7/7・7/25 シアタークリエ『Only 1. NOT No.1』:梅棒 ふぉ~ゆ~ 他

https://www.tohostage.com/4u_only1/


もともとは、2020年6月くらいにやる予定だった舞台。
最初のコロナ波で早々と中止が決まり、
その舞台が復活という感じです。



今回の舞台の特徴は、なんと言ってもジャニーズのふぉ~ゆ~とのコラボという事。
正直ふぉ~ゆ~の事は名前くらいしか知らないし
(なんか舞台はいっぱいやってるっぽい)、
このコラボがどれくらいの影響力があるかも分からないのですが、
これにより、新たなファンや、梅棒が飛躍してくれるんじゃないか、
という期待はあります。



〇ストーリー

ふぉ~ゆ~が演じるホストクラブ、ホワイトナイトと、
梅棒演じるホストクラブ、ブラックシップとのバトル(一週間での売上勝負)。

まあ、この辺は作品が発表された段階で分かっていた事ではありますが…
もちろん、詳しく書くとまた色々あるのですが、ざっくりいうと上記二行で終わりです。




〇感想


全体でいうと、まあまあかな…
それまでの梅棒作品と比べると、満足できる作品ではあるもの、
直近の「おどんろ」「風桶」と比べると、落ちるかなーという印象。



やはりホストモノという事で、ジャニーズならではのカッコよさ、
華やかさを堪能できるのが魅力。
それだけでこの作品は成立してるし、成功してると言えるだろう。


また、ライバルキャラに相当する梅棒ホストも相当いい。
HPやパンフレットでは、バッチリホストの格好で写っている梅棒も、
舞台上では、さらに見た目が派手になっていて、
遠目から見ても、キャラ立ちした見た目で分かりやすくなっている。
2.5次元っぽさがあるというか。



直近の梅棒の作品で見られた、可動式のセットや照明の良さもあり、
進化した梅棒感もしっかりある。
2020年にやっていたら、この形で無かったかもしれないと思うと、
ジーンときますね。



使われてる曲も、21曲中11曲もジャニーズの曲が使われており、
それ以外の楽曲もメジャーな曲が多く、
こういう特別なコラボ舞台ならではの配慮がなされている。





ただ、ストーリーが…まあ上記2行でまとめられるくらいの内容しかないのが
物足りない要因かなー。


あと、今回の会場がシアタークリエというお初の劇場だったんだが、
結構距離感じたなー。
俺は真ん中の端の席(12列)だったんだけど、
双眼鏡を使わないと表情が良く分からない。
他の会場、例えばスペース・ゼロなんかは、そんな事無かったと思ったけどなあ。
ただ単にハコがでかいのかと思ったけど、シアタークリエの座席数は609らしく、
確かにスペース・ゼロよりはでかいものの、若干の差だし、
そこまででも無いはずだが…?



とにかく、これによって表情が良く分からないのが厳しい。
これは面白さの半減に繋がる。
真ん中辺でこれなんだから、
多数いるであろう俺より後ろの人だともっときついんじゃない?
ジャニファンだとしたら、余計に顔も見たいだろうしねえ。






ホワイトナイトとブラックシップとの決着のつき方

ライバルであるブラックシップは、ローランド風のオーランドというホスト?が、
全国各地の有能ホストを集めた強力集団。
ホワイトナイトの面々は、オンリーワンの要素こそあれ、
今の実力じゃ勝ち目が無い感じ。

舞台内容的にホワイトナイトが勝つのは目に見えているので、
どうやって勝つか…?
そこを争点として見ていたわけだが…


ホワイトナイトのメンバーの妹(凄いキャバ嬢)の手助けで追い上げる
→ブラックシップがホワイトナイトのメンバー(茶太郎)を引き抜く
→また差がつくと思われたが、かつてのホワイトナイトの伝説のホストが穴を埋め、
宝くじを当てたおばあちゃんが客で来て、一発逆転!




