12/4 新宿FACE「刃牙 THE GRAPPLER STAGE-地下闘技場編-」

https://baki-stage.jp/



刃牙は好きなんで観に行ったわけですが、
刃牙は普通に好き、ってレベルで、めっちゃ好きってほどでもありません。
コミックスは家にあるのが、第二シリーズの「バキ」だけ全巻持ってて、
第一シリーズの「グラップラー刃牙」は、読んだのが2~3回、
第二シリーズの「バキ」は3~4回、
第三シリーズ以降は漫画アプリで1回読んだくらいのレベルです。



会場は新宿FACE
よく名前を聞く場所ですが、行くのは初めて。
ネットで見ると、ライブだけでなく、プロレスなどの格闘技イベントもやる場所らしく、
バキの舞台をやる場所としてはピッタリの場所だなあと。






〇座席

新宿FACEのHPには、ステージを正面にした、劇場スタイルの座席と、
ステージが無く、中央にリングがある試合用の座席の二つが乗っていたのですが、
今回は、そのどれでもなく、
中央のリングに相当する格闘技場と、ステージ両方を有した
座席表となります。


俺は南側の9列目で、かなり後ろの方で萎えていたのですが、
終わってみれば、かなり良かった。
確かに要所で双眼鏡が必要な位の距離はあったのですが、
舞台に対してほぼ正面で観れた。

基本的に舞台は、当然と言えば当然ですが、
正面の客に対して演技を行っており、東西の席だと横から見る事に、
特に格闘技場の前の方で演技をされると、座席によっては後ろ姿を見るハメになるので、
それを避けられたのはデカい。


イスはパイプ椅子です。
俺は平気だったけど、舞台終わったら、
めっちゃケツ痛い的な事を言ってる人が結構いましたw


なお、今回は当日のみで立見席も販売されてた模様。
舞台では珍しいなあと。
しかも、値段も8800円→5000円と、かなり抑えられてます。
俺が視認した限りは、三席くらいしか無かったように見えたけどw



・珍しく、開演前の舞台の写真は、自分の座席から撮るのはOKだそうです




〇ドリンク

会場のせいか、珍しくドリンク代500円取られます。
とはいえ、舞台中にも飲めるのは割と良かったです。
引取りもサクサク。
Qooうめえ。



〇物販

こちらは混んでました。
当初は買う予定でしたが、
クリアファイルは特典チケットでもらえるやつと一緒だったし、
Tシャツは、刃牙のプリントがいいなーと目を付けていたのですが、
よく見たらバックプリントだったので、やめましたw



〇客層

女性が7~8割。
今回は男性キャストが多いため、それ目当てだろうなあとは
思いましたが、会場の熱気から、ちゃんとした刃牙ファンも
かなりいたように感じた。
さすが有名作品か?




〇オープニング1

物販列の客の入れ待ちのせいか、19時から8分ほど押してスタート。
まずは、闘技場の太鼓の演奏。
雰囲気はあるが、ここまでガチでやる必要なくね?長くね?
あのガチ太鼓を演奏していたのは誰だろう…
それくらいのちゃんとしたクオリティの中、
徳川が現れて、客に対して声を出すような煽り、コール。
これが非常にいい!!!
単純な盛り上げだけでなく、自分が刃牙の世界の客になったような気分にさせられた。


そして登場したのは、明らかにかませになるであろう、
アンドレアス・リーガン。
リーガンコールも行われ、マジで刃牙の客気分が味わえます。


さらに刃牙も登場し、ファーストバトル開始!
アンドレアス・リーガンが、全力を出せる事を喜びながらやられていく。
愚地独歩を始めとした神心会の面々は、ここで初めて刃牙を見る感じ。



〇オープニング2

舞台によくある、全キャラ紹介、登場のオープニング。
映像は名前くらいで、割と軽めの印象ながら、
カッコよさはそれなりにあります。
範馬勇次郎が最後に出てきたのは、解釈一致。



〇前半ストーリー

そんな刃牙の強さを目の当たりにした独歩は、
地下闘技場に神心会から愚地克己を送り込む事を決める。

徳川は、克己の強さを見て、既に決まっていた刃牙VS花山薫を反故にして、
刃牙VS克己にするように指示。

徳川の使い(松尾とか)が、その報告を花山組にしに行くが、
当然黙って受け入れるはずはない。
花山はストリートファイトで、アンドレアス・リーガンをボコボコにし、強さを誇示。
これを受けて、刃牙への挑戦権をかけて、克己VS花山薫というカードが組まれる。
そして前半戦クライマックスは、この試合。



