※この舞台は
①犯人
②事件の肝となる重要なトリック・アイテム
③クライマックスの詳細
がネタバレNGとなっているので、
それを踏まえて書きます。
〇オープニング
客には、事前にオープニングの台本が渡されている。
この台本は、出演者にも渡されており、これを演じた後に
死体発見→そこからアドリブ推理劇、というのが明示されていた。
果たして、この通りのオープニングになるのか…?
と思っていたら、やっぱりスカしてきました。
幕が開くと、5人全員舞台上で倒れているところから始まります。
どうやら、台本すらも読んでない様子…?
意外性が感じられつつも、結局事前に渡された台本通りの芝居が行われる。
なんだったんだ…?と思っていたら、一連にしっかりと意味があり、
なるほど納得の良く出来たOPでした。
〇昼公演 ゲーム配信者回
10分押しくらいで開演。
入場列、物販列も凄かったからなー。
K4senさんを始めとした、推理力が冴えたまともな回。
特別面白くない所でも、会場では女性の笑いが起きていて、
笑いの質の違いを感じさせられた。
俺もポコチャで配信してたから、わかる感覚ではあるが。
〇夜公演 芸人回
5分押しくらいで開演。
一転、爆笑の多い回。
それに反比例するように、推理は進まず、
サーヤが酔っぱらっていたのは、
X上でかなり反感を買っていた。
サーヤファンですら擁護出来ない位にw
それぞれの机の中にある武器に気付かなかったのは残念かなー。
アシストがあってもよかったのに。
物ボケとか見れたかもしれないのにw
総括ですが、
昼公演だけ見た時は、
「面白かった、でも、金額にしたら5~6千円くらいの価値かな」
と思いました。
しかし、昼夜合わせて観て、トータルで、
金額に見合った価値の十分にある、満足度の高い、面白いエンタメであると思いました。
まず、配信者と芸人という2パターンを用意したのは最高に良かった。
配信者はゲームが上手く、
マダミスやTRPGに触れてる人も数人(多分、もしかしたら全員かも)いた。
それ故に解像度が高く、推理の進んだガチ寄りのプレイを見せる事が出来た。
対して芸人は、当然ながらお笑い要素が強く、
推理は進まなかったが、結果として配信者と違う結末になった。
この「2パターン違うものが見れた」というのが満足度高いのよ。
お得感あるじゃん。
これが昼も夜も同じ内容じゃつまらんわけだし。
当初はアイドルや俳優5人のパターンも考えていたようだが、
振り幅を考えた時に、この「配信者と芸人」というのが一番ベストであるように感じられた。
また、TRPGにしろマダミスにしろ、プレイヤーではなく視聴、観客側に回る場合
(そもそもプレイヤー側に回った事ないけどw)、
初見には初見の面白さがあるが、
全貌を知った上で見る、二回目以降の楽しみ方もあるわけよ。
二回目、つまりは夜公演はその楽しさも味わえたのが良かった。
夜公演だけ見た人は、推理が進まず、サーヤに不満を持つってのもわかるけど、
俺はどっちも見てるから、そうやって推理が進まなかったのも
「芸人組の景色」って感じで消化できるのよ。
格ゲーマー狂気山脈だって、上手くいく卓もあれば、いかない卓もあるけど、
それがその卓の味なわけじゃん?