というのが決着の流れだ。
このオチ(おばあちゃんの存在)は俺は〇だと思った。
予想外かつバカバカしく、梅棒らしさがあったし、
このおばあちゃんはちょいちょい登場していて、ポッと出感はなかった。
パンフにも役名が記載されてるほどの存在で、気にはなっていたが、
このオチによって、その重要さ(パンフに名前が載るほどの存在である)が
はっきりして納得性もあった。




だが…ホワイトナイトが実力的にブラックシップを上回った、
という描写が特にないんだよね。
それが不満というか、それでいいの?という気はある。
そもそも舞台上で、
ホワイトナイトが「ナンバーワンでは無いが、オンリーワンの要素はある」
みたいな話があるんだけど、そのオンリーワンの要素すら、俺には良く分からない。

ホワイトナイトのメンバーには、それぞれ個性がある。
オラオラ系だったり、お笑いが得意だったり…
そう、個性はある。
個性はあるが、それがオンリーワンかと言われたら、
ピンと来ないし、そんな描写も無いと思う。
この舞台は「Only 1.NOT No.1」というタイトルで、
オンリーワンは重要な要素であるにも関わらず、
そこが消化しきれてない感じなんだよなー。


そして、決着のつく要因が、妹(身内のコネ)だったり、
おばあちゃんの存在だったりと、外的要因しかない。
ホワイトナイトが実力的にブラックシップを上回ったという要素が何一つない。
まあ接客のシーンが多いから、そこで何かしらの何かが行われているのかもしれないが、
正直俺には良く分からなかった。






〇長島茶太郎(福田悠太)


パンフ上だとこの人がトップバッターに来てるけど、
一番人気の人なんだろうか。

舞台上では、登場こそ遅いものの、ホワイトナイトのメンバーを裏切るという
かなり重要なポジション(裏切った時の表情が最高に良かった!!!)。
しかも、意外だったのが、
「裏切ったけど、最終的にホワイトナイトに戻る」という展開を
予想していたら、決着がついた段階でブラックシップのままだった事だ。

確かに勝負の期間が一週間で、そこで週の途中に裏切り→元に戻る、
というのは急すぎて違和感もある。
とはいえ、やっぱりふぉ~ゆ~4人揃ってのホワイトナイトってイメージだからさー。


売れない芸人をやってて、病弱の息子がいて…というバックボーンが涙を誘います。
実際登場シーンは泣きましたね。
BGMがウルフルズの『笑えれば』なんだけど、それがまたいいんだよなー。
ウルフルズとかサザンって、家で私的に聞きたい事ってまずないんだけど、
曲の良さ、エモーショナルさは折り紙つきですね~。
雨の演出はベタながら天才。




〇益子龍(辰巳雄大

オラオラ系の金髪短髪ホスト。
パンフ情報によるとヤクザの下っ端らしい。

元ボクサーがホストになりました、ってのが似合う位の
精悍さと、チャラくなさがあり、ホワイトナイトの中では一番カッコいい、
目を引く存在だと思いました。
一番のお気に入り。




〇新井場廻(越岡裕貴)

秋田から上京し、ホストを始める若者。
この人がいたから他の人もホストを始めるわけで、
幹となるような存在か。
逆に言うと、それ以外特徴が無いかも。
序盤はいいけど、ホワイトナイト4人が揃うようになると、
ちょっと地味かもね。

越岡裕貴って名前、鳥越裕貴さんと間違えやすいと思います!




