11/19 草月ホール「舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~」

https://kimengumi-stage.jp/


1作目が2017年、2作目が2018年、2019年には舞台が無かったので、
「これはもうないな…」と思っていたら、このコロナ禍の中にまさかの復活!
これには驚きました。

「これはもうないな…」と思ってた理由がもう一つあって、
俺の推しメンであった、宇留千絵役の東理紗が、
劇団を脱退して女優業も全然しなくなって
マイペースな良く分からない活動をするようになって、
とても宇留千絵役を出来る状態ではないと思っていたからです。


ところが蓋を開けてみたら、宇留千絵どころか、
役の半分以上が役者が変わっている!!!
これには驚かされましたw
これなら納得できますが、変わった役者もいれば、続投してる役者もいるわけで、
変わった人は、何故変わったのか、というのを一人一人調べたくなってしまいますw





今回は、演出のなるせさんが(多分)やりたいと思っていた、
3年奇面組時代にあった修学旅行編。
とはいえ、出演者には、事代作吾や春曲鈍といった、高校時代のキャラも多数。
そして何と言っても目を引くのが、痩猪エルザがいる事!
原作ではそこまで登場回数が多いわけでは無い(はず)が、
非常に印象的なこのキャラクターがここに登場することで、
一体どういう話になるのか?と、
ワクワクさせてくれます。



前回、前々回の舞台は原作が行方不明で読むことが出来なかったのですが、
今回は発掘出来たので、舞台に向けて原作も復習。
と言っても、仕事の休憩中にちょろっと読むくらいだったので、
3年奇面組の5巻くらいまでと、痩猪エルザが出る14巻の該当部だけ読みましたw



会場は、第二回公演と同じ草月ホール
初回のスペース・ゼロは記憶にあったのですが、二回目が草月ホールというのは、
全く記憶にありませんでしたw
コロナの影響で1席空けての運営でしたが、
それでも若干ですが空席が見られ(ちなみに平日)、
草月ホールよりでかい会場で1席空けなら分かるのですが、
同じ会場で、同じような料金設定で、
これは運営的にかなり厳しいのでは…?

ちなみにS席(9900円)とA席(7700円)があり、俺はA席。
正直A席を買った記憶がなく「なんでS席にしなかったんだ!」と思いましたが、
割り当てられた草月ホールの2Fは、端側であったにもかかわらず、
かなり見やすくて、コスパ的にもA席で良かったかなーと思ってしまいましたw


なお、フェイスシールドは、希望者に貸し出すスタイル。
つけてる人もいました。



舞台の感想ですが、今まで以上にオリジナル要素の強い内容だなーと。
過去二作は、舞台全体にオリジナルはもちろん、
「あー!ここ原作で見たよなー!」というようなシーンが散りばめられていたが、
今作ではかなり少ないように思えた。
もちろん俺自身の原作の読み込みが甘く、
忘れてるor気付かない部分も多数あるとは思うが。

例えばまくら投げのシーンも、今回の舞台は腕組はもちろん、
それぞれの「組」のリーダーしか存在しないため、
腕組VS奇面組のような図式となった原作と違い、
同じまくら投げのシーンでもかなり印象がちがう。
出発のシーンも、原作では一堂零だけが遅刻していたが、
今作は奇面組+春曲鈍が遅刻しており、
これまた原作とは別物。
修学旅行という設定を借りて、
色々オリジナル方向に膨らませていったって感じかなー。
観光のシーンもそれほどなく、あまりに原作要素が薄いから
「やりたかった修学旅行編」というのがコレか…?
という疑問はありました。



とはいえ、内容的には大満足です。
内容は、修学旅行先で、痩猪エルザ脱走のニュースが流れ、
奇面組とエルザが遭遇、追手からかくまったりして、
旅館の夜の恋愛要素みたいなのを盛り込みつつ、
追手が唯ちゃんをさらって、それを取り返しにいったりする感じ。
これといったピックアップポイントはありませんが、
全体的に収まりがよく、楽しく見れました。


ただ、恋愛要素を匂わせすぎなのは気になったかな。
今作では潔とエルザの恋愛要素があり、それはまあ必然という事で〇だが、
天野邪子と似蛭田妖の恋愛を匂わせたのは、あまり好きではないかなー。
あくまで俺のイメージだが、奇面組の恋愛って、全体の中では薄味で、
でも、たまにしかないからこそ印象に残る、みたいな感じなんだよなー。
あの量というか演出は、ちょっと押しつけがましいかなw



あと、ギャグが長いと思うシーンあったかなー。
役者が勝手に楽しくなっちゃってるのかな。
ちなみに1時間50分予定の舞台で、終わりは5分オーバーくらいでした。




〇宇留千絵(西田薫子)

俺の推しメンから変わった宇留千絵。
これが…衝撃的だった。
東演じる宇留千絵は、前回舞台でも屈指の再現度で、
東を知らない人からも、高い評価を得ていたように思う。