そんな感じ。
そして順番も、「芸人→配信者」だったら、
ここまで面白くなかったと思う。
やっぱり先に配信者のを見ていて、全貌が分かっているから、
芸人で笑える、ってのもあったと思うし。
何も知らない状態で、先に芸人だったら、
謎解きに集中するあまり、お笑い要素を雑念と感じてしまうかもしれないし。
〇K4sen
昼夜通して、MVPだと思った出演者。
数々のマダミスやTRPGを回してるだけあって、
考察が素晴らしく、
特に
「OP、何故5人があんな格好していたか」を指摘できたのは、
鳥肌モノの気づきだと思った。
他にも、舞台上で話に上がっていたが、
平子さんの台本の違いについて、早々と指摘出来たのも〇。
しかも、後ろに隠すように持ってるとか、肌身離さず持ってるとか、
理由も良かった。
確かに平子さんは怪しかったし、台本の45稿というのも気になる要素ではあったが、
あまりの早さ&予想外さに、平子さんが言い訳用意せずに見せた、ってくだりもよかったw
〇SHAKA
ソツの無い立ち回り。
悪く言うと、印象薄いかなあ。
〇よしなま
SHAKAさんよりは目立っていたと思ったけど、
具体的に思い出せないなあ…
事前のHPのインタビューから受けた、狂人らしい印象は、
それほど感じられず。
〇おぼ
どうやら、このイベントのためにマダミス系のゲームを配信でプレイしてくれてたらしい。
そこまで気合入ってる&準備してくれてるのが嬉しかった。
しかし、その割には得点に結びつかず、報われなさが悲しかったw
裸キャラだったので、オチ担当みたいになってたのは意図されてるのかな。
おぼさんがそういうキャラクターなのかどうか把握できておらず…
まあ、夜公演の裸キャラだった酒井さんが、オチ担当とは思えないので、
特に意味は無いのかな。
〇ボドカ
血まみれの格好で、服を着てないおぼさん同様、序盤から疑われやすい立ち位置。
ボドカさんとおぼさんは、向かって左側にいたのだが、
俺は、この二人の外見が、他の3人と比べると認識力が低いため、
「あれ、この人どっちだったっけ?」と、
思考にノイズが走ったのが辛かったw
台本にある「赤ちゃん」というワードが、
ボドカさんの配信上のネットミーム的なものなのかなあと思ってたけど、
夜公演でもそうだったし、全然関係無かったっぽいw
〇狩野英孝
めっちゃ笑った。
方向性としては期待通りだが、
面白さは期待以上といった感じか。
ご本人がこういうミステリー好きというのは、
ラジオ(せかまん)を通して把握してたし、
TRPGみたいになりきって演じてくれて、
それでいて推理はポンコツ。
しかし、たまに鋭い事も言ってみたりと、
素晴らしかった。
狩野さんとよしなまさんは、同じ役
(とある理由でマジック持ってる)なんだけど、
二人とも、マジックを持っていることを自白せず、
最後の感想タイムで公表してたのは面白かったw
似た者同士か!
〇三四郎 小宮
濃い芸人メンバーの中では、予想通りの影の薄さではあったが、
要所で良い発言をしていたようで、
ポイントは取っていた。
ハイハイさせられた事に文句言ってたけど、別にいいだろw
〇ラランド サーヤ
HPの事前インタビューは、色んな人から警戒されていて、
芸人枠のK4senさんみたいなポジションで、
与えられた役もK4senさんと同じ赤い帽子の役。
それ故期待感が高かったが、サーヤさんは前のテレ東の仕事が
お酒を飲む仕事だったらしく、周りから早々と酒臭さを指摘されて、
ふわふわした言動は明らかに酔っ払いっぽい。
本来の鋭さが発揮されないばかりか、
余計な事をして邪魔するような流れもあり、
かなり残念だった。
舞台の途中でスタッフから水を手渡され、
それからは落ち着いたけど、
落ち着きすぎて、今度は全然発言せずに
空気のような存在感になっちゃうし、
こういう謎解きイベントで、
「スタッフから水をもらう」という行為自体に
意味があるのか?って考えちゃうし。
#AGASAを見てみても、このサーヤが酔っぱらって仕事に来た事に対する
批判的なコメントがかなり目立ち、
「金返せ」「プロ意識が足りない」
「個人事務所だからスケジュール管理が出来てない」
などの厳しいコメントが散見されましたw
〇さらば青春の光 森田
元々こういうのが得意そうなのは、
事前のHPのインタビューで感じていたが、
その期待通り、一番しっかり推理していた。
森田さんがいなかったら、夜公演は回ってなかった、
破綻してた、なんて声もX上であった。
露骨に推理ポイントを狙いに行く姿は、
格ゲーマーのマダミスを連想させたなあ。
俺はめっちゃいいと思ったけど、
X上では、その姿を批判する声もあり、
そういう見方もあるんだなーとは思った。
こちとら格ゲー狂気山脈が入口だからさあw
様子のおかしいサーヤさんと、
様々な条件から、脚本家のディズムさんとサーヤは
付き合ってる、みたいな推理をしたのは面白かったwww
サーヤさんが様子がおかしいから+サーヤさんが女性だからこそ
生まれた推理であるだろうし、その偶然性がいいなーとw
〇アルピー 酒井
クレジットカードやお店のポイントカードの裏に
酒井さんの名前が書いてあるのだが、
「酒井健太」が正しいのに「酒井建太」と書いてある。
これが、何か意味があるのではなく、ただの運営側の間違い、
というのはひどかった。
名前間違いは普通に失礼だし。
俺は一目見た時「あれ、おかしいな?」という違和感を持ったのだが、
何故運営側は違和感なかったのか。
違和感無いにしても、間違いやすいポイントじゃん!
