1/31 ステラボール「リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!!」

https://www.ippo-stage.com/




今回の舞台化に伴い、35巻くらいまで、原作を読み返してきました。
原作自体は90巻くらいまでコミックスもってて、
アニメ、ゲームなどの他メディアは全然通ってません。




会場は品川にあるステラボール
舞台というよりも、音楽のライブなんかでお馴染みの場所でしょう。

リング状のステージを三方で囲むように、リングの東西と南側に席があり、
南東、南西の斜めの席と、5ブロックに分かれています。
ブロックごとに同じステージでも違って見えるような感じになるでしょう。



なお、俺の席は南側、つまりステージに向かって正面のど真ん中4列目、
という素晴らしいポジション。
あまりにど真ん中すぎて、役者が中央で重なって奥の人が見えないシーンがある位w
東西でも違った魅力があるでしょうが、やはり正面が一番でしょうから。


https://twitter.com/WANPOWANWAN/status/1223258373807734786

森川先生のツイッターより。




ちなみに、このリングのステージは回転します。
役者が対峙した状態でリングが回って、カッコよさを演出すると同時に、
いろんな席の人に楽しめるようにしてるのかな。
なんでも人力で回してたらしいですw





さて、舞台の感想ですが、基本的には原作に忠実。
忠実度でいったら☆4~☆5はあるかもしれません。
ただ、舞台の面白さでいったら、☆3くらいかな。



舞台に何を求めるか、にもよると思いますが、
作品の内容、キャスト的に、どうしてもボクシングの試合の連続になってしまう。
一つ一つは良く出来てる試合であっても、それが連続されてしまうと、
どうしても飽きてしまうし、公演時間も、
15分休憩ありの2時間45分というボリュームなので、
見る方も疲れてしまう。

もちろん「長い」というのは、単純にボリュームあった方がお得感もあるし、
原作を再現するとなると、長ければ長い方が、
たくさん描けるし、深堀りも出来るし、好都合だろう。
しかし、悪く言うと、ボクシングの連続で単調な内容が長く続く、というのは、
あまり好ましくないかもしれません。



あとは、「原作を再現する」という事の価値ですよね。
思い返してみると、キャプテン翼の舞台は良かった。

①舞台オリジナルストーリー
これにより、普通に先の展開を楽しむというモチベがある。
ストーリーだけでなく、キャラクターも生かしやすい

原作再現だと、確認作業になってしまう。
ひょっとしたら、すごいファンなら、細かくセリフや試合の展開を覚えてるから、
「このシーン、こう再現したかー!」という感動もあるのかもしれないが、
俺はそこまでのファンでもないし、個人的には、「確認」よりも
「知らないものを知る」事の方が楽しみモチベがある。

また、例えば冴木やヴォルグのような舞台上後半のキャラは、
前半では出番がなく、生かしにくい。
オリジナルストーリーなら、その辺も工夫できるし、
好きなキャラクターがどこでどう活躍するか?という楽しみもあるだろう。



②試合が実質一試合しかない

試合が連続する一歩と違い、キャプテン翼の舞台は、
敵チームと全日本の一試合しか描かれない。
だから、試合の連続で飽きるって事が無い。
キャプテン翼の舞台も休憩挟んで前後半に分かれていたが、
前半はストーリー、後半は試合と、メリハリを利かせてたのも良かった。




ついでに言うと、俺は奇面組の舞台も見た。
あれと比べるなら、
奇面組は「オリジナルストーリーをベースに原作のテイストをプラス」
って感じだろうか。
もちろん、奇面組は一歩やキャプテン翼のようなストーリー漫画ではない。
原作のネタを入れる時に、それが時系列になってる必要もない。
いい感じで好きなように入れられる。
一歩は、ありがたいことに、不良たちにいじめられて鷹村と葉っぱ掴むところから、
丁寧に描いてくれる。
それこそが、原作に忠実であり、時系列を崩せるはずもない。