〇後半ストーリー

激闘の末、勝ったのは、克己。
だが、神心会に烈海王が殴り込みに来て、(多分掌底で)克己を倒す。
これにより、刃牙と戦うのは克己ではなく烈海王となり、
刃牙VS烈海王が後半戦のクライマックスとなる。



〇エンディング・範馬勇次郎

舞台を観る前から、範馬勇次郎の扱いをどうするかというのは、
一つのポイントであった。

刃牙範馬勇次郎がガチで戦うのは、第三部。
そこから引用するだろうか

範馬勇次郎の圧倒的な強さを、舞台で再現できるだろうか

刃牙VS範馬勇次郎は、刃牙の負け試合となる。
主人公が負けるってのは、舞台として盛り上がりに欠ける?


といった疑念から、
範馬勇次郎がラスボスになったりするような構図にはならないだろう。
俺の予想としては、最後に刃牙範馬勇次郎が戦うような感じになって、
「俺たちの戦いはこれからだ!」的な感じになってEND。
これだろうな、と。



さて、実際はというと、

刃牙VS烈海王刃牙の勝利。
それを客席で見ていた範馬勇次郎がジャンプで闘技場へ降り立つ。
「勇次郎、来ていたのか!」とか言いながら、
本部、烈海王刃牙、克己、独歩、花山薫といったメインどころが、
範馬勇次郎を取り囲み、一斉にバトルをしかけたところでEND。
まあ、大体予想と合ってましたw
なお、末藤や加藤清澄は襲い掛かってないのが面白かったですw



〇最大トーナメントでない

この舞台は、地下闘技場のバトルがメインで、
バトル内容も、一部最大トーナメントのものを踏襲しているが、
決して最大トーナメントでは無いという事。
ココ大事。




〇技演出

刃牙には握撃やら蹴り足ハサミ殺しやら、技名のあるものがいくつかある。
それを繰り出した時、中央の壁に、
技名がイカしたフォントで表示される演出はカッコよかった。




〇通路演出

この舞台は、選手入場をはじめとして、結構な人物が、左通路から登場する。
右通路の方へハケていく人もちらほら。
左、西側座席の人は、結構近くで見られて良かったんじゃないでしょうか。



〇VTRインタビュー

よく、刃牙の世界で、一般人の目撃者にインタビューするようなVTRの
シーンが出てくると思われるが、あれを想起させるようなシーンも
あったと思う。
いい刃牙感。




〇愚地克己VS花山薫

前半戦のクライマックスとして据えられたこのバトル、
個人的にはここが一番良かった。

まず、この試合は原作通り克己が勝つんだが、
俺は原作を忘れていたので、
マジでどっちが勝つか分からない視点で見ていた。
なので、本気でハラハラ出来たw
刃牙シリーズ全体通してみれば、花山薫の方が格が上だろうから、
花山が勝つんだろう位に思ってたし。


また、克己がめっちゃいいのよ!!!
作品のMVPって位。
イケメンなのはそうだが、どことなく自信過剰で生意気な雰囲気がまとっている。
それでいて繰り出す技はシャープで、かなりキャラとして立っていた。
また、劣勢の時に、
原作同様末藤と加藤清澄が正拳突きみたいなのして鼓舞、応援するんだけど、
俺、あの応援でちょっと感動して泣いちゃったもん。
うわーめっちゃいいー!!!ってなった。
多分原作ではあのシーンでそこまで感動はしてなかったと思う。
舞台ならではっていうか…
ガヤ役だった末藤と加藤清澄も、
あのシーンのためだけに存在してたんじゃないか、って位いい。





範馬刃牙VS烈海王

原作再現と言えばそれまでだが、
刃牙烈海王とのバトル前に、想像の中の烈海王とバトルをして、
傷だらけの中勝利してからやってくる。

まあ、それはいいんだが、
「傷だらけで登場、一体どういうことだ~!」とか煽って、
こういう事でした~、と想像バトルの再現というか説明するわけだが、
それがまあ寒いというか、激闘に冷水ぶっかけられた気分になるんだよな。
少なくとも、克己VS花山のような激アツ感は無い。
まあ、同じような事をやってもしょうがないし、
克己VS花山戦との違いを出す、という意味でも良かったような気もする。

転蓮華的な技はさすがに無かったと思う。








範馬刃牙/佐藤祐吾

言わずと知れた主人公。
最初はちょっと優男すぎるかな?とも思ったが、
見れば見るほど変わっていく。
ちょっとしたヒジの角度など、原作を再現したであろうポーズはお見事。




