欲しかった。


梅棒は笑いあり涙あり、最後にはハッピーな終わり、ってのがお約束だ。
最後のシーンでは、今までの登場人物の点描がなされ、
エンディングに相応しかった。
そして、そのシーンの「ああ…いいなあ…」って感覚は、
確かに全員生きてる方が感じられた。

だが、作品全体で見たら、死んでる人間は死んでた方がいい。
その重みがあるからこその死なんじゃないか。
後述するが、意外な人が死ぬわけよ。
その意外性、衝撃が、生き返ったら無くなっちゃう。
だったらもっと早く生き返れや!って気になるし。



これが妖怪とか架空の世界で行われるファンタジーならいいよ?
けど、俺はこれを日本、現実世界、リアリティーのあるものとして見てるし、
コナンや金田一のノリで見てる。
金田一で死者が生き返ったりしないだろ!


復活の理由付けとしては、
伝説の秘宝に涙を垂らすと奇跡の力が起きる的なもので、
そこで涙を流すためのひと笑いがあったりするのだが、
そんな安い笑いと安い理由で、
「梅棒らしいエンディング」のために簡単に死者蘇生しないで欲しかった。





〇出番の多さ

ホテルという大きな密室での
恋愛リアリティーショーという内容から、
場面が少なく、いつも以上に役者が常に出演してる、っていう印象。
役者の数も、梅棒の中では少な目で、
そんな中で、出てる役者さんはいつも以上に大変だなーと。


死んだ人も、退場ではなく、幽霊として参加してるのも、
梅棒らしい。
途中で、幽霊はモノをつかめない→つかめるようになる、
というのを1シーンかけて説明して、
「なんじゃこのシーンは?」と思ったが
(最初は、実は死んでなくて生きてた!ってシーンかと思ってた)、
クライマックスお決まりのバトルシーンで、
幽霊も参加させるために、殴る事は出来なくても、
モノを持つ事によって、攻撃参加出来るようにしたんだなーってのも分かった。



密室もののせいで、「メインの役以外にも、別の役をしている」というのは、
最初のシーン以外なし。
この辺も分かりやすさにつながっているかも。






神田川アラン(多和田任益)

名探偵コナンに相当する役。
しかし、年齢は二十歳。
別に子供ではありません。


コナンみたいにスケボーに乗り、
時計から眠り針を打ち込んだりと、
やってる事もまんまコナンの分かりやすさ。
サッカーボールの代わりに生首でシュートするのはめっちゃ笑ったwww


意外な被害者というのが彼。
この作品はコナンオマージュですよー、というのを
散々刷り込まれて、眠り針で毛利小五郎的主役を眠らせて
事件を解決してるという情報がありながら、
まさかのコナン役のコイツが
第4の被害者として死んでしまう。
これはあまりにも衝撃でしたね。


確信的な推理、閃きみたいなものは、
犯人の一人の偽装殺人を見破った時に発揮。
ただ、それに気付いたのが2回目の観劇の時だったんで、
初回観劇時には、推理という点ではイマイチピンと来なかった。
それにしたって、「幽霊の数が少ない」という、
目に見えて分かる不自然さが発端になってるもんなあ。


また、梅棒お約束の、冒頭での説明トークも彼が担当。
梅棒歴の浅いたわでぃーも、ついに前説するようになったかと感動しましたw





〇森凛(滝澤諒)

主役である毛利小五郎的な人の娘。
毛利蘭っぽく、ツノ型の髪を再現している。


テレビ局のADという役で、
バチェラー的恋愛リアリティーショーでは、
カメラを回している。
(ADがカメラ回すのもおかしいんだけどw)
このカメラが、金田一の佐木よろしく、
犯人特定のヒント(というか答えw)になったりする。



当然ながら?森凛と神田川アランは幼なじみ。
それ故にアランが死んだときのリアクションは見ものなわけだが、
席が後ろの方で「悲しんでる」ってのはわかっても、
その表情まではよくわからず…
でも、いい演技をしているようでした。

