12/18・12/26 東京グローブ座『超ピカイチ!』:梅棒

http://umebou.daa.jp/9th_superpikaichi/


2度目の梅棒。
今回の公演は「全日制」と「定時制」の2バージョンがあり、
それぞれでキャストや演出が一部(というかだいぶ)変わります。
今回の『超ピカイチ!』は、第7回公演『ピカイチ!』の再演らしく
(俺は見てない)
「全日制」が『ピカイチ!』を割と忠実に再現したバージョンらしいので、
「全日制」→「定時制」の順に見ました。

梅棒は前回の『Shtterted Guy』が初めてだったので、
そことの比較と、「全日制」と「定時制」の違いを踏まえながら
書いていきたいと思います。


ちなみに前回
https://falconclaw.hatenablog.com/entry/20180527/1527411779



注目キャストは定時制ヒロイン役の高見奈央
彼女が所属していたベイビーレイズJAPANは、
自分の中では割とハマったアイドルグループで、
その中でも高見は推しメンだった。
それが、グループ解散後の大きな初仕事として決まったのがこの梅棒のヒロイン役。
それを解散決定後の初めてのオーディションで勝ち取ったという。
オーディションなんて落ちて当たり前のこの世の中で、一発目から受かった凄さ。
さらに彼女はこれが初舞台。
梅棒は相当人気があって、梅棒に出たい!なんて人はたくさんいるだろう。
そのメインヒロイン役をいきなり舞台経験の無い俺の推しが勝ち取って、
俺の好きな梅棒に出るなんて、興奮以外の何物でもない
(なお、ヒロイン決定はチケット購入後の発表だった事を付け加えておく)。


そして、世間的にヒキのあるキャストとして、w-inds.千葉涼平
w-inds.を生で見れるのもアゲですが、
大物レベルのw-inds.と我らが高見がメインキャストで絡むというだけで興奮します。



〇会場

個人的にはカンコンキンでお馴染みの東京グローブ座
S席で、特に全日制は一番後ろの席でしたが、
前回のパブリックシアターと比べると双眼鏡が無くても十分見えて、
会場の見やすさに助けられました。
ただ、2階、3階席となると、一気に落ちると思うけど。



〇内容

マジメで純情そうな好青年の主人公と、
イケメンの転校生が、生徒会長の座とヒロインを争って
展開するドタバタ学園モノ。



〇感想

最初の2シーンで鳥肌立った!
学園生活の点描ともいえるシーンなのだが、
俺ツボのピュア感溢れる描写と、
大勢のダンスの迫力で、早くも泣きそうに。


また、ヒロインの存在感が思った以上にある!
いきなりの出番から、大人数でセンターを務めるような場面も多く、
俺は最初に全日制を見たから、
「こんなメインの役を我らが高見がやるのか!」という興奮もあった。
ひょっとしたら、一番出番が多いまである。


雨のシーンがあって傘持ってダンスするシーンがあるんだけど、
あれ、もっと長く欲しかったなー。
『乙女パスタに感動』の衝撃から、傘を持ったダンスというものに
潜在的な刷り込みがあったみたいで、出て来た時にめっちゃ興奮したんだけど、
二度目の定時制の時は、割と冷静に見れた分、短さが目立っちゃったかな…


震えたのは、机を使った演出。
学校のシーンなんで、授業風景がある。
で、場面転換で机(6つくらい)をしまうのは分かる。
けど、またそれを出したりするのよ。
音楽に合わせて、ダンスの一環として一部の隙も無く。
出すのは簡単だけど、設置するのは、ちゃんと指定の場所に置かなくてはならない。
それをピタッとやってのける。
さらには席替えで配置換えなんかもあったりして。
動きやすく滑りやすくしてるのかと思いきや、
机に飛び乗ったり飛びおりたりするシーンもある。
あれ、マジでどうなってんだ?!