〇松本梢江/大西桃香

原作では読者に嫌われてるイメージもあるのですが、
そのイメージ通り、そこでそんなこと言う?
みたいなムーブをかましてきます。
派手過ぎない感じは原作らしくて良かったんじゃないでしょうか。

めっちゃ後から気付いたけど、梅棒で見てた人だったwww
気付かなかったって事は、梅棒でも印象薄かったって事なのかなあ。
観た直後は「良かった!」ってなってたと思うけど。




〇愚地克己/日向野祥

前述の通り、MVP級の活躍をしてくれた。
マッハ突きは、実際に突きをするのではなく、
ビクッと動かすだけなの、ちょっと面白いw
対戦相手の花山薫が寡黙キャラ故に、
セリフの量も多めな中、頑張ってくれました。




〇花山薫/桜庭大翔

SNS見ると、この役作りのためなのか、
かなり身体を作ってきていて、
一目見てわかるほどのムキムキ具合。


そういう意味で、適役なのは間違いないとは思うが、
原作の化け物じみたあの感じが出ていたか、と言われると、
難しい所かもしれません。
桜庭さんは一切悪くないとは思いますが。

ちゃんとトランプ引きちぎるシーンもあるのが良かったw




烈海王/野間理孔

見事なヌンチャク捌きや、中国武術の表演を見せてくれて、
ただの役者じゃない感がありましたが、
エクストリームマーシャルアーツの全日本チャンピオンなんだとか。
エクストリームマーシャルアーツ自体初めて知りましたが、
表演を型だけにこだわらず、よりアクロバティックな要素も足した、
より派手な表演って感じみたいです。
だから、戦ったりするわけじゃないみたい。



とりあえず、動きからくる説得力は十分。
見た目も近く、しっかり烈海王していたと思います。


「海王」の名前の説明って、「グラップラー刃牙」時点であったんだっけ?




〇加藤清澄/相澤莉多

WIKIによると、格闘技を11年もやってるガチな人らしい。
しかし、加藤清澄自体は、末藤と一緒に遠くからガヤをやってるのがメインで、
アクションシーンは、あるにはあるものの、印象薄い。




〇末藤厚/横山真史

横山さんは、浅井企画の役者らしい。
浅井企画ってだけで嬉しくなってしまいますね。


末藤自体、刃牙という作品中では存在感薄めのキャラだと思っていて、
一番印象的なのが、第一話にて、最初の刃牙の対戦相手兼やられ相手というポジション。
なので、末藤が出る=舞台のイントロも漫画版第一話に即した内容なのかなー、
という予想はしてました。
実際は、オープニングの項に書いた通り、全然違ったんだけど。




ストライダム/橋本全一

原作通り、範馬勇次郎の横にいてなんかしゃべってる役。
ストライダム含め、ちょいちょい喫煙シーンが出てくるのですが、
煙の正体は水蒸気だそうです。
どういう仕組みなんだろうねえ。



〇本部以蔵/鼓太郎

鼓太郎さんは、名前の通り太鼓も出来る役者さんらしい。
Wikiによると、なんとあの有名な幕末塾のメンバーなんだとか!!!
しかも幕末塾に入る以前に、和太鼓最年少チャンピオンになってたとかすごいなー。


そんなわけで、本部以蔵だけでなく、OPや要所要所での太鼓役も、
この鼓太郎さんがやってたんじゃないかと思われる。
あーでも、OPは間違いないだろうけど、途中のちょっと叩くくらいのやつは、
別の人がやってる可能性もあるか。
1回見ただけではわっかんねー。


そこそこ出番も多く、公園にて勇次郎にバトルを仕掛けるシーンも!
貴重な勇次郎のバトルシーンになるだけでなく、
かつては触れる事すら出来なかった勇次郎に触れて、
成長を感じられました、って、舞台上では成長前知らんけどw




〇徳川光成/田中章

田中さんは、なんとあのプリンプリンの人らしい!!!
どうりで客いじりや盛り上げが上手かったわけか。
それだけではなく、この舞台での要所要所のギャグ的なシーンでも活躍。
なんだかんだで、この舞台の(というかバキという作品が)ストーリーは
徳川きっかけで進んでいるところもあるので、笑いだけでない
重要な役をしっかりとこなしている印象でした。