探偵側である相方の平子さんとのおいしいやり取りもしっかりあり、
特にクライマックスでの二人のショーとでも呼ぶべき時間帯は至福だった!!!
〇松丸亮吾
探偵役だが、このマダミスというゲームをまとめる進行役、って感じ。
松丸くんといえば謎解き。
今まで数々の謎解きイベントを主催して、どちらかというと作る側のイメージだが、
今回は演者に徹している(ちなみに初舞台らしい)。
ちょっと勿体ない使い方だし、どうなんだ?という気もしていたが、まあ納得。
・頭がいい
・進行、解説するにあたって、マダミスの要点を押さえる能力がある
・テレビ経験もあり、MC経験もある
・イケメンで人気もあり、集客力もある
と、抜擢される要因は十分。
特に最初の2つが、このマダミスというものを成立させるにあたって、
でかいポイントだと思います。
総じて良かったと思いますが、いくつかのやらかしも目立った。
昼公演で、犠牲者が誰なのか分かってない状態で、
その犠牲者を、後に判明する「脚本家」と呼んでしまったのは、
かなりのボーンヘッド。
特に俺は、この舞台を脚本家であるディズムさん目当てで
観に来てるので、「脚本家」ってワードが出た時に
「え?え?!ええええ?!?!?」ってなったもんなあ。
夜公演の、脚本家と配達員の犯人は誰かを問うシーンで、
配達員の事を言ってるのに脚本家と言い間違えたのも気になったかな。
ほんとにちょっとした言い間違え、
おそらく脳内では配達員と言ってるレベルの間違いなんだけど、
この二つを言い間違えたら、当然犯人も変わってくるわけで、
絶対に間違えちゃいけないポイントだからさー。
あと、夜公演で台本の読み合わせするとき、立ち位置間違ってたよね?
真ん中に立ってたけど、左奥の誰もいない譜面台みたいなところに、
思いっきりライト当たってたwww
どうやら松丸さんは、常にインカムで指示が来ていて、
「時間が押してます」とかかなり言われてたみたいね。
そんな中で、あれだけの大役。
トータル的には十分良かった。
〇アルピー 平子
探偵の助手、という役。
個人的には、クライマックスの演技が素晴らしかった。
よくもまあ、あそこまで入り込んで、同じような事を、
言い換えて、言い換えて、言い換えて、言い換えて、
あの熱量でよくもたせられたなあ、と。
夜公演では、芸人同士という事で、
そこが笑いになってしまったが、
それを残念と感じる位、個人的には良かった。
昼公演では、普通に感動しちゃったもん。
友近やロバート秋山のような、演技の上手さかもしれない。
それでいて、その二人のような多数の引き出しを持っているかは分からない。
けど、俺は凄い、いい演技するなあと思いました。
あと、外見が結構絵になるんだよなあ。
〇ADさん
女性二人組。
何故か黒髪の人だけいっぱいしゃべって、
金髪の人はほとんどしゃべらない。
何故なんだろう。
黒髪の人は、素人らしさがまるでない演技というか
セリフの言い方が上手く、
夜公演では、「うますぎやん」「どこの劇団?」
「どこの事務所?」とツッコまれまくってたw
このADさんも容疑の対象になるのだが、
夜公演は昼と比べて、そこにいきつくまでが遅く、
「この5人の中に犯人がいる」という思考が強そうに感じたなあ。
個人的には、このADって言い方が気に入らないなあ。
テレビだったら言うけど、舞台スタッフをADっていうかな?