ストーリーは『Shtterted Guy』の方が良かったかな…
『Shtterted Guy』の方が後半のショッピングセンターがやってきて
商店街がバラバラになって…あたりの展開は、先の読めない、
引き込まれるストーリーであったが、
今回のストーリーは、↑の「〇内容」の所に書いた、3行しかマジで無い。
大枠はそれだけ。
もちろん、その枠組みの中で、色々な事が起こるので、十分すぎるほど面白いのだが、
<どっちが面白いストーリーか>と言われたら、『Shtterted Guy』の方かなあ…



あと、変質者みたいな人が出て、
ヒロインの体操着を盗んだり笛舐めするシーンがあるんだけど、
あれはやめて欲しかった。
もちろん、そこまで変態的では無く、ポップに描いてるんだけど、
それでもちょっとなー、って思った。
梅棒は女性客が多いけど、男性の俺が引いてるんだから、
女性はどう思ったのかなー。
個人的には、主人公がヒロインのパンツのために奔走する、
というのも、引っかかった。
男性特有のバカバカしいノリの一環なんだろうけど。

逆に男性だからこその過剰反応なのだろうか。
初演の『ピカイチ!』でもあったのだとしたら、
問題にはなってないって事だなw




〇開演前

学校の教頭先生が出てきて、それらしい学園の挨拶を述べつつ、
携帯の電源を切るように促したり、通路にモノを置かないように諸注意。
この辺の演出は前回と同じだね。
おそらく梅棒公演のお約束と思われる。
本来の案内用途だけでなく、
開演前から楽しめる&世界観への没入という意味で、最高の演出だと思います。
今公演の2つあるセリフパートの一つでもあるw


で、この学園には印象的な時計台があって、そこに愛称をつける、というくだりが発生。
3つある候補を読み上げ、観客に拍手させて、名前を決めるという流れ。
で、これが後の布石になるかと思いきや、全くの無関係…
前回では、このパートで撮った記念写真的なものが、
見事に内容に反映されていたのですが…
まあ、同じことやってもしょうがないかと思いますが、
期待はしちゃったよね…


なお、3つの候補は全日制と定時制で違ってました。
ひょっとしたら、毎日違うのかも。
定時制では、キックザカンクルーと3代目J SOUL BROTHERS
いきものがかりをもじった名前に。
全日制は、映画をもじってた気がしました。
「24-twenty four-」とかまんまのやつあったけど。




〇もう一つのセリフパート

熱血体育教師が、野球部の生徒を励ますくだり。
全日制では、特にストーリーに生きるわけでも無く、
???って感じだったのだが、
定時制では、どういうわけか、客にお題を聞いて、
即興の野球落語をする流れにw

客席女性からの「サウスポー」「満塁」というお題を却下して、
他の女性に聞いてからの「ホームラン」というお題に、
即興としては見事な落語を披露!!!
なんなのこの人のポテンシャルはw


そして、そのお祭りムードの中から、
野球部と先生達で全日制では大縄跳び、定時性ではバンブーダンスをして、
さらには客を引っ張り上げて、参加させますwww
全日制では男性客が、定時制では「ホームラン」のお題を出した客が、
見事に飛んで記念品貰ってましたw


ちなみに全日制では熱血体育教師は、
女教師をデートに誘って断られたみたいな話をしてましたが、
定時制では、落語デートを誘ったらOK貰った流れになってました。





〇浅香尚子(大野愛友佳/高見奈央

今作のヒロイン。
この作品はほとんどの役が全日制と定時制で役者が違っている。
とはいえ、同じ役なので、役者が違っていても、
それほど印象に差異が無い役も多いのですが、
これはかなり違う。
「浅香尚子」じゃなくて、それぞれ別の役名でも良かったんじゃないか?と思える位。


大野は全日制らしく、かなり正統派のヒロイン。
明るく可愛く元気よく感じよく。
我らが高見は、高見のイメージ通りに、明るさや元気の良さは共通してるが、
ガサツで大味でぶっきらぼうな感じが出てる。
なんつーか、アプローチの仕方が違う、とでもいうのだろうか。


一番印象的だったのは、ラスト。
体操着や笛舐めの変質者が、実はクラスメートでラスボス的な展開になるのだが、
そいつを懲らしめてから、
大野は彼をクラスメートとして受け入れるシーンがあったと思ったのだが
(大事なシーンだがうろ覚えで申し訳ない)、
高見は彼にゲンコツして、その後も注視してたけど、
クラス全体では変質者を受け入れてはいたけど、
高見演じる浅香個人では受け入れてないように感じた。


我らが高見はよくやってたし、
あの舞台でヒロインを演じきった時点で相当凄いわけだが、
ダンスレベルが他の役者や大野さんと比べると、ちょっと落ちるかも、って思った。
実際キャリア上そうなってもおかしくないんだけど。
あと、喜怒哀楽の「哀」がもうちょっとかもしれない。
気のせい率もとことん高いが。

