元々この公演は観る予定はありませんでした。
もう2回見てるし、観るにしたって東京で見ればいいし。
もちろんこれには理由があります。
まず、この舞台は、出演者の櫻井さんが怪我のため、7/15だけ休演し、
以降は櫻井さんの役を、舞台演出の伊藤今人さんと、振付助手・稽古場代役の
田中幸介さんの二人で埋める、という役者変更がなされました。
https://www.tohostage.com/cancel2022_10/info.html
そして時は流れ、大阪公演も無事に終わり、
あとは愛知の3公演(8/6.8/7)を残すばかり、
というところで、出演者の体調不良(おそらくコロナ絡み)により、8/6は中止が決定。
んで、8/7の公演は、またまた役者を変更して行うというもの。
これがぶったまげた。
<出演者変更> 8/7(日) 12時/17時公演とも
塩崎茉莉花 役 綺咲愛里 ⇒ 伊藤今人
客/キャバ嬢他 役 遠藤令 ⇒ 柳澤佳純(振付助手・稽古場代役)
なお、陣馬力 役 櫻井竜彦は、本公演より復帰、田中幸介は引き続き出演いたします
https://www.sundayfolk.com/sundy/2022/08/post_20905.html
色々あるが、最大のポイントは、
だ。
塩崎茉莉花は、この作品のメインヒロインだ。
トップレベルのキャバ嬢役で、浜崎あゆみを思わせるビジュアル。
演じる愛里さんは、宝塚の星組トップ娘役だった人。
ただの女性じゃない、圧倒的ビジュアルを要求される役だ。
それを今人さんが?!
梅棒は女装役も多いし、動きなんかもそれっぽくは出来る。
でも、ビジュアルはどうにもならない。
今人さんは、体はデカいしゴリラ顔。
梅棒面子の中でも一番綺麗な女装に適してないビジュアルだと思います。
苦肉の策とはいえ、よくこの案が通ったな!!!
しかも、今人さんは、つい直前まで櫻井さんの代役として出ていた。
いくら全てを知ってる演出の立場とはいえ、また別の人の代役やるの?
という驚きもある。
もうこれは…見た過ぎるだろ!!!!
この代役以外にも、ポイントはいくつかある。
まずは櫻井さんの復帰だ。
結局櫻井さんの怪我っていうのが何なのか、
どういうレベルなのかってのが分かってない。
それが完治して役に復帰できるレベルなのか。
それとも、足とか骨折しててちゃんと踊れないけど、
こういう状況だから復帰するのか…
それを確かめたいってのもある。
柳澤さんに関しては、あまり心配はしてなかったかな。
「Fight For F」で見て、安心感はあったし…
あと、8/7は2回公演だが、俺が見る予定の17時の回は、
東京、大阪含めた、すべての公演でのラスト公演、
いわゆる大千秋楽ってやつだ。
やっぱり初日と千秋楽は特別。
大千秋楽など梅棒では未体験の世界。
その熱狂を体験してみたいってのもあった。
加えて、常々梅棒で遠征してみたいって気持ちもずーっとあったんだよね。
やっぱり梅棒は何回見ても楽しいからさ。
何かきっかけがあれば…と思っていたが、そのきっかけが訪れたって感じ。
トータルで見たら、さすがに違和感はあった。
だが、序盤の田舎娘の時は(予想通りであったものの)、そんなに違和感なかったし、
注目の、スーパーキャバ嬢で登場した時も、
思ったほど悪くない、って思ったんだよなー。
その後ずーっと見てたら「さすがに?」って気分にはなったけど、
あのキャバ嬢初登場シーンを「悪くない」って思えた時点で、相当アリというか、
成立してんだろうなーって気になった。
ちょいちょい、キャバ嬢が今人さんに変更になった事を受けて、
クレアさんのセリフで笑いが起きたり…という事はありましたw
あと、抱き合って喜ぶようなシーンは、今人さんの方が相手を持ち上げる、
みたいなのもあったかな。
〇櫻井さんの復帰
これは完全復活…という認識でいいのではないだろうか。
特に違和感は感じなかった。
カーテンコールのお辞儀の時に、よろけたようにも見えたけど、
TL見たら、胸のバラが落ちて拾っただけっぽいし。
過去二回では、陣馬力という役は、今人さんの方が印象強かったので、
ここで櫻井さんの陣馬力がインプット出来たのはよかった。
櫻井さんの代役でモブ医者やモブホスト役をやった田中さんを引っ込めて
櫻井さんがやる事も可能ではあったと思うけど、
田中さんにやってもらったのは、嬉しさの方が大きかったかな。
あのモブ役が櫻井さんである必要性もないだろうし、変更は少ない方がいいだろうし。
今人さん代役だったモブヤクザは、もちろん櫻井さんがやってました。
〇客/キャバ嬢他 役 遠藤令 ⇒ 柳澤佳純(振付助手・稽古場代役)
見て思ったのが、「あれ、思ってたビジュアルと違う!」という事。