キャプテン翼…オリジナルストーリー
奇面組…オリジナル+原作
一歩…原作


と、たまたま自分が好きで見た2.5次元が、三者三様の様式だったというのは、
比較という点で、幸運かもしれない。



もちろん長所もたくさんある。
出ずっぱりの一歩役の人のタフネスぶりや、
再現度の高いキャラクター、役作りによる肉体美等々…
けど、舞台を見終わって、面白かったとか、満足度とか、そういう意味では☆3かな。
結局面白いかどうかの大部分はストーリーに依存する所が大きく、
そのストーリーは、当然ながら知ってるもので、目新しいものではないから。



ちなみにこの公演は、公演2日目にして、ニコ生で生中継されました。

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv323524223?ref=zero_mytimeshift

俺はこちらも生で視聴。
入る予定の無かったプレミアム会員についなってしまいましたw
家でこのクオリティをお手軽に楽しめるなら、十分安いし、
カメラワークが良いので、舞台とは違った良さがあります。
俺としては、舞台を2回観るよりは、舞台+ニコ生がベストだと感じました。





〇客層

この手の舞台は、女性比率が高いのが定説で、それは一歩でも変わらない。
座席から見た感じ、7~8割くらいは女性かな。
帰る時は結構男性いるなー、って思ったけどw
原作知らない役者のファンの子とかもいるのかな。

ちなみに客入りは9割くらいかな。
基本完売はしてない模様。



〇開演前

波の音が流れてます。
てっきり、釣り船屋のシーンから始まるのかと思ったら、
全然そんな事無くて笑いましたw



〇オープニング

ボクサー役の役者が全員登場。
伊達や冴木などの役者が、それぞれの役ではなく、
ジムにいるいちボクサーとしてシャドーとかしてにぎやかします。
そんな中、一歩が不良たちにいじめられるシーン

(「ミミズじゃなくてイソメ」
「てめぇのオフクロもさぞかしにおうんだろうなぁ?」などの印象的なセリフ有)

と、鷹村と一歩が出会うシーン&教えるシーンが、交互に交錯?する形で描かれます
(拳を痛めるシーン、タイソンのエピソードなど)。

釣り船の母とのやり取りがあって、オープニング映像。
一人ずつキャラクターと役名が紹介され、尺も長め。
原作の漫画のイラストがいくつも挿入された映像は、原作好きなら
「あのシーンが使われてる!」などと目を奪われる事間違いないし。
長めなのが特に良かった。




〇オープニング後のストーリー

土手?での鷹村とのやり取り(葉っぱつかむやつ)
→ジムの様子点描(並行して葉っぱつかむパンチ練習)
→葉っぱつかむ
→ジム入門テスト、宮田登場、スパーリング
→宮田のバックボーン(親父の引退のやつ)
→宮田再戦に向けて~靴を買いに行くシーン、2人でジュース→再戦→宮田やめる
→一歩デビュー戦(字とナレーションで結果だけの説明、プロテストは無し)
→2戦目(梅沢達が見に来る、藤原の頭突き)
→合宿風シーンで、青木によるジェイソン尾妻の手にはめる人形でダイジェスト
→合宿の海で女の子を物色
→合宿終了、会長による小橋の手にはめる人形でダイジェスト
→速水戦
→宮田、間柴戦
→久美ちゃんの語りによる間柴のバックボーン
→間柴戦(千堂見に来る)
→試合後、試合を見に来た千堂と鷹村とのやり取り→ジムに戻り、
鷹村と千堂とのスパーリング
→休憩15分

千堂戦
→伊達のバックボーン(6年前のメキシコのやつ)
一歩が伊達のスパーリングパートナーを受けるという話
(スパーリングの描写は無し)
→賞金トーナメントの冴木、ヴォルグの登場、紹介
→冴木戦
→ヴォルグのバックボーン(寒いロシア)
→鴨川軍団でカラオケでチャンピオン熱唱www
(カラオケ映像の速水も再現wwwwww)
→ちょっとした青木、木村の敗北描写
→会長、ガゼルパンチを教える的な会話(教える描写なし)
→ヴォルグ戦
→鷹村の防衛戦(相手無し。鷹村が一人で試合。チャンピオンの拳の重さ)
→病院で久美ちゃんと出会う→間柴の祝勝会
→伊達戦
→千堂、ヴォルグ戦~ヴォルグ帰国
→母倒れる。ジム、一歩と母の描写~梅沢手伝いに来る(3日でダメになる描写有)
→宮田、ジミー戦
→来ないと思ってた梅沢が来る(宮田が勝ったらしいなあ、とか言いながら)
→ジムに復帰の一歩。鷹村のスパーリングで泣く。
→ララパルーザ
→千堂を倒した一歩に、宮田をはじめとしたライバルキャラ達が
「その男を倒すのは俺だ」とか言いながら総登場で、なんかエンディングw