というか、ファン目線で見てるから、フラットに見れないんだよなーw
全日制で全体のストーリーを把握していて良かった…と思いましたw
定時制から先に見てたら、高見ばっか見てストーリー頭に入ってこなかった可能性あるw


定時制限定でベビレの曲が使われるかなー、と思ったけど、それは無し。
まあ、その理屈で言ったら、前回も生うどんやアプガの曲が欲しくなってしまうが…
一応ヒロインだから、それくらいの扱いがあってもいいかなー、と。
ベビレには使いやすい曲も多いだろうし。





道玄坂光徳(鶴野輝一/千葉涼平

一応の主人公。
他のキャラが濃いので、薄めの純情そうなまともな感じが
存在感として生きている。

全日制では黄色いパーカーがトレードマークだが、
定時制では黄色いパーカーは長谷川出雲という、
道玄坂の友達にあてがわれており、
浅香尚子同様、別の役名でも良かったのではないかと思う。
或いは、定時制千葉涼平にも黄色いパーカーを着せるか。

こちらの千葉涼平は、可愛いと評判。
パンツを被るシーンもありますw

全日制の鶴野さんは梅棒の方。
後述の転校生やラスボスの変質者など、
メインどころの役に自団体の役者をあてがってるのは、
とても良いと思います。
昔好きだった劇団は、メインは集客見込めるイケメン系で、
自団体の役者が脇に回るのが多くなって、冷めた経緯があったので。




豪徳寺孟(千葉涼平/野田裕貴)

転校生で主人公のライバルキャラ。
転校生=転校してくるシーンがあるので、理解もしやすい。


全日制の千葉涼平は、イケメンのナルシストキャラ。
カッコいい千葉涼平が見られるので、おススメしたいのはこちら。
全日制限定でw-inds.の『キレイだ』が使われるシーンもあり、
イントロで客席の悲鳴が聞こえるほどの盛り上がりも見せます。
作中では嵐の曲が使われたりして、千葉さんがジャニーズの曲を踊る、
というのもポイントの一つかw


定時性の野田さんは、薔薇と紅茶の似合うエレガントな貴族キャラ。
『キレイだ』の所では
君は薔薇より美しい』(しかも山崎育三郎バージョンらしいw)が
使われているあたり、そのキャラクターが想像できるでしょう。
しかも、ペンやソフトクリームに布をかけ、パッと取ると、薔薇?になるという
手品も随所で見られます。
カッコよすぎか!ていうか、熱血体育教師の落語も驚いたけど、
手品出来るやつもおるんかい!
どんだけエンタメだよ。




〇超ベートーベン(遠藤誠/楢木和也)

今作には、学校の生徒とは別に、
学校の七不思議的な3人?の幽霊が中盤以降出演します。
最初は「こいつら、いる?」という存在ですが、
話をひっかきまわし、膨らまして、良い味付けになっているだけでなく、
生徒会長の投票の大事な一票としての役割を担ってます。


そのうちの1人が超ベートーベン。
指揮棒で生徒を操り、笑いを取りつつ「操るダンス」を演出。
ピアノを弾くシーンも多く、河村隆一の『Glass』で登場し、
X JAPANの『Rusty Nail』では、間奏~Cメロのピアノを高らかに弾いた後は、
YOSHIKI化してドラム叩くのには笑ったなーwww

注目すべきピアノ曲は、℃-uteの『夢幻クライマックス』。
全然知らない曲で「なんかハローっぽいなー」と思いながら聞いてたけど、
ヒロインの浅香が主人公への思いや信頼みたいなのが失っている状況化で使われ、
その心情、情景描写と曲のマッチングが素晴らしく、
作中最も印象的なBGMまである。




〇トイレの雲子さん(魚地菜緒/マルコ)

トイレの花子さん的なキャラ。
どういうわけか主人公の道玄坂に恋心を抱き、
ちょっとしたすれ違いから、前述の『夢幻クライマックス』のシーンで、
ヒロインの気持ちが離れるきっかけを作ってしまいます。


定時制のマルコさんの方が、いかにもトイレの花子さんらしい、
おかっぱの外見。
バレエが得意らしく、そこを生かしたバレエのダンスが見れます。

全日制の魚地さんは、髪で顔がよく見えず、金髪の貞子みたいな外見か。
そのパワフルなダンスは「このキャラでこんなにダンスが上手いの?!」
という驚きがありました。
ひょっとしたら一番上手いんじゃないの?と思わせるシーンも。
しかも、まだ18歳という恐ろしさ…