〇松尾/コウガシノブ

地下闘技場の見届け人らしいが、
舞台の印象は、徳川の執事的な立ち位置に見えた。
原作にもいたんだろうけど、こんなやついたっけ?
位の影の薄さだと思う。


徳川のそばには、もう一人警備隊長の加納がいるので、
どっちか一人で良かったようにも思う。




〇加納秀明/小比類巻貴之

その警備隊長。
正直、原作にこんなやついたっけ?って思いましたが、
刃牙と徳川との出会いが語られる回想シーンにて、
乗り込んできた刃牙と加納とのバトルが再現され、
「あー!そういえばこんなシーンあった気がする!」ってなりましたw
あんまり原作とは似てないかも。


演じられた小比類巻さんは、役者ではなくキックボクサーの人らしい!
それで似てないのかw
それを踏まえた上で見たかった感はあるなー。
こういう格闘技の人を採用するなら、
刃牙や花山といった主要キャラをやって欲しさあるけど、
主要キャラこそセリフも多いし演技も大事だし、
ちゃんとした役者にやってもらわないと…っていうのもわかるから、
難しいところだよねえ。




〇木崎/竹本洋平

花山薫の側近。
原作では、なんかそばにいるなー位の感じで、
木崎なんて名前も認知してないです。

オールバックの見た目が加藤清澄さんと被っており、
清澄さん役の人が一人二役で演じてるのかと思って見てたら、
違ってビックリしましたw




〇高山/樋口裕司  宮坂/三原有人

高山は刃牙の高校のボクシング部のヤンチャでイキがってるやつで、
宮坂は、そのボクシング部の顧問。


俺も正直忘れてたような、
原作であったちょっとしたエピソードの再現のためだけの2人。
これこそアンサンブルの人で良くない?
って気もしたけど、アンサンブルが演じるにはワンシーンガッツリすぎるのか。
俺もそんなに原作覚えてないけど、再現性は高かったと思うし、
わざわざチョイスしたシーンだけあって、よいシーンであったようにも思えた。
セリフがいいよね。




アンドレアス・リーガン/阿見201

正直、誰だっけ?って最初思ってましたw
本来、最大トーナメントの刃牙の1回戦の相手になるリーガンは、
舞台オープニングに登場し、刃牙の強さを引き立てる最初の対戦相手となる。


作中屈指の大男であり、それを演じられる大柄な体格…
これは役者というより格闘技選手からのチョイスか?と思って
阿見201でググったら、なんと浅井企画の元芸人とか!!!
しかも、写真見てびっくり!
浅井企画ゲーム部で配信してる人じゃない?!?!
配信自体ほとんど見た事ないけど、それでも全く見た事無いわけじゃなかったからさー。
まさかあの人にこんなポテンシャルがあったなんて。
身長は201cmと2mを超えてるらしく、
この体躯があったらニーズもあるよなあ…




愚地独歩/武田幸三

最初だけ、メガネかけてたね。
眼帯の上からのメガネは、実写だと違和感ある…
だから、最初だけにしたのかな。


この舞台では、神心会では愚地克己が一番活躍するわけですが、
独歩も演武っぽいシーンで、それなりに見せ場あります。
みんなでサンチンの構えしてるの笑ったw


演じられた武田さんは、元キックボクサーらしい!
Wiki見たら、加納秀明役の小比類巻選手と戦って負けてたw
当時ガチでやりあった人と、舞台上で共演ってすごいなあ…




範馬勇次郎/両國宏

しっかりと範馬勇次郎な存在感はありつつも、
ちゃんとしたバトルシーンは、本部戦くらい?
作中の圧倒的最強なだけに、難しい存在だとは思います。

両國さんは、元力士の俳優らしい!
それで両国って名前なのか。





〇実況は誰?

試合のシーンでは、アナウンス、実況の声が入るが、
声だけでしゃべってる人は分からず…
いや、俺が試合に集中してて、しゃべってる人が目に入ってないだけか?
キャストやスタッフ欄にも記述無いしさー。




〇チケット

連日の当日券も完売情報が出ていたので、
全席ソールドアウトだったように思われる。
キャパは不明だが、おそらく500前後。
広くも無いが、狭くもないであろうこのキャパを、平日含めて
ソールドアウトってのは、かなりすごいと思う。



〇音楽

物販でサントラが売ってるだけあって、結構良かったと思う。
サントラ買おうとは思わないけど、あったらあったで聞いてみたさはありますね。




そんなところかなー。
とりあえず、「刃牙の舞台ってどんな感じ?」
というエクスキューズからの解答は、
十分すぎるほど得られたように思います。
普通に満足です。
これを踏まえて、また読み返したいですねえ。