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20回という節目の回だけあって、
久々の梅棒公演オンリーの公演です。
梅棒オンリー公演は、過去に2回観た事あるのですが、
最初に観たやつが、当時としてはそこまででもなかったので、
不安はありましたが、公開されたフライヤーの写真と
大まかな概要、ストーリーが非常に期待できるものだったので、
安心感はありました。
だが、劇場ついて、チラシをもらって、チラシの
キャラクターとキャラクタープロフィールを軽く読んだら、
全然頭に入って来ない…
俺が梅棒を観て来て、唯一大幅低評価だった
「曇天ガエシ」と同じ匂いがする…
一気に不安がつのる。
カタカナの人物名やめてくれ…
世界観が入って来ない。
で、終わってみたら、最初の導入こそ説明っぽいなーと思ったものの、
分かりやすく、すんなり作品に入っていくことが出来て、
普通に面白かったです。
心配は杞憂に終わりました。
だが、作品評価としては、事前情報からの
「非常に期待できるもの」というレベルには達しておらず、
「面白かったけど、まあまあかなー」という印象です。
〇上演時間
今回の上演時間は「2時間5分」とアナウンスされていた。
多分これは、梅棒の中では長い方だと思う。
恐らく最長か?
で、公演を見て、その長さを感じない作りだった、
とか言えればよかったんだろうけど、
実際観て長いと感じましたw
もっとスリムアップできるのでは?
という印象。
だが、これは別に欠点ではない。
梅棒の世界を1秒を長く感じていたい、という気持ちはあるわけで…
長いけど、悪くは無いです。
〇曲
これがかなり良くなかった…
知ってる曲、知らない曲があるわけだが、
知らない曲のほぼすべてが、
このカッコいい世界観には合っているものの、
「カッコいいBGM」って感じで、
曲としては全然入って来ない。
おかげで歌詞と動きがリンクしてる度合いも薄く感じる。
また、知ってる曲も『はいよろこんで』や『Bling-Bang-Bang-Born』、
他にも『青のすみか』や『KICK BACK』、新しい学校のリーダーズに
超とき宣など、新しいものに寄りすぎている、という印象。
もちろんそうではない古い曲もあるけど、
自分としては疎外感を覚えた。
ついでに開演前BGMも、あまり良くない…というか、
作中で流れる曲のテイストに合った曲で、
作品としての統一感はバッチリなんだけど、
俺の好みでは無いです。
〇ストーリー
この世界には、ファイナルジャケットという凄いジャケットがある。
今、そのジャケットは5つのパーツに分かれて分散しているが、
それらを集めたら、なんか凄い事が起こるんだろう。
主人公マグナスは、相棒レオンと共に、そのジャケットを集める旅に出る。
当然ながら、他に集めるライバルもいるわけで、そんなライバルや、
人間模様もありつつのアドベンチャーもの。
〇ストーリーで良かったところ①
5つのパーツと言う事で、
序盤はそのパーツ集めに展開していくのかと思いきや、
2つ集めた段階で、主人公チームのメンバーチェンジがいくつもあったり、
主人公のバックボーンが語られたり、かなりストーリーが動きます。
この展開は予想外で良かった。
このメンバーチェンジは、
FFなんかのRPGにおけるパーティーチェンジのようなワクワク感があったと思います。
特に主人公が主人公チームから外れるってのは凄いなあとw
〇ストーリーで良かったところ②
5つのパーツが集まり、
ジャケットが完成したあたりが当然クライマックスになるかと思っていたが、
そこで待ち受けていたのは、完成したジャケットの持ち主に対して、
超とき宣の「すきっ!」をBGMにラブラブになってしまうというくだらない展開。
くだらないのは好きだけど、散々やってきてオチがコレ?
とか思っていたら、
ちゃんとクライマックス、オチは別の所に用意されていたのが良かった。
〇ファイナルジャケット
5つのパーツが「ボタン」「襟」「袖」の3つは分かるけど、
残り二つが「前身頃」「後身頃」ってのは、なんとかならんのかw
本体と右袖、左袖に分けるとか、工夫して欲しかった。
「前身頃」「後身頃」という名称に違和感を覚える俺の感覚が変なのか?
〇映像に頼りすぎ?
別にこの演目に限った事では無いが、
セリフがほとんど無い梅棒の舞台において、
映像による情報伝達のウェイトはかなり大きい。
だが、さすがに多すぎか?