〇塩崎犬太(松崎祐介

前述の新井場と同じ高校の友達。
高校卒業後は地元に残るが、
実家の酒蔵が金銭的ピンチに陥り、
ホストを始めた新井場に感化されて上京する。


ちょっとおっちょこちょいというか、能力低いっぽいキャラなのかな?
リアルでも天然ボケというか、つっこまれるキャラっぽく、
それが舞台上に反映されてのは〇。
顔もそんな感じあるんだよねー。

お盆をこぼしそうになって、側転?で耐えたのは、
驚きと笑いが同居した名シーン。






〇塩崎茉莉花綺咲愛里


前述の塩崎犬太の妹。
兄に感化されて?実家の酒蔵を助けるために上京。
行動理由が似てるのは兄妹だからってのもあるのかねえ。
上京後の歌舞伎町のシーンも似てたし。


丸眼鏡に三つ編みおさげと、これでもかって位の田舎娘の風貌だが、
キャバ嬢へと転身し、スーパーキャバ嬢へ。
この登場シーンは非常に良かったですね。
これだけの前フリに耐えうるビジュアルの良さと、
BGMが浜崎の『Boys&Girls』なんだけど、あゆっぽさもあるビジュアルなんだよねー。



ホワイトナイトの客になって、売上に貢献するわけだが、
いやあんた、実家の酒蔵を助けるために上京したんじゃなかったの?
そりゃ、肉親を助けるという意味では、酒蔵もホワイトナイトも一緒だけどさー。
ホストの売上勝負で負け側に加担するレベルの金額なんて相当じゃん。



あと、この人の存在が、思ったほど舞台で効いてないというか、
もうちょっと存在感あると思ったんだけどなー。
まあ、メインはホストの物語だから、
そこにキャバ嬢があまり出しゃばってもしょうがないと思うけど、
「最終的にホワイトナイトの売上を助けるための一つのコマ」という
存在感しか感じないんだよなー。


終盤で大量に酒を飲むシーンがあるんだけど、
「この人、秋田の酒蔵の娘だから酒に強いんだなー」という納得性がありました、
というか、そのためのあの設定だったのか、となりましたw



演じる綺咲さんは、宝塚のトップ娘役もやった人らしい。
なるほど納得のビジュアルです。




〇ハマ子(HideboH


今回一番衝撃を受けた人。

まず、梅棒の舞台には大体イントロがある。
お客さんを自然と舞台の世界に入り込ませるイントロ。
時には携帯の電源を切らせたりと、アナウンス的な事もする。
セリフ無しが基本の梅棒の舞台において、
イントロは数少ないセリフのポイントでもある。



それを今回担当したのが、このHideboHさんなのだ。
俺が歴代梅棒を見てきた中で、この役を梅棒以外の人が担当したのは
初めてだと思う。



台詞がある数少ない役だが、それと同時に、アドリブによるトーク力も大事な役。

しかし、演じるハマ子はゲイバーのママ(実は伝説のホスト)。
その役柄に相応しく、素晴らしいトーク力を見せた。
観に行った日が七夕だったこともあって、そんなネタも入れたりしながら。


2回目に観に行った時は、フリートーク部分が全然違ってて驚き。
そもそもこのイントロトークでこんなにも大きくトークが違うなんて、
過去の梅棒公演でも記憶に無いぞ?!
ていうか、「フリートーク部分」がある事自体が凄いっていうか…
しかも、今回の公演はかなり期間が長いからさー。
一体どんだけバリエーションあるんだ?
ってか、どんだけ話芸得意なんだ?



てっきりトーク要因かと思ったら、タップダンサーの名手らしく、
作中では素晴らしいタップダンスを何度も披露。

様々なゲストダンサーがそれぞれの持ち味を生かしたダンスを見せる、というのが
梅棒の舞台の魅力の一つだが、今作の舞台は、ゲストはジャニーズに宝塚と、
そういう要素が期待できない中で、
今作唯一のゲストダンサー枠としての存在をいかんなく発揮していた。



さぞ高名なタップダンサーなのかと思って帰って調べたら…吉本坂!?
この人吉本なの???!!!
いや、小室さんも吉本だったし、高名な人が吉本に居てもおかしくないわけだが、
吉本なら、確かにあのしゃべりの上手さも納得ではあったが…