〇二宮忠次郎/忠実な人体模型(遠山晶司/塩野拓矢)

基本的にこの作品は、全日制と定時制で同じ役を違う役者が演じているのですが、
唯一役自体が違うのが、この3つめの幽霊。
二宮金次郎を模した二宮忠次郎よりも、
人ですらない人体模型の方がぶっ飛んでて面白いかもw


なお、定時制を見て気づいたのですが、この3幽霊の役者さんは、
序盤2シーンとOPは、一般の生徒役として出てます。
キャラ、流れを把握して見た時に
「あれ…知らないやつがいるぞ、ていうか生徒多くない?」
と思ったら、OPのキャラ紹介の所で
「あー!序盤で別役で出てたんかい!」って気づきました。




〇孔雀丸明(野田裕貴/遠藤誠

今作のお気に入りキャラ。
青い髪と青縁メガネがトレードマーク。
常にノートパソコンを持ち歩き、周りのクラスメートとも
一歩距離を置いた知的な一匹狼キャラ。
カッコいいにもいろいろあるが、この「知的でクール」ってのが俺ツボ。
ノートパソコンをもって踊るのがカッコいい!

壮大なネタバレになるのですが、変質者の正体で、ラスボスでもあります。
あの時の衝撃と言ったらなかった…
上記3幽霊を味方にして牙を剥くのですが、
それを分かった上で定時制を見た時に、
ちゃんとその布石が描かれていて「あー!」ってなりました。
2階からぶっ飛ばされる所も見どころです。
めっちゃ驚かされた!!!




〇徳重マサチューセッツ翼(納谷健)

金髪メガネの主人公の友達の一人。
全日制、定時制ともに、役者は一緒ですが、
目立つのは圧倒的に定時制


定時制では、何故かエナジードリンクのモンスターの缶を持ってます。
???と思って見ていると、前述の幽霊と会った後、不良たちに絡まれた時に、
モンスターを飲んでパワーアップして、不良をあしらう。
その時のBGMが、嵐の『Monster』っていうwww
「あー!こういう事かー!」って気持ち良さがありました。

また、ラストで孔雀丸に操られた人体模型が、このモンスターを飲む。
そして巨大化して襲ってくるのですが、その演出がまあ素晴らしく鳥肌たった!
学校の左右の校門を腕に見立てて(というか校門と腕が同化してるのか?)
殴りかかってくる。
顔は映像で大写しに。
この迫力とアイディアにはたまげました。
ああいうのは興奮するし、高まりますね。




〇不良たち

作中では、女1、男2の不良グループのような人たちがいます。
全日制、定時制ともに軽音部という設定らしいですが、
全日制ではギャルっぽく、定時制はビジュアル系というかパンクロック系というか、
派手な音楽人の様相。
中身はさほど変わりませんが、X JAPANの『Rusty Nail』のシーンでは、
定時制の方がバンド感が増してた気がしますw




〇蝉時雨貂子(suzuyaka/YOU)

担任の先生。
メガネでマジメそう(定時制)。
全日制は、メガネでマジメそうだけど、隠しきれない色気が溢れてる。

途中でサナギからチョウになるが如く、メガネを外して服をビリっとはぎとると
セクシー美女に変身。
全日制と定時制で衣装も違い(多分)、それぞれの良さがあったと思いますが、
特に全日制の方が印象に残ってます。
豹変後のダンスは「うっわ…エッロ!」と
思わず声に出てしまうくらいの良さがありました。




〇先崎奉一郎(パイレーツオブマチョビアン/上西隆史)

野球部の一員。
キャッチャーでマッチョなパワーキャラ。

蝉時雨先生の色気にやられてか、彼も変身します。
これまた全日制と定時制で衣装が違うのですが…
なんていっていいのか…SM嬢に屈するM男優とでも言うのか。
裸にとげとげのついたアーマーみたいなのを装着した、
変態的なスタイルで、超面白いwww

そして二人ともそれぞれ違ったパワーダンスを披露します。
全日制では舞台装置のへりの部分にぶらさがった状態での独特のダンス、
定時制では鉄棒が出てきて、体操選手のようなダンス。
定時制では、そのまま横一文字にぶら下がって、
西部劇の扉みたいにスウィングさせて、
後ろから転校生の豪徳寺が出て来た所は、これまた大笑い。
定時制の上西さんは、元WORLD ORDERなんだとか!