という気にもなってくる。
舞台としてそれはどうなんだ?という気持ち。
飯塚さんも、キングオブコントの評で、
小道具は少ない方がいい、みたいな気持ちがあるらしいし。
けど、こう書いておいて、自分としては、もっとやれ、の気持ち。
梅棒の映像のクオリティーは高いし、単純にカッコいいので。
思えば、舞台でお客さんに背を向ける事は良くない、みたいな常識って
あったと思うけど、俺が初めて見た「Shuttered Guy」で、
おもいっきり背を向けて敵側と対峙するシーンがあって、
あれがめちゃめちゃカッコよかったもんなあ。
あまり考えた事無かったけど、梅棒って、そういう舞台の常識から
離れたエンタメをやってるんだなあ、というのを、改めて感じさせられた。
〇オープニング
映像で、役柄のビジュアルと本人のビジュアルが出るようになったのは〇。
恒例の梅棒衣装は、カイ・キスクっぽいと思いましたw
カッコいい!
曲は全然刺さらなかった。
〇マグナス/櫻井竜彦
主役…だよね?
アウトローな用心棒。
クールでそんなに感情を表さない。
主役としてジャケット集めのムーブに参加するが、
割と早い段階で、捕まって牢屋に入ってしまう。
牢屋でも存在はしているが、メインのジャケット集めからは
外れてしまうわけで、影が薄くなる。
とはいえ、後述のギデオンとの関係性から、
最後はちゃんと主役らしいドラマを迎えて話をシメるので〇。
〇レオン/鶴野輝一
マグナスに何故か付きまとっている子供風の元気なやつ。
マグナスがクールなので、レオンが代わりに感情表現するような役割となっている。
北斗の拳のバットに、清水ミチコを足したような外見。
開演時の導入担当。
配役チラシに、「バオズをライバル視してる」と書かれていますが、
1回目見た時は、そんな様子は全然分かりませんでした。
〇ギデオン/遠山晶司
軍のえらい人。
ジャケット集めの主人公チームの対抗勢力となる。
マグナスとライバル関係になりうるが、これまた能面のようなクールキャラ。
表情一つ変えず、クールな様子が漂う。
冷徹なイメージ。
だが、実はギデオンとマグナスはかつて同じ軍に所属していた。
そんなバックボーンが語られつつ、中盤でなんと、
軍、敵側から、その敵が運営する牢屋にとらわれてしまう。
この展開は意外でしたね。
としょさんのイケメンっぷりが光る役。
〇カリム/多和田任益
ギデオンの側近的役割の人。
ギデオンがクールなので、対照的にこちらは喜怒哀楽の激しい、
うるさい表情をしている。
ちょうどマグナスに対してギデオン、
レオンに対してカリム、というような対比になってるんだろうね。
実はギデオンに対して忠誠心はそれほどない。
私の推しとも言えるイケメンたわでぃーは、今までにない表情の変化とおもしろ動きで
感情やストーリーを表現し、歴代屈指の面白さだったんじゃないかな。
ここまでのコメディ要因やるとは。
身長も手足も長いから、動きも大きくてヨシ!