てな感じかなw
実際見ても凄いが、字に起こすと余計に凄さを感じる。
これを一つの舞台に詰め込んだ凄さを。
凄いとしか言いようが無いし、お見事です。





〇ボクシングシーン

かなりテンポが速い。
漫画だと何週、何話にもわたる試合でも、
スピーディーにサクサク進んでいく感じが新鮮かつ気持ちよい。
体感5~6分ある試合シーンも、ニコ生で見返して見ると、
実質2~3分だったり。
それでも、連続すると飽きちゃう部分はあるけどね…
数字上は、飽きる要素が無いほどの短さ。


役者のボクサー具合は、だいぶいいんじゃないでしょうか。
僕自身ボクシングファンってわけでもないので、
特に気にならないです。
つまりは、さぞかし努力して作られたであろうボクシングのフォームなども、
「気にならない」の一言で済まされてしまう怖さもあるわけだがw
まあ、違和感なく出来てるって事が、役者としてはありがたいのかな。




〇倒れ方、走り方の再現

藤原の倒れ方や、宮田とのスパー時の一歩のどたどたとした走り方など、
細かい所もかなりよく再現されてます。
アウトボクサーのスピーディーなフットワークとかは、さすがに難しいけど。




〇キャラクターへの思い、リスペクト

原作をとても大切にしているこの舞台、
キャラクターの描き方にも愛情が感じられます。
それぞれのキャラクターのバックボーンを描いたりしてるのも、その一例かな。

それが一番感じられたのは、人形による小橋のシーン。
ここでは、会長が小橋の人形をはめ、一歩にまとわりついて戦いを再現。
人形で「尺の都合でカット」ってのを説明しつつ笑いに変える。
そして、一歩に「人形風情がー!」とか言われて、人形を吹っ飛ばされて、
さらに笑いが起きる。


…ここで、終了でいいと思うんですよ。
オチもついたし、客も「小橋との戦いは終わったんだな」というのが分かる。
これで次に行けばいい。


なのに、会長は、そこから小橋が負けるいきさつ
(ポイントで勝ってたのにKOしたくなって云々)を言葉で丁寧に説明し始める。
人形も無いのに。
これっていらないと思うんですよね。
尺も勿体ないし、人形が吹き飛んだ時点で
「小橋の戦い(が終わった)」って事が説明されたんだから。
これをわざわざ会長に言わせることに、作・演出の喜安さんのキャラクターに対する
愛着、リスペクトが伝わってきました。


ちなみに喜安さんは、アニメ版一歩の声優。
今回の舞台化に伴い、森川先生が唯一つけた注文が、
「喜安さんが脚本を書くこと」だそうです。
https://natalie.mu/comic/pp/ippo_stage





〇幕ノ内一歩(後藤恭路)

主役。
故に、当然ながらめっちゃ出番が多い。
たくさんのライバルとボクシングシーンをこなし、
それ以外のドラマも多い。
2時間40分という長丁場の舞台で、これだけのハードワークをこなしながら、
アフタートークによると、舞台中でも袖に戻った時に客の反応を楽しみ、
「本番の方が疲れを感じない」と、タフネスぶりを披露。
多分だけど、キャリアはそんなに無いっぽく、
それ故の吸収力というかポテンシャルの高さを感じさせました。
役者としての今後に期待。


外見似てる度は、それほどでもない。
しかし、最初のおどおどした感じや、さえない感じはよく出てる。
上記ポテンシャルの高さ含め、外見以上に内面が一歩している。


スゴイ度 ★★★★★
似てる度 ★★☆☆☆




鷹村守(滝川広大)

めっちゃ似てる!!!
俺、鷹村って大好きなんですよ。
俺の好きな漫画キャラって、キャプテン翼なら新田、
めぞん一刻なら二階堂、ノーマーク爆牌党なら八崎って感じで、
ちょっとメインから外れたキャラクターが好きなんだけど、
鷹村は、明らかにその路線ではない。
しかし、あのふてぶてしくも頼り甲斐があり、豪快で最強な感じは、
素晴らしく魅力的だと思うんですよね。