彼女も犯人に襲われ、死にかけるのだが、
そこでの、先に死んでいった被害者とのシーンは、
演出、演技ともに良かった。




恐らくは数字も見込める外部ゲストだし、
メインどころの役ではあったけど、
その辺の表情が良くわからず、
残念ではあったかな。
初めましての方だと思ったら、
パンフ見たらはじめの一歩に出てたwww
全然ピンとこねー。


あと、なんか足怪我してる?
初回観劇時に、動きに違和感あったように感じた。


空手が得意という設定は、もっと分かりやすく提示しても良かったかな。
キャラ紹介文に書くとか。
元ネタの毛利蘭が空手が得意っていうの、俺は把握してなかったんだよw





〇森小次郎(楢木和也)

主役の迷探偵。
要所のコミカルな動きが印象的でしたが、
悲しむにくれるシーンも多く、
色々なシーン、感情を演じ分けていたと思います。


コナンが死んでしまったことにより、
どう解決するかが見どころだったのだが、
娘のビデオカメラの映像と、
殺人現場に落ちていたイヤリングという、
露骨なまでの証拠くらいしかわからず…
まあいいけどw
セリフの無い舞台で表現するならこんなもんか?


2回目観た時に、アランが占い師のペンダントを腕にまきつけて、
死体偽装に気付いて…っていうくだりが分かりました。
あれ、初見で分かるのは難しいだろうなあ。




〇真中もなみ(天野一輝)

田中みな実的存在の女子アナ。
主役の娘である森凛以外の女性キャラは、
全員バチェラー的恋愛リアリティーショーの参加者である。


彼女は第一の被害者となってしまう。
バラを3本集めたら勝利、というルールの中で、
いち早く2本集めたという、分かりやすいフラグの上で死ぬのが良かったw




〇マーリーン(鶴野輝一)

K-POPグループの一員的歌手。
これも元ネタありそうではあるが、不明。
首にタトゥーが入ってあるのが事前情報で明かされており、
それが事件に関わりがあると睨んでいたが、
無関係だったwww
むしろ、後述の曲の歌詞に合わせただけだと思われるw

ちょっとムスッとしていて、孤立を感じさせるが、
それが結果的に存在感を増している、良いキャラだと思う。
鳩可愛くするのは良かったw

キャッチコピーがハングルで何書いてるのかわかんないのが気になるー!





〇伊豆原莉子(山野光)

モデル。
元ネタありそうだけどわっかんねー。

この作品の犯人は二人組であることが明言されているのだが、
そのうちの一人。
もう一人はある程度予想ついたが、
この人が犯人というのは予想外だった。

まあ、その根拠が、犯行現場に落ちていたイヤリングなんだが、
そのイヤリングを誰がつけていたかなんて、覚えてなかったし。
2回目観た時に、第一の被害者と部屋が隣同士ってのが分かって、
あーなるほどな、って思ったけど。


バチェラー参加者の中では影が薄く、
犯人だと分かった時も「あれ、この人誰だったっけ…?」ってなったもんなあ。

実は男で、犯人は男女の恋人どうし。
カツラをとったら金髪で、
それを見て「金髪=梅棒メンバーじゃない→ああ、このモデルが犯人だったのか」
と後から答え合わせして理解した位w


モデル故に高身長。
そういう所もヒントになっていたのかなーと思いつつ、
犯人カップルの身長差によるバランスも良かったです。





〇ファレノバーレ亜由美(Ken)

メイクアップアーティスト。
元ネタ不明。
ブラジルと日本のハーフという設定で、
なんとなくそんな雰囲気のある外見に、
ポールダンスを思わせるような、
独特のダンスが目を引く。
キャラ立ちはばっちりです。


第三の被害者となってしまうが、
死んでもなお存在感のあるような、
そんなキャラでした。




〇じゅりあんデイドリィマァ(五十嵐ゆうや)