〇ルシャール/塩野拓矢
牢屋の看守のえらい人。
捕まった人々をビシビシとしごいてます。
梅棒の悪役、黒幕と言えば塩野さんのイメージがあるので、
何か裏があるのかと思いましたが、
普通に看守でしかなかったですw
他の役者さんは、顔分かるんだけど、塩野さんだけ、
モブとかOPで踊ってる時「この人誰?」って感覚になっちゃうんだけど。
顔が馴染まない…
〇王八宝/SuGuRu
典型的な酔拳爺さん。
バーチャの瞬帝って感じ。
カラーリングも黄色だし。
前髪で目が見えない感じは、
KOFの鎮っぽさを感じますね。
演じるSuGuRuさんは、前回公演で初めて梅棒作品に出演して、
今作から梅棒メンバーに加わった新メンバー。
だが…前回公演「クリス、いってきマス!!!」の
感想ブログ見てもらえれば分かると思うけど、
前回公演のSuGuRuさんの役どころって、二人で一人みたいな役どころで、
初見ではイマイチ個性の発揮されない役で、かなり印象薄いんだよなあ。
だから、SuGuRuさんが新メンバーになるって分かった時も
「うおおおおお!!!!!」みたいな気持ちは全然芽生えなくて。
そんなだからろくに顔も認知してないわけですが、
今作でもヒゲや髪のパーツが多くて、よく顔が分かりませんw
すばらしいダンススキルの持ち主だと思うのですが、
今作は中国拳法と言う事で、
そのダンススキルが発揮されてるのか正直よくわかりませんが、
バーチャで見るような中国武術の動きをしっかりと再現+
コミカルな動きやダンスなど、素晴らしかったと思います。
モップを使って、棍を扱うようなシーンまであるし。
キャラクターとしては、登場して活躍し、牢屋に捕まってからは
ボンクラジジイとして、迷惑かけるような立ち回りだったものの、
最終的にラスボスに大技を決めていて、見せ場があったのが良かった。
〇バオズ/野田裕貴
王八宝の弟子のような子供。
弟子としてはまだまだのご様子。
野田さんなんで可愛い系です。
チャオズっぽいのかなーと思ったけど、
名前がバオズだから、
KOFの包(バオ)がモデルなのでは無いかという気になって来た。
チャオズ以上にしっくりくるし。
…と思って、バオズってググってみたら、
肉まんの事をバオズと言うらしい。
作中で肉まんを食べるシーンがあったから、
そこから来てるのかな…なーんだ残念。
途中で師匠の王八宝と離れ離れになり、
主人公チームの一員となる…が、
結局捕まり、牢屋で師匠と再開。
その天真爛漫、朗らかな性格で、牢屋での人間関係の潤滑油となる。
終盤では、その家庭的な特技(裁縫)が、最後のピースとして活躍。
いいキャラです。
裁縫が得意ってのは、2回目になるとよくわかったけど、
初見時はよくわからないというか
「あれ何やってんだ?」ってシーンがあったなあ。
特に最初マグナスの袖を縫ってるシーンは、
全然わかりませんでしたw
あと、野田さんの小柄さを生かして、
縮んで切れなくなったファイナルジャケットを着る、というのは
面白いアイディアかつギミックだと思いました。
〇バルザック/伊藤今人
牢屋に捕らえられてる大悪党。
圧倒的な力で色々破壊したりします。
脱走出来ないのが不思議な位。
手が封印されてるんだっけ?
前半は全く出番なしですが、
脱獄してからは、主人公不在の主人公チームの一員として、
パーツ集めに加わります。
敵っぽいのに主人公チームという構図が面白い。
最終的にファイナルジャケットを入手するが…
今人さんの体格の良さが出ている良い役だと思います。
バルザックの仲間を示すポーズがあり、それを客にやらせたの面白かったw
2回目に観た時は、縦一列の客を立たせて、ちゃんと後ろ向かせてやってましたwww
他の日だと、子供に優しくする日もあったらしい?!
大阪では、男の客を壇上に上げて
チューチュートレインのダンスさせてたという情報もw
また、バルザックの仲間になったのを示す、ペイントみたいなのを
カリムやレオンに施すんだけど、これがまたカッコいいし、雰囲気出てるんだよなあ。
〇チャド/梅澤裕介
バルザックの手下?