今回はテレ朝が制作に入っていて、演出の人もテレ朝の人だから、
テレビ寄りなんだろうけど、今やってるのは舞台なわけでしょ?
「スタッフ」でいいじゃん、って思っちゃうなあ。
そもそも舞台スタッフなんて何人もいるのに、
あの2人しか出ないのもおかしいし、
スタッフという存在をオミットする、という選択肢もあって良かった、
って気もするなあ。
でも、そんなの分かった上で出してる気もするから、まあいいかな。
〇ディズム
今作の脚本としてクレジットされているディズムさん。
実際観に行ったら、事件の被害者は、
脚本家であるディズムさんということが分かり
(実際演じてる死体役は別の人)、
ディズムさんの狂気性や事件の動機など、
作品内でのディズムさんの存在がかなり大きくて、
声が流れるシーンがあったりと、俺得な内容であった。
作中で、とある選択を迫られるなど、
「カタシロ」をほうふつとさせるシーンもあり、
ディズムさんらしさも十分感じられたのかなあと。
舞台当日になって、ディズムさんのコメント動画が
公式から発信されたけど、妙に淡白な気がして、
アレ?って感じだったけど、
なるほど、あの舞台設定なら納得出来たかなー。
特に意図しないものだったらごめんなさいw
ちなみに、パンフ情報によると、テストプレイをふまえて、
かなりギリギリまで脚本練り直してたみたいね。
テストプレイでは、平子さんの役をディズムさんがやってたとか!
平子さんはぶっつけ本番なのか、
1~2回くらいはテストプレイに参加したのかが気になる…
それ言ったら松丸さんもだけど。
あの探偵ポジションをテストプレイなしにこなせるとは思えないもんなあ。
昼公演の人は、「ディズムさん」という存在を元々知ってる人が多く、
早めに気付けたのは嬉しかったなあ。
対して夜公演は、誰も知らない中、台本から見つけてきた小宮さんは
いい仕事したと思う。
〇脚本と演出
今回の舞台の脚本は、ディズムさんで、演出は北野さんというテレ朝の人がやっている。
それはさておき、劇中の狂人脚本家ディズムさんは、
役者についてダメ出ししたり、
思ったように役者が演じてくれない事に不満を持っている。
それが犯行、凶行につながるわけだが、
ダメだしとか、演じ方に対するどうこう、
っていうのは、演出家の仕事ではないだろうか?
世の中にはいろんな舞台があって、それぞれ形が違うのかもしれないが、
少なくとも、俺はそう思っている。
この舞台では、スタッフの事をADと呼んだりと、
役職に対して、なんかアレって思う事が多いなあ。
そして、この舞台の演出の北野さんは、どこまで演出に加わってるんだろうなあ。
マダミスの本質となる数々の謎はディズムさんが考えたもの、という認識だけど、
そうなると、AGASAの演出もディズムさんがやってるかのような、
そんな感覚にもなってしまうなあ。
〇(舞台上の)脚本家
死体役として、ずーーーーーっと存在している。
これはめちゃめちゃ凄い。
いやもう、人形でいいじゃん、それを見立てて、でいいじゃん。
もちろん、作品中のディズムさんが言う
「本物の舞台」みたいなのを目指すからには、
これが作りものじゃあかんわけだけど、
にしたって大変じゃん。
夜公演では、2回ほど笑ってしまって?
体が震えてしまうシーンも。
酒井さんのポイントカードの番号が
「1037564」と気付いて、
「みなごろし…と、最初の10はなんだ?」
「いよっみなごろしかな?」という、
まあまあしょーもないので笑ってたのが良かったwww
〇鏖
劇中で、これを読ませる謎解きがある。
答えは「みなごろし」。
答えが答えだけに覚えやすく、
多くの人が知っていると思われたが、
昼公演は、ようやく一人(よしなまさん?)が思い出す感じ。
夜公演は、芸能人は良くクイズに出ているから、
昼公演より楽勝かと思いきや、まさかの全員読めず!!!