五十嵐さんは、梅棒のメンバーではありませんが、
客演としての回数も多く、濃いめのヒゲが印象的な役者さん。
そんな五十嵐さんが女装する、という事に
驚きと期待感がありました。


演じる役は、名前から分かる通り、お笑い芸人。
三枚目なポジションで、キャラ立ちは出来ていたと思います。
外見も目を引くしね。

コメディ路線で、線の細い女性、って立ち位置でもないので、
後述のデビル永野と一緒にバトルシーンで暴れるような役回りも。
この2人が被害者にならずに最後まで生き残ったのも、
バトルシーンでの活躍を求められたからなんだろうなあ。


キャッチコピーの「恋も調子のっちゃって」ってのは、
パロ元まんまとはいえ、かなり好きw




〇デビル永野(塩野拓矢)

塩野さんは、強面で悪役が多い役者。
そんな塩野さんが女装する、という事に
驚きと期待感がありました。


演じる役は元女子プロレスラー
塩野さんらしい役柄だと思いました。
ビジュアルもかなり良く、五十嵐さんのじゅりあんのように、
一目でわかるような感じではなく、あのバチェラー集団の中で、
普通に綺麗な女性として参加してました。

それ故に一回目の観劇では、見分けがつかず埋もれてしまった感ありましたが、
二回目観た時は、ちゃんとプロレスラーらしい立ち位置が随所に見られて良かったです。




〇凱門真知子(野田裕貴)

大門未知子らしい、完璧主義の医者。

ビジュアルはバチェラー参加者の中でもトップクラス。
それ故に目を引きます。
野田さんは、何度も女性役をやってる方なので、
納得ではあるのですが、
最初に見た時は、この医者役を野田さんが演じていると把握しておらず
(事前にチラシ、パンフは見るけど、全員パーフェクトに覚えるわけじゃないしよー)、
天野さんや五十嵐さんみたいに、見てパッと分かる感じでもないし、
化けっぷりのレベルの高さも凄いです。
小倉弘子アナに似てると思いました。

二人組の犯人の片割れ。
俺はある程度目星はつけていて、
医者っていうのは、死亡時間とか偽装出来ちゃうから、
有利かなーって思ってた。
あとは、主役の探偵といい雰囲気になってたのも、
フラグかなーと。



探偵の娘を襲うが未遂に終り、
そこからバレそうになるが、自室で死んでいて、
被害者の一人になる。
しかし、血圧測るチューブ的なやつで、
自分で一時的に脈を止めていたという事が後に分かる。
この辺はかまいたちの夜を連想させましたね。

後述の占い師がテニスボールみたいなやつ(占いの水晶?)を持つのだが、
それを見て「あれ…美樹本がテニスボールで脈止めるみたいなやつあったよな?」って
ピンと来て、そしたらこのトリックが使われており、
やったー!ってなりましたw




〇細身和江(梅澤裕介)

超売れっ子の占い師。
しかし作中では、催眠術にかけようとして自ら眠ったり、
手品も失敗したりと、ギャグキャラとして描かれている。
元ネタは細木数子だろうが、あまり元ネタとは近くないかな。
占い師でギャグキャラ…強引に当てはめるなら、ダンガンロンパか?


役の年齢は43歳。
見た目も確かにおばさんっぽく、絶妙な年齢設定、絶妙なビジュアルだと思いました。

彼女がメインのシーンでは、2回目の観劇時には事前に歓声があがり、
回を追うごとに人気シーンになってるのが伺えました。
第二の被害者となるのだが、
そのメインシーンで、目立ったと同時に被害者になるとは思わず、
一回目見た時は、メインで占ってた人と被害者がイコールとは思ってませんでしたw


この被害者が発見されるシーンが、
叫び声→見に行ったらネズミでした→と思ったら死体でした、
というのが、かまいたちの夜
ネコ→死体の流れを連想させて、それもまた良かったです。





〇ドリアン佐々木(櫻井竜彦)