「Fight For Fで見て、安心感はあった」と最初書いたけど、
よくよくFight For Fのパンフ見たら、稲葉麻由子さんと勘違いしてたっぽい。
柳澤さんもFight For Fに出てたけど、どちらかというとモブっぽい役なんだよね。
んで、今回もモブ役の代役ということで、別に主張しなくてもいいわけだが、
それでも正直、地味だなーとは思いましたね。
まあ、本来注目すべきではないモブ役を注目して見てるから、
余計にそう感じるってのもありますが。
前回のブログで、モブに関しては触れませんでしたが、
今作には、4人の女性モブがいます。
モブと言っても、かなり出番が多く、そこが梅棒の良い所だと個人的に思ってます。
で、柳澤さんが代役になり、一部モブの出番が、柳澤さんの所だけ減ってます。
女性モブが4人必要なシーンは出てるが、そうでないシーンは出てないってイメージ。
具体的には、ホストの客役と、バイト先の店員のシーンはあったけど、
女子高生のシーンと、クレアさんを羽で盛り立てるキャバ嬢のシーンは無し。
成立はしてるけど、露骨に人が減ってるので、違和感はありました。
これ、どういう事なんだろうなー
①急な代役で、さすがにこれ全部やるのは柳澤さんには無理だった
②急な代役で、やろうと思えば出来るけど、柳澤さんの負担を減らすために出番を減らした
③全シーン出たら、遠藤さんの立つ瀬がないので気を使った
多分②だとは思うけど、どうなんでしょうねー。
③はさすがに無いかw
〇映像
櫻井→今人の時にもあったのですが、
役者変更によって、ちゃんとOP映像も変わってます。
個人的にはモブの並びで柳澤さんの名前があるのが嬉しかったですねー。
〇カーテンコール
大千秋楽、そして急な役者変更のせいもあってか、
予想通りとはいえ、数えきれないほど何度も出入りがありました。
5~6回はあったんじゃない?
その中では、ハマ子役のHideboHさんによる挨拶もあったのですが、
正直違和感あったなー。
どうも、この舞台でセリフがあるのは、HideboHさんとクレア役の樹里さん、
というルールがあるらしい。
んで、HideboHさんはイントロでもバリバリアドリブで喋りまくるので、
ここで喋るのもルール上は納得ですが…
いやここで喋るのは今人さんでしょ!!!
総合演出なんだし、二度の代役…特に本日限定の代役は、多くの注目を集め、
実際俺含めて足を運んだ客もいるわけだし、
絶対今人さんが喋るべきだと思うんだけどなー。
仮にルールがあったとして、この場はルール逸脱してもいいんじゃないの?
そもそもそのルール自体どうでもいいしさーw
それに、この場の挨拶って、結構重要というか、重いものじゃん。
それをゲストのHideboHさんに背負わせるってのもどうもなー。
早替えが話題になってた遠山さんは、
ラスト2回くらいで、おばあちゃんから、
ホスト、ガールズバーの客役、とかやってた気がしますw
客でホストっぽい動きしたり。
〇席
この名古屋会場は
S席 10500円
3階 9000円
3階注釈付き 8500円
となっている。
俺がチケット買うタイミングでは、
S席や3階席も△になったり×になったりと、
不安定ながら買えないわけではなかったが、
俺は意図して3階注釈付きにした。
S席っていっても、このタイミングで残ってるのはクソ席しかない。
それよりは、安い席の方がいいし、今回の舞台の最大のポイントは、
今人さんの代役を見ること。
それなら一部見えない位はどうって事ないなーと思いました。
だが、座ってみたら、全然いい!!!
まず、3階の最前なのよ。
こんなの、3階の9000円席で後ろになるよりいいじゃん。
そして、思ったほど端ではなく(右にまだ4席もある)、
見えない部分はほんの若干で、全く気にならないと言っていいレベル。
そして、思ったより顔が見える!
もちろん双眼鏡必須だが、無くても割と表情わかるんだよね。
既に2回見て、登場人物の表情が頭の中に入ってるから、
脳内補完含めて見えるってのはあるけどね。
これはアタリでしたね。
そんなところかなー。
総額2万近い出費になって、その分の価値があったかは微妙だけど、
良いものを見れたとは思いますし、歴史の観測者になった感は十分あります。
時が経てば経つほど、この価値は増していくものでしょう。
そして、役者変更しての最終日決行は、
言うまでもなく素晴らしい決断だったと思います。
それを受けて俺みたいに遠征する人もいるわけだから、収入にも繋がってるし。
しかし、今作の主役はふぉ~ゆ~。
このうちの1人が休みになって、今人さんが代演…というのは成立したのかなあ?
そういう事情?も気になってしまいます。
〇〇さんがいないなら返金希望!とかもありそうだし。