なお、俺はまだ役者の顔と名前をはっきり認識してないので、
パイレーツオブマチョビアンさんが、
梅棒の今人さんの別名なのかと思ってましたw
ついでにサッカーの本田に似てましたw




〇張本角男(梅澤裕介)

教頭先生。
開演前の挨拶でもお馴染みですが、要所要所に出てきて、
コミカルなダンスを披露。
気づいたら混じっていて、タンバリンでリズム取ってたりする様が面白かったです。




〇じゃんけん

生徒会長の座は、主人公と転校生が8対8の同票で、
『女々しくて』に乗せて、じゃんけんによる票取り合戦となります。
じゃんけんの回数が多いのですが、様々なバリエーションで魅せてくれます…
が、もうちょっとゆっくりじっくり見たかったかな。
前回の『サラバ、愛しき悲しみたちよ』の所が短く感じた感覚。

まあ、ラスボスとの戦いがクライマックスだから…っていう気もしなくもないけど、
ラスボスとの戦いも、もう1シーン欲しかった気もするし、
ちょっと勿体ないかなー。




〇印象に残った曲

・明日も/SHISHAMO

最初と最後、カーテンコールに使われ、この作品のテーマソングと言ってもいい曲。
うろ覚えだが、社会人感のある1番はカットされ、
学校感のある2番から使っていたような気がした。
青春感溢れていて、非常に良かったです。



・One/YA-KYIM & RIP SLYME

1番は女性ボーカルのYA-KYIMで、主人公とヒロインとのやり取り、
2番になると、スーッと男性ボーカルのRIP SLYMEバージョンに変わり、
主人公と男友達とのやり取りになるのが見事でした。



・花唄/TOKIO

エンディングで使われ、こんなにもエンディング感あった曲だったのか!
という驚き。
花吹雪も舞い、多幸感溢れるラストとなってます。





以上です。

で、1回見ただけでは、断定できなかった梅棒の良さ。
2回見た上で、間違いなく言えるのは、梅棒は最高です。
推し劇団1位といっていい。
エンタメド直球。
もちろん、みんながみんな楽しめるとは思わないし、
ツイッターなんか見ても、ピンと来てない人の感想見かけるけど、
ある程度普通の感覚持っていたら、或いは心のどこかに純情な感情を持っていたら、
絶対楽しめると思う。

「セリフが無い」ってのは、演劇に関心が無い人には障壁かもしれないが
(関心ある人にだって障壁だと思うが)、既存の演劇とはかなり違うし、
むしろ演劇にさほど関心が無い人ほど、入りやすいのではないかと思う。
特に俺の周りには音楽好きの人が多いから、
J-POPとダンスが豊富な梅棒は、より楽しめると思うんだよなー。
ダンスの種類だって多種多様だし。



もちろんそれまで1位だったピヨレボだって、規模の割には
すげーことやってるし、コスパでは梅棒以上だと思う。
エンタメド直球というなら、ピヨレボにはオリジナルの楽曲に生歌、セリフと
梅棒には無い要素があり、むしろこっちの方がエンタメ直球とも言っていいはず。

だが、梅棒を見た時の、直球のあの気持ち良さ、爽快感は
何物にも代えがたい。
今回で言ったら、オープニングの大勢のダンスとピュア感溢れる
青春学校描写でやられたもんなー。



また、2.5次元的な良さもあると思う。
演劇って言っても色々あると思う。
派手なやつ、地味なやつ、分かりやすいやつ、
分かりにくいやつ、重いやつ、軽いやつ、考えさせられたり、
心に残ったり…
設定だってリアルなのか架空なのか、SFなのかファンタジーなのか、
色々あるでしょう。

で、2.5次元は、派手で分かりやすいというイメージ。
漫画的なキャラクターの、漫画的な良さがある。
そういう良さが梅棒にはあると思います。
というか、ピヨレボにしろZ団にしろ、俺が好きな劇団は、
総じてその傾向があると言っていいなw


とりあえず、見た事ない人は、是非観て欲しい。
体感してほしい。
死ぬ前に一度でいいから見て欲しい。
まあ、俺だって、5回も6回も見たら、見慣れて飽きる可能性大だ。
だが、それは飽きてから考えればいい。
今の俺としては、声を大にして勧めたいですね。