その魅力がしっかり出てる。
しかもカッコよい。
文句無しの素晴らしい鷹村だと思います。


カッコいい度 ★★★★★
似てる度   ★★★★★




〇青木勝(塩田康平)

よく似てます。
原作通りに場をにぎやかし、合宿シーンでは好みの女の子を選び
「ブス専だからな」と突っ込まれるシーンもあります。
カエルとびアッパーはオープニングで披露。

原作再現に力を入れてるわけですが、
最初期は青木も木村もいないので、そんなシーンのやり取りは必見かも
(アニメにはあるのかもだが)。

ジェイソン尾妻の人形のシーンでは、
尾妻の口調も真似するわけですが、これもめっちゃいい!!!
俺はアニメ版見たわけでは無いけど、「あー尾妻だー!」ってなったもん。


好き度  ★★★★☆
似てる度 ★★★★☆




〇木村達也(高橋奎斗)

性格も外見も、青木ほどの分かりやすさがないので、
青木と比べるとどうしても印象薄。

印象度  ★★★☆☆
似てる度 ★★☆☆☆




鴨川源二高木渉

俺にとっては、ストⅢのリュウ役の声優のイメージ。
この人を生で見れる、舞台で見れるというのは、結構期待ポイントではありました。

だが…リュウ役の雰囲気なぞ全くない位、見事なまでに、完璧に鴨川会長!!!
いやーこれは素晴らしい。
しかし、小橋の人形のシーンではコミカルさも見られて、
とても良かったです。
人形を取りだすシーン、2回とも引っかかってたから、引っかかるのがデフォなのね。


ニコ生を見て初めて知ったのですが、アニメ版の一歩では、
なんと青木の声優さんなんだとか!
紛らわしい…w
なんで、会長がしゃべるたびに「青木がしゃべってる!」
「青木が青木を怒鳴ってる」みたいなコメントが飛び交い、
アニメを見てたら、逆に混乱する要素になってたのかもw
つーか、会長ボイスで青木演じてるの?!
なんか違和感だなあ。


好き度  ★★★★★
似てる度 ★★★★★




宮田一郎(滝澤諒)

始めはあんま似てないなあ…と思ったけど、
途中からはかなり宮田してると思う。
そもそも原作最初期の宮田自体が、後の宮田のイメージと違ってたりするからなあ。

特に声が良い。
ちょっと塩沢兼人的な、落ち着いたイケメンボイスは、宮田のイメージにピッタリ。

好き度  ★★★★☆
似てる度 ★★★☆☆




〇千堂武士(松田凌

外見はまあまあ。
しかし、しゃべりがすげーいい!!!
まんま千堂じゃないの?!って位のしゃべり方。
良く出来た関西弁だけでなく、語気の感じや声の感じがとても良いです。


一試合目は、スピーディーな展開で、
原作の「ラウンド開始時に立ち上がれずに負ける」というのが再現され、
パンチでKOとかじゃないので、アレって感じで終わってしまう。
最初はどうかなー、と思ったけど、
ララパルーザがクライマックスに来てるから、フリとしてアリ。


舞台版では二度目の対決(ララパルーザ)が最後の試合。
千堂はラスボスです。
原作のポスターも再現し、他試合と明らかに違うのが分かりやすく明示されます。
原作の人気投票でも一位になってたし、一歩がチャンピオンになる試合だし、
なるほどここかー、って思ったけど、やはり原作に無い一歩VS宮田みたいな
オリジナル要素はないわけね…

ララパルーザの足を踏み鳴らす感じを再現したのか、
背景には「ドドドドド」といった漫画の文字がどんどん増えていく演出がなされますが、
正直ダサいと思いました。


好き度  ★★★★☆
似てる度 ★★★☆☆




〇伊達英二(松本寛也

似てる。
しかしそれ以上にカッコよい。
髭キャラだから、余計に目立つ。
一歩の試合を見に来る時の、紫シャツの私服姿もたまりません!!!