というか、勝手な取り巻きのような存在。
こういう関係性多いな…
バルザックは中盤からの登場ですが、
チャドは冒頭から登場して、ストーリーを導くような役割をしています。
いかにも小物っぽい下卑た笑いの似合う感じがいいです。
実はジャケットのパーツの持ち主で、いつもヘラヘラしてるのが、
パーツの力である「笑」とマッチしていたのも良かった。
しかし何故パーツを持っていたのだろうw
〇ピエール/天野一輝
ジャケットのパーツの一つ、癒しの襟を持つ宣教師。
この力で人々を癒しまくり、パーツを取りに来たカリムやバルザックと対峙した時も、
ピエールそのものが戦うのではなく、
ピエールを守ろうとするモブ市民が戦って、やられた市民をピエールが直して…
って構図が面白かったです。
〇アロン/楢木和也
ジャケットのパーツの一つ、魅惑のボタンを持つサーカス団長。
ムチの似合うおネエ。
ファイナルファイトのポイズンみたいな感じか。
その魅惑のボタンの力でサーカスの猛獣を魅了し、手なずけています。
ビーストテイマーって感じ。
ポールダンスでも踊りそうな楢木さんのセクシーダンスも素晴らしい。
ピエールもアロンも、後半からの登場で、キャラは立ってるものの
「ジャケットのパーツの持ち主」という作品の都合上のキャラでしか無いので、
作品全体を見ればそこまでの存在感は無いのは×かもなあ。
まあしょうがない気もするけどね。
二人ともパーツを奪われて牢屋にぶち込まれるわけですが、
結局パーツが無くなると、癒しや魅了の力も使えないわけで、
そこから彼らを生かす事が難しくなっちゃうのもなあ。
2回観て思ったのは、推しのカリム多和田はおいといて、
このキャラが俺一番好きです。
一見オカマのお笑いキャラのようですが、俺視点では普通にカッコいい。
いちいちポージングが決まっていて、良く出来てます。
キャラ立ちもいいし。
〇日替わりゲスト:千葉涼平
今作には、かつて梅棒に出演した役者がたくさん日替わりゲスト出演しています
(無しの日もある)。
オープニングは、
チャドがレオンに電話で仕事を依頼するようなやり取りがあるのですが、
その依頼者の一人として登場。
千葉さんのファンならピンとくるであろう、
トランペットの声真似?ボイパ、みたいなやつを披露。
いうて最近のw-inds.の曲知らんから、別になー、と思ってると、もう1曲披露。
同じくピンとこないでいると
「今のはウインズ国に古くから伝わる『Forever Memories』」で、
「え???」と思っていると、
「…の間奏のSAXです」とか言って、
言われて「ああああ~~~!!!」ってなりました。
確かにそうだわ!
言われんとわからん!
なんてマニアックなんだw
他には、ちょこちょこ色んなシーンで、
顔がはっきり千葉さんと分かる、モブの一員として、
割と目立つ感じで登場していました。
モブキャラはそこまでキャラ設定が固まってるわけでも無いだろうし、
自由な感じで演技をしてる感じは、今まで客演で出演してきた千葉さんと、
また違った魅力が出てたんじゃないかな。
会場からも、歓声や悲鳴が上がる事多数w
モブとはいえど、ダンスは他の出演者と合わせなければいけない所も多数なわけで、
ゲストの皆様は稽古の日が1日しか無かったらしいのですが、
それでこんなに出演してるのは、普通に凄いなーって思いました。
しかも千葉さんは、自分が出演する以前に、一度客として内緒で観劇に来ていたらしく、
そのモチベ、取り組み方が素晴らしいなあと。
あと、動きのキレが凄い!!!
〇日替わりゲスト:辰巳雄大
出てる所は、恐らく千葉さんと一緒。
なんとなく千葉さんより少なく感じましたが、多分気のせいでしょう。
千葉さん同様、事前に客として来てたらしいのですが、
オープニングの依頼者パートでは、
その事前に観た時のふぉ~ゆ~松崎さん回を観た人にしか
分からないようなネタから入って、結構きつかったです。
客はそれでしっかり盛り上がってるしさあw
「必殺技が無いので考えてほしい」みたいな依頼内容で、
辰巳→タッチミーという役名?から、
股間に手を当てて「タッチミー!」と叫ぶ必殺技(なのか?)を伝授されて、
会場は大盛り上がり。
辰巳さんも股間をグイグイしたりして、
ジャニーズそこまでやるかよ!って気になりましたw
その後の登場でも、この必殺技をちょいちょい披露して盛り上げていて、
いいやり方だなーって思いましたが、終わってみれば、
この必殺技を披露してるだけの人、って印象にもなったかなw
声はカッコよくて、顔に合ってるなーって思いました。
〇人形とのバトル
この作品は、本キャラが出てない時は、
モブキャラとしてたくさんの梅棒メンバーが出演しています。
しかし、終盤、クライマックスともなると、
本キャラが舞台上に勢ぞろいしてしまい、