とにかくダンス、トークと痛烈な存在感を示したHideboHさん。
今後も注目したさありますねー。




〇クレア(樹里咲穂

歌舞伎町の女王と言うべき存在の人。
伝説のキャバ嬢とでも言うべきだろうか。
いかにもそれが納得という、美しさもあり、
キャリアも圧も感じさせるビジュアルをしています。


ノンバーバルのこの作品において、クレアはハマ子と一緒に会話するシーンが多く、
ストーリーテラーのような存在。
ダンスは少な目です。
要所要所の台詞は、わざとらしいほどの強調が見られ、
女王、女帝の威厳を発揮していました。



歌舞伎町の女王らしく、椎名林檎のお馴染みの曲を、生歌で披露するシーンが!
しかも、ただのカラオケかと思いきや、パンフ情報によると、
音源も、梅棒のオリジナル楽曲でお馴染みの、ウルトラ寿司ふぁいやーさんによる
演奏音源なんだとか。
確かに違和感は感じたものの、気づかなかったー。



演じる樹里さんは、綺咲さん同様宝塚の人。
こちらは男役スターだったとか。






〇黒船来航セレナーデ

この舞台にはオリジナル楽曲が3つあるが、
そのうちの1つがコレ。
オーランドが作り上げたホストクラブ、ブラックシップの
登場時に使われ、さながら紹介ソングのような役割なんだが…
これがまあ素晴らしい。

それぞれのホストの紹介ラップが組み込まれており、
歌詞は映像で表示されるので、内容もバッチリ分かる。
しかもそれがめちゃくちゃカッコよくて良く出来ていて、
この舞台のベストソングまである。
ホワイトナイトにこの手の楽曲が用意されてない事が不憫に思う位。
他の人の感想を見ると、ヒプノシスマイクっぽさもあるとか。






〇オーランド(梅澤裕介)

ローランドっぽい人。
「おどんろ」でも見られたような、CM風VTRもあったが、
ややウケだったかな…
でも、前作で良かったところを取り入れてる所は素直に高評価。
実はお酒にめちゃくちゃ弱いというオチは良かった。





〇ハク ソジュ(鶴野輝一)

オーランドが全国からホストをスカウトして作られたブラックシップ。
その中には韓国メンバーもいた!
この目線、チョイスは凄くいいし、納得感ある。

だが、鶴野さんは、どちらかというとコミカル路線で、
ホストなんて出来るの?とか思ったが…
これがめちゃくちゃカッコよかった!
ちょっと怖さもありつつ、鶴野さんらしさもあってカッコいい。
これは予想外だった。
菊池風磨に似てる説あり。


そして一番驚いたのが、パンフ見たら、鶴野さん韓国出身って書いてある!!!
だからこその韓国キャラであり、これを書く事で説得性も増すわけだが…
今までこんな事パンフに書いてたっけ?と思って見てみたら、普通に書いてあったwww
いやー、なんかパンフの書き方で、目に入りやすい時と入りにくい時があるんだよねーw
あと、書いてないパンフもあるから!




〇陣馬力(櫻井竜彦)

大阪出身、お笑い特化のホスト。
お笑い系ホストという事で、ホワイトナイト茶太郎と被るが、
特別関係は無かったように思える。
ちょいヒゲと丸メガネが印象的なパーツ。



〇交代について

かなりの珍しい事故だが、
櫻井さんは公演期間中に謎の怪我をしてしまい、降板
(そのため、7/15だけ公演が中止になった)。


7/16からは、演出の伊藤今人さんと、田中幸介さんが櫻井さんの穴を埋めることに。
今人さんはお馴染みで納得ですが、田中さんは初耳すぎて、誰!?と思いきや、
振付のアシスタントとかしてた人みたいね。