テレビプロデューサーで、
バチェラー的番組のゲームマスター
死者が出てもバチェラーゲームを続行させようとする狂人な一面も。

俺は、この人が結構怪しいと思って見ていた。
バチェラーを仕切る立場であるので、
自分の都合の良いように物事を進める事が出来る。
この有利な立場は犯人にとって都合がいいし、
犯人がバチェラー参加者と疑わせておいて、
それ以外の人が犯人、というのも意外性があっていいかなーと思いました。


実際は、第6の被害者となってしまう。
恨みを買うような立ち回りでもあったし、
被害者になる可能性もあるかなーとは思っていましたが…

首をはねられて殺されるのだが、
幽霊になった時も、常に自分の首を抱えて登場してるのが面白かったですw
クライマックスでは、この首がサッカーボールの代わりになって、
犯人を倒す展開もナイス。





〇バチェラー参加者の紹介V

ご丁寧に、参加者一人ひとりの紹介Vが流れるのだが、全8人を一気に紹介したらダレてしまう。
そのため、1回で二人ずつ、4シーンにまたがって紹介していたのが非常に良かった。
紹介された人は、このシーンで活躍するんだろうなー、という目星にもなるし。
VTR自体も出来が良く、初見は吹き出してしまったwww
みんなちゃんと女性してるんだよなーw




〇セリフについて&冒頭

梅棒は、基本セリフ無しのノンバーバル。
とはいえ、要所要所でセリフのシーンが挟まる事もある。


しかし、今作は、冒頭のたわでぃーの前説以外はセリフ無し。
この理由として、梅棒だから、ノンバーバルだから、
ってのもあると思うけど、
今作は、女装の多い作品。
外見を女性に近づけて、女性のようにしゃべっても、
声色を女性にするのは難しい。
それで、冒頭以外のしゃべりを無しにしたのかなあと思いました。


言い方変えると、女装だから、しゃべりたくてもしゃべれない、
っていうのもあるのかな。

しかし、これだけ女装メインの作品が出来るのも、
ノンバーバルの梅棒ならではだなあ…という発見もありました。



前説のシーン、探偵、探偵の娘、そして神田川アランの3人が共演するのだが、
その中でしゃべる(しゃべれる)のは神田川アランだけ。
これは普通に見ていて、違和感はありました。
なんか上手い事できないかなー。


ここでアランが探偵を眠らせるのですが、
ここが日替わりっぽくて、俺が見た時は、
すげー変な格好で寝るのと、
立って寝るっていうのをやってましたw




〇オープニングダンス

毎回梅棒メンバーだけ特別な衣装で踊るというのが定番なのだが、
今作は女装で大変なのか、それは無し。
まあ納得です。

楽曲はJuice=Juiceの『プライド・ブライド』という曲。
知らない曲ながらも、ハロプロという事で自分の好みに近く、
期待はしてましたが、その割にはイマイチな楽曲だったかな。
もっと、歌ってる人も知らないような曲の方がヒットしたりするんだよなー。
ReoNaの『ANIMA』みたいに。


とはいえ、2回目の観劇が終わって家で聞いてみたら、
オープニングのダンスシーンが思い浮かんで、
興奮が蘇る感もしっかりあるから、やっぱり良曲なのかもしれません。
初回はイマイチだったという感覚は確実にありました。




〇薄い幕の演出

前述のオープニングもそうなんだが、
この舞台では、透過性のある薄い幕が舞台を覆い、
その前後での演出が非常に素晴らしかった。

オープニングでは、幕の奥にバチェラー陣、
手前に探偵陣という構図が素晴らしく、
ポスターのようなカッコよさがあった。


また、死人が登場してからは、死後の世界的な使われ方も。
これもまた良かったですねえ。





〇小物チェック

ミステリー故に、細かいものがヒントになってるのではないかと、
双眼鏡による小物チェックが必要。
そうなると、後ろの席は余計きついかなーと。
小物であれば前の方でも分からないし。

結果的には、その辺はうまく消化していたとは思いますが、
結果を知るまでは、何がヒントで何が重要かわからないからさーw




肖像画

壁にかかってる肖像画で攻撃して、
肖像画が破れるシーンがあったが、
あれって破れちゃうと、もう使えないよなあ…
毎公演ごとに用意してるのかな?