よくよく考えたら、確かに答えが答えなだけに、
テレビのクイズ番組には使われにくいか。
というか、松丸さんが知らないわけないので、
これを松丸さんが知らないっていうのも不自然に思えてしまったw
〇二人目の被害者
この作品には、最初の被害者(脚本家)とは別に、
二人目の被害者(ウルトライーツ配達員)がいるのですが、
これ、いらなかったのでは説。
最終的に、演者5人は、脚本家の犯人、配達員の犯人それぞれに投票する事になる。
昼公演の投票は、5人全員
・脚本家…犯人A
・配達員…AD
となっていた。
全員一致も凄いのだが、俺も同じ考えに至ったんだよなあ。
だから、てっきりこれが正解だと思っていた。
ところが、どうやら、脚本家も配達員も、犯人Aの仕業、というのが真相のようだ。
これがあまりにも腑に落ちない。
配達員は、二回殴られて殺されている。
何故二回なのか?
ADは常に二人組なので、それぞれ1回ずつ殴った、
というのが俺の考えだ。
しかし、犯人Aは配達員ともみくちゃになって、メガネが割れてしまった。
なので、消火器で殴った後に、ガラス製の花瓶で殴って、
メガネの破片と花瓶の破片を混じらせて分からなくした、
というのが真相のようだ。
まあ、これは納得できる。
腑に落ちる。
だが、犯人Aがいつ犯行に及んだのか…?
犯人Aが席を外した時に、犯行に及んだのだが、
劇中だと、犯行に及んで、しば~~~~~らくしてから、
配達員が「た…すけ…て…」と、
息も絶え絶えにステージ上にやってきて、
その場で死ぬ、という流れ。
これが、「死体を発見する」という流れならわかる、
ってか、何故そうしなかったのか。
殴られてから死ぬまでの時間が長すぎて、
その間コイツはどうしてたわけ???ってなるし、
その間スタッフに見つかってないのもおかしいし。
まあ、犯行現場のトイレで殴られて、死にそうになりながら気を失って、
気が付いてステージにやってきた、というなら分かる。
分かるが、不自然だ。
死体を発見する、の方が遥かに自然だ。
というか、そもそもこの配達員の存在がいらないのでは、っていう気がする。
この配達員の死体は、クライマックス直前に出てくるのよ。
推理が結構進んできたところで、いきなりの新要素!?っていう、
情報過多感がある。
まあ、それが狙いなのかもしれないが…
しかも、昼公演見た時、
「配達員を殺した犯人は、ADではなく犯人Aである」という事実というか、
5人の投票は違いますよー、っていうのが、
はっきり明示されなかったように思えたんだよなあ。
だから、昼公演終わってもモヤモヤが残っちゃって…
まあ、メガネ破片のくだりはあったけど、
「実行犯と黒幕は違うパターン」とか、
「配達員がSHAKAさんの楽屋に行って、薬を嗅がされておかしくなって自害説」とか
色々考えてたから、もうちょっとはっきり言ってくれないと、ってのはあったかな。
〇松丸さんの細工
とあるシーンで、ネタバレのために詳細は書けないが、
「爆弾が爆発します→実は松丸さんが細工してセーフになりました」
みたいなシーンがあるんだけど、あそこ、もう少し上手く描いてほしかったな。
いくら舞台だから、って言っても、松丸さんが細工してたように見えないんだもん。
特に夜公演。
いや、わかったら「実はセーフ感」が薄いんだろうけど、
わかりやすかった昼公演の挙動でも、とてもそうには見えなかったし。
もっと上手いやり方あるんじゃね?