かっこいい度 ★★★★★
似てる度   ★★★★★




〇間柴了(岡本悠紀)

めっちゃいい!!!
そもそも間柴って、作中で最もキャラが立ったキャラクターだと思うんですよ。
分かりやすいダーティーさ、フリッカーという分かりやすいボクシングスタイル、
すたーーんすたーーんといった歩き方、ギャグ要素、
久美ちゃんとの兄妹愛など、特徴がかなり多い。
俺ももちろん大好きだ。
そんな間柴の魅力がいかんなく発揮されてる。

外見は写真だけだとそこまででもないが、舞台で見るとだいぶ似てる。
そしてもっとも印象的なのは、そのしゃべり方。
宮田に勝った時の「勝った俺が正しいんだ!」みたいに吠えるシーンなんかは、
「これが間柴なんだああああ」と熱くさせてくれました。

ちなみに宮田戦で足を踏むシーンでは、かなり分かりやすく踏んでて、
ニコ生では総ツッコミを受けてましたw
まあ、あれはあれでいいと思うけどね。


フリッカーの演出はイマイチだなー。
あんなに手を伸ばせるわけも無いから、シャキーンと音がして、
鎌みたいな映像が背景に出るわけだが、もうちょっとうまくやって欲しかった。


祝勝会のギャグホラーな感じもバッチリ。
電気つくタイミング、初日間違えてなかった?
気のせい率もとことん高いが。


好き度   ★★★★★
似てる度  ★★★★★
フリッカー ★★☆☆☆






〇速水龍一(橋本真一)

ボクサー連中の中では、一番似て無いかな…
なんとも言えない違和感。
試合の時は多少マシだが…


しかし、速水の魅力は他にあります。
女性人気の高い速水に習って、
女性ファンがチアガール姿で
「GOGO速水!GO速水!」とか言って応援してくれます。
しかし、そのチアガールを演じているのは、ボクサー役の方々w
多分だが、一歩のお母さん役の人がメイン、センターで、
あとはボクサー勢(&アンサンブルの人?)が合計7人で演じてると思われる。
前半は全く出番のないヴォルグ、冴木、伊達あたりが濃厚か。


チアガールはきちんとメイクしてるので、割と女性に見える。
しかし、伊達なんかはまんまヒゲなんで、完全面白コーナー。
エグザイルよろしく縦一列になって踊ったりと、
舞台のアレンジとしても変化としても面白い。

https://twitter.com/shinichi1109/status/1225418097907027968

チアガール ★★★★★
似てる度  ★★☆☆☆




〇冴木卓麻(山口大地

かなり似てるしカッコいい。
もともと原作でも好きなキャラなんで嬉しい。
一歩の目をはらして視界から消える所は、
もっと分かりやすくしてもいいと思った。


初日で終盤、冴木にパンチが当たり始めた時、伊達さんが
「スリルから恐怖に変わったんだ」というセリフを
「スリルからパンチに変わったんだ」と言い間違えたのは、
個人的には致命的なミスだと思う。


好き度  ★★★★☆
似てる度 ★★★★★




〇ヴォルグ・ザンギエフ(才川コージ)

あんまりかなー。
よく見れば外人っぽくも見えるけど、
大勢の中の一人だったりすると、外人らしさも感じないし。
舞台全体を通して見ると、あんまり目立ってないかも。

好き度  ★★★☆☆
似てる度 ★★★☆☆




〇間柴久美(未来)

正直原作に似てる感じはありませんが、
作中の役割から、似てなくてもそんなに気になりません。
普通に可愛らしく、間柴兄とのバックボーンを語るくだりは、
原作を知っていても涙を誘います。
初日は泣きそうになって、ニコ生では普通に泣いてしまいましたwww

最後の影ナレもやってなかった?




