7/18 浅草九劇『革命☆☆☆☆☆未来部 〜第一章 南国学園の荒々しい呼吸〜』:ピヨピヨレボリューション

http://www.piyopiyorevolution.com/1707.html#schedule



一言で言うなら、今までで一番面白かった。
過去ピヨレボで見た時の不満点が全て解消され、
全方位に文句のない作品になっていた。






・無駄な出演者がいない

こいついらなくね?というような出演者が毎回いたのだが、
今回はそれぞれに役割があり、役どころもつかみやすい。
しいて言えばヒーハー・ミーハーくらいはいなくても成立するだろうけど、
ピヨレボの作品を通して見ていれば、彼女達も「いらない役」という印象はない。



・ストーリーの収まりがよい

過去作は、「もっと尺があればなあ…2時間は欲しいなあ…」と思う事もあったが、
90分という時間の中に綺麗に無駄なく収まっており、驚いた。
イントロというか、東が革命を依頼されるまでがちょっと長いかなー、
と一瞬思ったりもしたが、それまでの前フリも聞いてるし、
やはりこれで良いと思い直した。

この世界観で悪役を分かりやすく描き、
その動機もなかなかわかりづらいものだが、上手く描いてるのは秀逸。



・ピヨレボの4人が特別な役どころ

当然と言えば当然だが、過去作では4人は作品の大勢の役者の中の一人という感じだった。
しかし今作では、4人は「革命☆未来部」として
悪に立ち向かう正義役という美味しい役どころになっている。
これは箱推し、ピヨレボファンとしては嬉しいねえ。

前情報から、てっきり4人が小学生役だと思ってたけど、
全然違って「アレッ?」って思わせてからの、
あの衣装に着替えてのシーンは、ピヨレボーイズの人がアフタートークでも言ってたけど、
非常に良かった。
macoにでかい銃を持たせたのも〇。
カッコいい!!!




・笑いの起きどころが良い

もちろんセリフで笑わせる所もあるが、動きとか雰囲気とか、
そういう所で笑わせてくれる。
何より、滑ってない。
今回はお客さんに、サラリーマンの集団みたいな、おおよそ
ピヨレボのファンとも思えない、どういう層なのか分からない
お客さんもいたのだが、そういう人々にもしっかり届いていると感じた。
一部卑怯だったけどw


また、テンポが非常に良く、それが笑いにつながっている。
特に東以外の3人が革命に目覚めていく所はわかりやすくフリも効いてて、
会場でもウケてた。
なんつーか、「ここで笑いが起きるのはいいよなー」って場所で起きるんだよなー。




・歌で始まって、同じ歌(テーマソング)で終わる

まずイントロが歌なのは、掴みとして良い。
そして、同じ歌で終わる。
そこでのライブシーンは、その後の日常を描いたような感じで、
エンディングとして非常に収まりが良い。
加えてテーマソングとして曲自体も良い。




・その他の曲について

今回は、曲そのものに関しては、テーマソング以外はあまりいい曲じゃなかったかな
(バラード系除く)。
ただ、従来の曲は、歌詞がセリフの役割をしている曲が目だったけど、
その比率が減って、気楽に見れるようになってた印象。





・永田紗茅

全く気付かなかったwwww
出演してるってのは前情報で知ってたけど、いざ見始めたら、
付睫=永田というのに全く気付かず、
永田さんの存在なんか忘れて観てて、
アフタートークに永田さんの名前が出てから
「あれ?!そういえば永田さん!!!あれ、あの人永田さんだったのかああああ!!!」
と思う位w

気付かないという事は、俺の期待する永田さんのビジュアルではなかった、
という意味でマイナスではあるw




・小板奈央美

この人、グリーゼに出てたのね。
何役だったのか、全く分からない。
なんとなく、あの辺だろうなー、って想像はつくが、
正直、グリーゼの時は全く印象に残らなかった。



だが…なんなんだこの人は?!
なんなんだこの役は!
どう考えても面白過ぎる、一番インパクトがある。
俺の受けた印象は「全身触手」。
だって、全身うにょうにょしてるんだもんw
けど、パッと見はすごくスタイル良くて、綺麗なんだぜ?
それであの動きで顔も面白いからさー。
あれは凄すぎる。




・鶴岡正希

唯一の男性という事もあり、目立つ=目で追ってしまう場面が多かった。
特にライブのダンスシーンは主役級。
役も浮いてなくて良かった。






・アフターイベント(大喜利


これはひどかったなー。
一言でいうなら「ハズレ」だろう。
そもそもピヨレボメンバーが大喜利をよくわかってない&出来てない。
じゃあ何故やるのか。

前回の借り物モノボケの時も、モノボケを分かってなかった。
ただ、分かってないなりに面白く展開していったのだが、
今回はその面白さも薄く、ただただひどいだけ。
右手はカンコンキン大喜利見て来たんだろうが…
東も、モノボケの時もそうだったが、あんなに才能ダダ洩れの面白さなのに、
こういうの苦手だよなー。


男性陣の、ケツ毛が長くて結んでる(盛ってるw)というのと、
身体洗う時に陰毛で泡立ててる、ってネタはなかなかよかったです。
ソープ嬢あるあるですね。
まあ、ぶっこみすぎだけどw




・会場

初めて行ったけど、綺麗なのはもちろん、会場も広々として、ライブハウスみたいな感じ。
座席の感覚も、小劇場レベルで考えたら、かなりゆったりだったもんなー。
それでいて見やすさも相当なもので、とてもよかったです。
浅草は遠いのが難ですが、夜の浅草の雰囲気も素晴らしいので、
そういう楽しみもありました。



そんなところかなー。
歴代最高の作品ではありましたが、
これが3か月後くらいに、どう記憶に残っているか、
どう印象に残っているかが大事な所。
どこか欠点があっても、尖った部分が記憶に強く残るなら、
そっちが勝ちなので。