で、二回目の観劇を見て分かったのだが、
何故代役が2人なのか。

この舞台では、梅棒メンバーはメインのブラックシップ以外にも、
様々なモブをやっている。
櫻井さんの全ての役を今人さんだけでやるのは大変なので、
それで田中さんと分担したのだと、観る前は思っていた。


だが…違う。
今人さんは目立ちすぎるのだ。
身体はデカいし顔も濃いし髪型もドレッドだし。

メインの陣馬力と、ヤクザの親分は納得性ある。
だが、モブのホストやるにはモブ感無いし、
医者も無くはないが、スマート感は無い。
そういった役は、今人さんではなく田中さんなんだなー、と。


その田中さんは、かなりのイケメンで若そうな外見。
顔が分からなかったのもあって、
「梅棒のこのモブ、誰がやってるんだろ?」って思いながら見る時の
障害になりましたw




オープニング、エンディングの映像も、役者交代に対応。
名前だけでなく、顔写真もちゃんと今人さんのものになっていたのは驚き。
これ1日で仕上げたわけでしょ?
エンディングでは田中さんの名前もあって、
カーテンコールにも出演。
もちろん櫻井さんの事故は残念ですが、さながらダブルキャストのような
お得感がありました。



一説によると『黒船来航セレナーデ』のボーカルも今人さんになってるとか?!?!
いやそれはさすがにすぎない???
一瞬そうかなーとも思ったけどさー。
だとしたら凄すぎる。





〇街野松屋(楢木和也)

元々はホワイトナイトのNo.1ホスト。
ローランドにスカウトされ、ブラックシップのメンバーになる。
一応犬太の妹に一目惚れ?してアタックしたりもするが、
そこまでストーリーには影響せず。


「カッコいい」と一言で形容するには難しい顔で、
そのキャラクターも相まって、悪魔顔というべきか?
立ち振る舞い、雰囲気含めた総合力でかなり目立っていた、
好きなキャラクターです。




〇義務川礼斗(天野一輝)

青い髪が印象的の、中州出身のホスト。
紹介歌詞が医者っぽさあったから、きっとクール系ホストなんでしょう。

天野さんはモブキャラやってる時も比較的見つけやすかったかな。




〇真我玲央(野田裕貴)

ブラックシップでの一番の注目株は彼でしょう。
野田さんは主役級の役をやる事が多く、
かわいい系のイケメンというイメージもあった。
そんな彼がどんな感じのホストをやるか…

その期待に答えた真我は、北海道出身の純情系ホストで、
遠目から見た感じは、手越くんみたいな髪色&雰囲気!
双眼鏡でよくよく見てみると、たいして似てないんだけどねw

紹介歌詞に出てくる「ウトゥラポッケ」は、共に寝る、という意味らしいw




〇宝くじおばあちゃん他(遠山晶司)

遠山さんは梅棒の中でもイケメンの部類だと思うのだが、
ホストはやってませんw(モブホストはやってた)
「ウチの親父が最強」でも、遠山さんだけ、色んな役(13役も!)をやってましたが、
遠山さんはそういうのが上手いって事なんだろうか…



メインどころの宝くじおばあちゃんは、
「おどんろ」に出てたおばあちゃんとほぼ一緒のキャラクター。
でも、あの時はQ-TAROさんが演じてたんだよね。


エンディングでオールキャストが登場する時もおばあちゃんで、
おばあちゃんらしい動きで挨拶してたのが印象的でした。


二回目の観劇時は、最後の最後のカーテンコールで、
おばあちゃんから、お父さん役に早替えで登場!!!
その日の夜公演では、同じタイミングで、
ホストの客役(つまりは女装!)もやったらしいw
メイクどうしたんだ?!?!?