〇公演オリジナル曲

今回の公演オリジナル曲は、クライマックスのバトルシーンで流れます。
普通にありそうな曲なので、オリジナル曲とはなかなか気付きにくい。
コナンのテーマ曲らしきメロディーが使われているのですが、
最初は普通にコナンの曲だと思って聞いてたと思うw

二回目になって、曲順とかも分かった上で聞いて、
「あー!良く出来たコナン風メロディーだなー!」って思いましたw
歌詞は全然わからないなあ。




〇死体登場のテンポの良さ

第二、第三の死体の登場の仕方は非常にいいですね。
一応それなりに前フリもあるものの、
比較的いきなりの登場。
フリもちょうど良い。
素晴らしいサプライズ。




〇ネタばらし演出

犯人が医者だと分かった時、
時間が巻き戻って、医者がどう殺したか、というのを見せてくれる。
もちろんVTRではなく、リアルで演じられる。
その分かりやすさが非常に良かった。
よくある手法なんだろうけど、映画の「イニシエーション・ラブ」を連想しました。





〇開演前BGM

良く知らない曲も多かったですが、
『林檎殺人事件』や、コナンの主題歌などが
ノンストップMIXでかかっており、
なかなか良かったです。
作品によっては開演前BGMの無い作品もありますが、
俺としては、あった方が好きだなあ。




〇Bad Bitch 美学 Remix


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作中で最も印象に残った曲。
元々の曲が、6人6通りの女性の生きざまを歌ったような曲なのだが、
8人のバチェラー参加者が2人死んで6人になって、
「容疑者は誰?」というシーンで、改めて6人を紹介するような、
そんなシーンで使われる。

その歌詞は作品にピッタリ。
マーリーンの首にタトゥーがついているのも、
この歌詞に合わせたものだってのもわかるし、
元歌メンバーにゆりやんレトリィバァがいるので、
じゅりあんデイドリィマァになったのもわかるw
この曲を元にキャラメイキングした部分もあったのではないだろうか。
最初はこの曲が公演オリジナル曲だと思った位だw



基本的には、それぞれのダンスソロが見もののシーン。
この曲以外は、梅棒+YOUさんの布陣で振りつけているのだが、
この曲だけ、歴代梅棒に参加した女性客演陣が振りつけている豪華な仕様。
そういう意味でも大きなシーンとなっている。

幕の演出や、映像が怪しく変化するのも〇
ただ、初見で見た時は、ちょっと長いシーンだな、って思った。
それまでのテンポの良さも失われちゃうし。




〇ハッピー2・ダンス


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クッキングパパの主題歌らしい。
音源入手の都合なのか、森口博子さんのカバーバージョンが使われてました。

料理対決のBGM。
歌詞に出てくる食べ物が実際に出てくるのだが、
ちくわとわさびの人はかわいそうだと思ったw
ちくわとわさびは負けフラグ

しかもこのわさびが、
最後に死者復活のための涙を流すアイテムとして使われるのも、
まあ良く出来ているw






そんなところかなー。
良く出来ているのはいつもの事なのだが、
見れば見るほど発見があり、良く出来てる度が増しそうな、
そんな作品だと思いました。

もちろん初見でも楽しいし、初めてのミステリーというハードルを
十分クリアしてるだけで良い作品と言えるでしょう。
梅棒らしさも十分、演出も〇。
やりすぎた感が無いのも良かったと思います。


役者が少なめで、みんなキャラクターが良く、
2回目以降の、愛すべきキャラクターを楽しむ感覚も、
より高めの作品だったと思います。