〇役者は事前にどこまで言われているのか
参加者は、事前に何も知らない状態で参加している。
しかし、劇中に出てくる財布やポイントカード、香水やグッチの服は、
「本人の私物」という設定でありながら、昼公演と夜公演で共通しており、
本当の私物ではない事が分かる。
という事は、簡単な当然打ち合わせはされているわけで…
その塩梅がどんな感じなのか気になった。
改めてHPのAGASAルールを見ると、
『AGASAでは、参加者は当日まで何も知らされていません。』
と記載があるから、事前に知らなくても、
当日に知らされるのはOKなのね。
〇静止画に表示されていた開演時間
何かの静止画映像(多分、台本だったかな?)で、
昼公演なのに「19時開演」と記載されてるものがあった。
その時間に関しては重要じゃないんだろうし、
昼夜使いまわし、って事なんだろうけど、
そこを昼夜ちゃんと時間分ける、くらいの手間があってもいいと思った。
単に画像間違いかもしれないが。
〇ノーミーツ
今回、初めてノーミーツさんの舞台を拝見したわけだが、
ノーミーツさんらしさは、どちらかというと配信に出ていたのかな?
そっちは見てないけど、投票システム使ったり、よさげな印象はあったかな。
劇中では、探偵役が楽屋や廊下に飛び出して、
そこから中継するシーンもあったりして、
その辺もノーミーツらしかったっぽい。
テレ朝との共同制作だし、テレビっぽいとも言えるのかな?
廊下には塗りつぶされたポスターだけでなく、無造作に置かれた
機械とストップウォッチ、閉鎖された男子トイレも
作中に関わっていた、っていうのは見事。
配信では味わえない価値があるなあと思いました。
けど、閉鎖されたトイレ、一か月前に他のアーティストのライブに来た時も、
閉鎖されてたと思ったんだよなあ。
だから「あ、また閉鎖されてるんだな、ここはいつも使用禁止なんだな」と、
気にも留めなかった、ってのはあるw
まあ、一か月も壊れてるってのもおかしな話だが、
逆算して、もともと壊れて使用禁止のトイレをこういう活用したのなら、
上手いなあと思います。
最後に推理ポイントに応じて順位を発表する、という所で、
「ウルトライーツの存在を指摘出来たら〇〇点」
「スマホのパスワードを解いたら〇〇点」
といった感じで、裏でみんなの推理ポイントを細かく集計してた、っていうのは凄い。
その点数詳細、後日でいいから発表してくれないかなー。
良く出来ていたと思う反面、
酒井健太さんの漢字間違いや、
昼公演なのに夜公演の時間が記された画像が表示されたり、
ってのはいただけないなあ…
俺の好きな梅棒とは作りが全然違うから、比較にならないとはいえ、
梅棒がそんなミスするとは思えないもんなあ。
〇マーダーミステリー
この舞台は、間違いなくマーダーミステリーの舞台である。
しかし、おおっぴらに、「マーダーミステリー」という単語を使っていない
(HPのインタビュー動画では使っている)。
パンフによると、マダミスは認知度が低く、テレビ番組の企画書も通らない、
という背景があったみたいで、
あえてマーダーミステリーという単語を使わず、敷居を下げたっぽい。
〇客層
昼公演は、平日の昼間という事もあってか、
大学生くらいの若者が多い!
あと、カップルで来てる人が目立ったなあ。
夜公演は、昼ほどじゃないにしろ、20~30代の若者が多い印象。
出演者のファン層が若い、と言えるんだろうけど、
マダミス好きは若者が多いのかな。
そんなところかなー。
今回のAGASAは、新たな試み、チャレンジとして行われた舞台であり、興行である。
チケットは完売し、大成功だったと言えるでしょう。
これをふまえて第二弾も当然期待されるところだし、
ノーミーツ以外のどこかが、こういった舞台にチャレンジするのもアリでしょう。
今回の反省を生かして、もっとよくなってくると思うし。
そして、第二弾があるなら、またディズムさんでもいいけど、
ディズムさん以外も見たい気持ちの方が強いかな。
ディズムさんは元々マダミスの人じゃないと思うし、
「第一弾を超える」という観点で言うと、
人を変える事によって、予想もしない方向からの衝撃を受けたい感はあるなー。
あとは、この公演時間でこの完成度、満足度、というのポイント高いと思う。
例えば狂気山脈の配信だって、5時間くらいかかるわけじゃん。
マダミスの種類はたくさんあるけど、大体のものはそれなりに時間かかると思う。
しかし、この公演時間で、濃密に盛沢山の内容を詰め込んだのは凄いなあと。