〇二回目の感想

一回目の観劇よりずっと面白く感じた。
ストーリーを把握してるので、話を追う事に意識を割く事が無く、
細かい所まで見ることが出来た。

例えば、キャバ嬢の妹が、益子龍との初対面の時にハンカチを渡されていて、
それが恋仲になる布石だったり、
逃げる茶太郎をホワイトナイトが追いかける時に、
宝くじのばあちゃんとぶつかって拾ってあげたりするのが、
最後の大逆転に繋がる布石なのかなーとか、納得感のある発見も多かった。


カーテンコールも、前述の妹と益子龍のカップルも、
非常に雰囲気の良いものになっていたり、
作中のやり取りも一回目と違ってると思わせられる
(それでいて雰囲気の良いものになってる)と錯覚するような場面があったりと、
長い公演期間の中で、時間が生み出した良い点が感じられた。


あと、席も良かった。
前回は12列で今回は11列。
通路を挟むとはいえ、1列しか変わらないので、期待していなかったが、
かなり表情が見えた!
それこそ双眼鏡要らない位。
ふぉ~ゆ~の4人もより個性的に見えました。






〇パンフ

いつもと微妙にテイストが違うんだよね。
単純に分厚くなって内容も濃くなり、
セットリストは2ページにも渡って、
いつもは書いてない楽曲の紹介や、それぞれのシーンの
キャプション?みたいなのも付いている。

こういうコラボ公演だからなのか、梅棒陣営のスタッフについても
詳しく書かれており、逆に他のスタッフは、
今回製作として携わっている東宝陣営の人なのかなーとか思ったり。
写真は今回飯野さんじゃないっぽい?





東宝

東宝って何なんだろうね。
宝塚と東宝の関りというか繋がりすら知らなかったけど、
ふぉ~ゆ~との繋がりはあるのかな?
今回の公演で宝塚の人が2人出てるわけだが、
宝塚である必然性があったかと言われたら、
無い気もするし…
この会場だって、東宝だからっていうのもあるだろうし。

この会場でやりたいから、東宝さんとタッグを組んだとか?
それとも、今後も東宝さんとやっていきたい上での第一歩なのか?
いきさつが気になります。





〇Only 1,NOT No.1

舞台のタイトルと同じタイトルの、ふぉ~ゆ~が歌うオリジナル楽曲。
この舞台のメインテーマで、オープニングのダンスでも使われる。


この舞台のベスト楽曲は、『黒船来航セレナーデ』なのは間違いないが、
次点はコレだろう。
特にオープニングダンスはめちゃくちゃカッコよく、これだけで満足感がある。

そして二回目で気づいたのだが、ここに出ている梅棒メンバーが、
ブラックシップのホストの格好をしている!
ブラックシップが出るのは中盤以降で、ここでブラックシップの格好するのは、
髪型などの繋がりから無用&不要かと思ったのに…
過去の梅棒オープニングでは、繋がりのせいなのか、
主要キャラではない別キャラでオープニング踊ってる事もあったからさー。
これには驚きましたが、ブラックシップがカッコいいので、余計にカッコよさが増幅されます。
二回目だから気づけた満足感。

ちなみに梅澤さんはオーランドではありませんでした。
何故?
顔が隠れすぎるから?





〇客

さすがにというかなんというか、いつも以上に女性が多い。
9割以上女性と言っていいでしょう。
そして連日満員御礼!
ここまで埋まってるのは久々だから嬉しいねー。
ふぉ~ゆ~とのコラボは大成功と言えるでしょう。
ふぉ~ゆ~のファンが梅棒のファンになったり、
その逆もあるみたいだし。
そして、リピーターも多いみたいだし、それすなわち、
内容が支持されてるって事だからね。






そんなところかなー。
「まあまあ」と評しましたが、
梅棒ならではの面白さは十分あるし、
ストーリーは薄めですが、それ以上に華やかさがあるので、
繰り返し見るのには、むしろ向いてるかもしれません。



ツイッターとか見てると、梅棒ファンがふぉ~ゆ~ファンになる以上に、
ふぉ~ゆ~ファンが梅棒ファンになってるっぽいので、
ふぉ~ゆ~がどう思ってるのか気になるところですw