ところが今回…それに匹敵というか、それを超えてきたまである。
めっちゃ顔似てたし、宇留千絵の役回りってツッコミが多いんだけど、
東のキャラクターでツッコミって、あんまりピンと来ないんだよなー、今思えば。
ただ、この西田さんは全く知らない人なので、当然なんの印象も無い。
なので、ツッコミ役が自然とハマるんだよなー。
あと、アホっぽい顔も、こちらの方が上。
ただ、声だけは、さすがに東の方が良かったと言いたい。


ちなみに体操着のシーンがあるんだが、そこがおっぱい大きく見えてエロかったw
原作では唯より千絵の方が胸無いと思うんだけど、
舞台では明らかに逆転してましたw




〇河川唯(和田まあや

メインヒロインだが、こちらもキャストが変わってます。
乃木坂の子らしいが、知らない方。
前回までの子よりは、可愛いなーと思いました。



〇春曲鈍(宮下雄也

前回公演から続投だが、前回よりも明らかにパワーアップしてる!?
ぽっちゃり体型は、奇面組の二頭身キャラのような雰囲気があり、
春曲特有の口調や動きも相まって、漫画からそのまま出て来たかのよう!
と思って前回のブログ見てみたら、同じような事書いてたわw

falconclaw.hatenablog.com



ちょいちょい素のようなキャラになるのはどうかと思ったが、
それが気にならない位の完成度で素晴らしかったです。

途中で痩猪エルザに変装するシーンがあるのだが、
普通に女装が面白かった上に、
そのカツラが中途半端に落ちたところがさらに笑えましたw




〇痩猪エルザ(宮澤雪)

原作の感じだと、ちょっとした役どころかと思いきや、
わざわざ引っ張ってきただけあって、話のキーとなるキャラ。
前半は言葉が通じず、かみついたりしてるだけって感じだったけどw

ストⅢのエレナのスピンサイズみたいな動きを繰り出し、
舞台の2階から飛び降りるという身体能力に驚いたけど、
軽く調べたら、JAC的な出身の人で、
戦隊ものなどのアクションクルーをするような人らしい。
そう聞くと、確かに納得の動きだなあ。
ツイッターによると、今回初めて名前のある役やったっぽいですが、
その割には番手も多く、健闘していたと思います。
ブーメランを全く使っていなかった(と思う)のは×。




〇事代作吾(なだぎ武

第一回の舞台のなだぎさんは、主役級の活躍をしていましたが、
今回は、主役がしっかり主役してたので、影の主役って感じ?
事大作吾が影の主役という印象は無いけど、
なだぎ武は影の主役って感じはある。
奇面組の舞台が今後もあるとして、なだぎさんがいなくなる事は無いでしょう。
なんなら主役の平野さん以上に。




〇若人蘭(倉田瑠夏

前回の若人さんを演じた花原あんりさんは、
あまりのビジュアルの良さにフツーにファンになって、
ツイッターも見るリストに入れるほどでした。
最近出産したばかりのようなので、役者変更も納得です。

交代した倉田さんは、花原さんほどのビジュアルではないにせよ、
雰囲気はよく出ていたと思います。
アイドリング!!!らしいのですが、
アイドリング!!!でこんなにビジュアルに長けた人がいたとは驚きです。
ただ、若人さん自体が、「痩猪エルザを中心としたお話」という
本筋から外れた存在なので、地味感はあったかもしれませんね。




〇日条左半次(桜庭大翔)

正直このキャラクター、完全に忘れてました。
舞台のHPが出来てキャラクターが発表された時に、オリキャラかと思った位www
忘れてた要因の一つとして、俺、このキャラクターあんま好きじゃないんだよね。
原作同様、若人さんを狙う事代さんのライバルという役回りだが…
ちゃんと成立はしてるんだけど、このキャラ自体好きじゃないから、
なんかなーって感じ。

ところが、舞台が終わってツイッターを見て知ったのですが、
舞台オリキャラで、痩猪エルザを突け狙うハンター
(と思わせておいて、実は痩猪エルザを護衛するように両親から頼まれていた)、
碁流後十三役も、桜庭さんが演じていたとの事!

https://twitter.com/kimengumi_stage/status/1330813354500182018?s=20

これには全く気付きませんでした。
この舞台では、後述のその他大勢を演じる「よろず組」が大活躍するので、
てっきりこのキャラクターも、よろず組の誰かがやってるものかと…
この2役をやったとなると、途端に存在価値が上がった感ありますw




〇似蛭田妖、雲童塊、切出翔、天野邪子

4人とも前回からキャストが変わってますが、
特に前回との違いは印象に無いかなーw
期間が空いてるってのもあるけど、
それぞれのキャラクターをしっかり演じられていたので、問題無いかな。
クライマックスで4人含めた全員でバトルするシーンは、
どこを見ていいやらって感じで勿体なさまであったかもw
とりあえず切出がどうやって戦うかを見てましたw