〇幕之内寛子(久下恵美)

久美ちゃんよりは原作に似てるかも。
同様に、役割重視です。
こちらは、お母さんらしさの雰囲気がよく出ていて、
非常に良かったと思います。




〇梅沢正彦(神坂優心)

似てるのか似てないのか良く分かりませんが、
「不良」という記号の役割は十分果たしていたと思います。
釣り船屋に働きに来るシーン(特に逃げ出し吐露シーン)も良かった。
思えばあのシーンを入れたのは、一度ボクシングを離れざるを得ない
一歩を描くため、というのもあるけど、梅沢さんの見せ場を作るためでもあったのかなあ。




〇アンサンブル(久保雅樹/アブラヒム・ハンナ/竹内健史)

その他大勢を担当するアンサンブル。
一歩の2戦目の藤原や、梅崎くんと一緒の不良、靴屋の店員など。


そんな中で、重要な役が3人それぞれにあります。

・沖田佳吾(久保)
・ジミー・シスファー(アブラヒム)
・宮田の父(竹内)


特筆すべきは、宮田の父!!!
めっちゃ似てる!!!
★4か★5はあるっていう位。
これがアンサンブルのクオリティかよ。
ジミーもそこそこ。
沖田は全く似てませんw
声も可愛いしw

とはいえ、それらの役が「存在する」という事に感謝なわけで、
問題ありません。
いい仕事をありがとうございます。


ちなみに久保さんは、今回の出演者の中で、唯一一度見た事のある役者。

https://falconclaw.hatenablog.com/entry/20180529/1527559175

メインどころの役だったのに、ここではアンサンブルとは…
そして、見た事あるはずなのに、全然分かりませんでしたw





〇ハプニング

片方の耳の下あたりにマイクがついているのですが、
初日は、一歩VS間柴戦で、一歩のマイクが外れるハプニングが。
ボクシングをしながら外れないマイクも凄いですが、
そんなマイクが外れるほどの熱の入った演技ともいえるでしょう。

また、ニコ生では、宮田と一歩のスパーリングで、
宮田のパンチが一歩のヘッドギアに当たり、
ヘッドギアがすぽーん!と飛んでいきました。
そんな事あるん!?
よっぽどいいのが入ったかのようなパンチ。
これはほんまもんのボクシングや!




〇熊

当初は、一歩の山合宿~鷹村VS熊も入れる予定だったとか。
かなり出来上がっていて、実際熊の毛皮?も作っていたが、
その合宿シーンがあまりに面白く、盛りだくさんで、
入れると舞台が3時間超えしてしまうので、カットしたとの事。
その毛皮は、ニコ生のアフタートークで披露されてました。




〇冒頭の葉っぱつかみの描写

木&散る葉っぱは、背景シルエット上の映像で表現。
掴む葉っぱは、心の目で見てくださいw

んで、一歩が10枚掴むシーンなんだが、
おそらくスローになって、その間にたくさん(10回以上)パンチして掴む、
って描写なんだが…
まず、スローになったかどうかも分かりにくいし、
あのシーンって、原作では、一瞬のうちに高速パンチで葉っぱをつかむっていう、
スピード感のあるシーンだ。
それを、いくらスローになってるからといって、何回もパンチするのは時間がかかって、
スピード感がまるでない。
ここは、もっと上手い表現をして欲しかった。




〇強いって、何ですか

冒頭からラストまで、これを一つのテーマとして描いているっぽい。
これにより、芯があるっつーか、収まりが良いです。





〇アフタートーク

初日は、一歩+宮田+作・演出の喜安さんに、スペシャルゲストの森川先生!!!
生で見れた事に感動があります。
先生は、舞台の面白さ以上に、役者の大変さを気遣っていた印象。
あとは、自分のセリフを音読されるのが嫌いとかw


ニコ生では一歩+鷹村(熊)+喜安さんに、スペシャルゲストは
アニメ版鷹村の声優の小山力也さん。
たまむすびである程度キャラクターはつかんでいたものの、
期待に応えるというか、期待以上のハチャメチャぶり。
「鷹村は6回オナニーするのが凄い」とか言って、
そのネタをめっちゃ引っ張ってましたw
外見こんな感じなのかー。
ヒドイオジサンですw


なお、アフタートークは、何の打ち合わせもなくやってる感じです。




そんなところかなー。
トータルでは☆3とは言ったものの、やはり素晴らしさはあるし、
回を重ねるごとに客の声援なんかも増えていったみたいだし、
ぶっ続けで見ると疲れる部分はあるものの、パーツパーツは光り輝いてるし、
今またもう1回見たい感じはあるかな。
ニコ生の映像が永遠ならなー。
円盤化されないらしいですが、だったら是非こちらをアーカイブしてほしい。