〇出瀬潔(もう中学生)

後述のジョイマン高木演じる大間仁同様、
役よりもキャストの色が濃く出てますw
まあ、この辺はお馴染みなのでいいです。
今作はスケベキャラ=女好きという事で、
痩猪エルザとの恋愛要素が加味され、存在感もありました。

今回も過去の舞台同様、もう中学生が段ボールを持ち出して単独ネタをするのですが
(おそらく日替わり?)
それが過去一つまらなくて…
もう中学生ってしゃべりが面白いのに、セリフがほぼ無く、
段ボールに描かれた何か(もう忘れたw)をいじいじして、
シュールで良く分かりませんでしたw
ネタ終わりには失笑とも取れる笑いが起きたものの、
あれは滑ってたでしょ…
あれを毎公演やるとは思えないので、おそらく日替わりかとw

あと、開演前の影ナレも、もう中学生がやってました。
客席が温まってないこともあって、そこそこのウケかな。
そもそもそんなに笑いを取りに行ってなかった感もあるかもですがw




〇大間仁(ジョイマン高木)

セリフ覚えが悪く、回を重ねるごとにセリフが削られていく、と、
どこかの記事で読んだのですが、その割にはセリフ多いと思いましたw
ラップの数も多く(それはそれでどうなんだw)、
舞台当日の朝くらいに発表になった、
MISIA落馬骨折をネタに盛り込んでいたのには、思わず拍手!!!
とても良かったのですが、全然大間仁の感想じゃねえw




〇一堂零(平野良

主役にふさわしい活躍を見せていましたが、
後半(終盤?)では、真人間に戻ってしまって、
唯ちゃんがさらわれるきっかけにもなったり。
変化、味付けとしては〇なのかな…?
舞台ならでは、ともいえるし。




〇物星大(井深克彦

奇面組の中で、唯一キャスト替わりがありましたが、
特に違和感なし。
顔も似てたと思います。
うーん不思議だ。
どことなく前回より良い印象もあった気がしますが、
どこがと言われると浮かばないような気のせい具合。




〇冷越豪(寺山武志)

前回公演でも感じたのですが、どうも奇面組の中で地味なイメージあるんだよなー。
ちゃんと豪らしい見せ場もあるんだけど、
終わって見ると、そういう感想になってしまうw




〇よろず組

その他大勢を演じるエキストラ。
男4人、女2人かな?
女性もいるとは思わなかったし、6人という人数も意外です。
最初発表された時、4人じゃなかった?
気のせいかな…

同じ学校の生徒や、旅館の仲居さんといった、ザ・エキストラな役柄から、
痩猪エルザを報道するリポーターや、
痩猪エルザを狙う悪者など、ちゃんとした役、重要な役もあり、
かなり頑張っていたと思います。
「登場人物が多くて訳が分からない!」って事もなく、よく整理されていました。





※千秋楽終了後、なだぎさんがジョイマン高木、もう中学生らと
youtubeで配信したので、そこでの情報など


【なだぎ武】『なだぎちゃんねる』第5回生配信。舞台ハイスクール奇面組3千秋楽終わりで緊急生配信!!



・千秋楽は2時間20分。
30分オーバーだから、ここ数年のカンコンキン並か、
それ以上に伸びてるって事になる。
一般の舞台?でこんなに伸びる事あるとは…w



・唯役の和田さん、セリフ忘れて「なんでしたっけ?」って聞くw
他にも結構間違えてたっぽい?


・なだぎさん、ジョイマンの高木じゃない方の
「なんだこいつ~!」を言うシーンがあるのだが、全公演で1回もウケてなかったw


天野邪子役の田中さんは、途中で足を怪我したけど、怪我をおして頑張った。
似蛭田妖役の横井さんは、全身サポーターだらけで満身創痍。
今知ったけど、田中さんは元スパガの方なのね…w


・痩猪エルザ役の宮澤さん、役が初めてどころか、
セリフを発する役自体初めてだったとの事www


・もう中学生は、痩猪エルザが向かってくるシーンが本気過ぎて、
ダメージを受けて肩にサロンパス貼ってたw
千秋楽には「もうちょっと抑えて向かってきてくれ」的な事を言おうとしたが、
なだぎさんに止められたw


・一番アドリブを入れてたのはなだぎさんじゃなくて、春曲役の宮下さんw
ジョイマン高木は芸人として尊敬するレベルw
楽屋から凄いw
グッズ完売、追加分も完売、舞台の評価がグッズに出てる。


・千秋楽は叙々苑の焼肉弁当が出たが、これは初日?に主演の平野さんが
寝言を言うシーンでアドリブで
「やったー叙々苑弁当だー、あー夢だったー、制作さんお願いします」
みたいな事を言ったのが繋がった。




以上かなー。
まあ安定して面白いし、役者が変わっても続けられることが分かったので、
今後も期待かな。