モブキャラを演じる人がいません。
そんな状況でのバトルシーンは、モブキャラの代わりに、
モブキャラ風の外見をした人形とバトル。
つまりは一人相撲でうまくバトルしてるシーンとして見せてるわけです。
これが…上手いアイディア、というよりは、
苦肉の策以外の何物でもないな、という印象w
しかも、結構前のシーンで、カリムが上司であるギデオンを実は嫌ってるシーンで、
ギデオンの姿をした人形をぼこぼこにするシーンがあるんですよ。
「人形を人形として扱うシーン」があるのに、
ここでは人形を人間として扱ってくれ、ってのも、なんかなー。
2回目見た時に、一回だけ監獄のシーンで事前に看守として
人形が置いてあるシーンがあるのに気付いたけど、
監獄のシーンは作中でたくさん出てくるんだから、
もっと登場させてたら、違和感は薄かったかもね。
〇クライマックス
水中に沈んでいる仲間を助ける、というのがクライマックスのシーンだが、
この「水中での動き」というのが、今までの梅棒にない演出で、いいと思った。
このシーン自体も、ストーリーのそれまでの布石を回収するような上手さがあったし。
〇2回目の観劇を終えて
ついでにパンフも読んで、感想はというと、
面白かったけど、下の方かなーと。
「曇天ガエシ」に匹敵するスケールの大きさであることがパンフに明記され、
まあ確かに俺も、実際配役チラシみて、「曇天ガエシ」を連想した。
最初にも書いたが、「曇天ガエシ」は、俺が観た梅棒作品の中で、唯一の低評価作品だ。
それと比べると、全然面白い。
ある一定の水準は保っている。
見やすくなっていると思う。
だが、名作揃いの梅棒作品の中で見た場合は、他と比べると落ちるなーって印象。
理由の一つとして考えられるのが、
舞台を観終わった後の読後感ならぬ、観後感だろうか。
なんか、よくある舞台、
よくある2.5次元舞台を観終わったような感覚と近いんだよなー。
クライマックスの構成(水中のシーン)はクライマックスに相応しいと思うし、
ストーリー的にも、フラグを回収するよい内容だとは思うけど、
これを観終わって、よくある舞台の終わりのような感覚を持ったんだよなー。
思えば、「曇天ガエシ」のストーリーも、タイトルの割にどんでん返しが起こらない、
予想通りのストーリーであったことが低評価の理由の1つだった。
これに近いような感覚だと思われる。
クライマックスは上手いけど、予想外では無かったって感じなのかなー。
他の梅棒作品は、もっと予想外の展開だったりもするし、
或いは、予想の範囲内であっても、世界観がセーフになってるのかもしれない。
この作品や「曇天ガエシ」のような世界観が×なのかなあ。
言っちゃあなんだけど、
この漫画的世界観は、良くある世界観とも言えるのかもしれない。
もしかしたら、「シャッターガイ」は商店街のお話、
「クリス、行ってきマス!」はサンタのお話、
「シン・クロスジンジャーハリケーン」は島での人間ドラマ、
この世界観でこんなに面白いんだ!
みたいなのが良かったのかもしれない。
「FINAL JACKET」は、始まる前から期待感も高く、
この世界観ならそりゃ面白いだろ、
って感じを超えてこなかったってのがあるのかもなあ。
ついでに言うと、最初のレオンの導入パートも、
いかにも演劇って感じの小芝居感があって、
よくある舞台感があったんだよなー。
梅棒には梅棒でしか得られない面白さがある。
それは今作にも十分あるだろうし、それでいて、
他の舞台と観後感が同じというのも変な話だが、
そう感じてしまったんだからしょうがない。
「梅棒ならでは感」と「ストーリー、世界観」はまた別の所にあるって事だろう。
あとは、「曇天ガエシ」も今作も、
2回観に行って2回とも席が後ろだったってのもあるかもしれないw
〇チャドの依頼
チャドの依頼が「バルザックを脱獄させる」だったのに、
何故かマグナス達がパーツ集めに加担して、チャドが突っ込む、ってのに
2回目で気付いたんだけど、
普通にマグナスにパーツ集めを依頼するような流れじゃダメだったのかな。
結局マグナス自身も、バルザックを牢屋から出す事には乗り気じゃないみたいだし。
〇脱獄後のわちゃわちゃ
大枠さえ分かっていれば、別にストーリーの全てを理解する必要は無いと思ってるけど、
脱獄して出演者全員が入り乱れる終盤のシーンは、
大枠は分かりつつも、この人何やってんだ?
って細部が良くわからないシーンが続くんだよなあ。
何故看守のルシャールは、幽閉されてた人々を脱獄させたんだ?
あんなに厳しくしてたのに。
看守の仕事と真逆じゃん。
そこまでカリム達と敵対していた感も無いし。
仮に敵対してたとしても、脱獄させるほどの理由と釣り合わないような。
カリムがファイナルジャケットの力を発動させた時、何故王八宝は、
その力にかからずに水をぶっかける事が出来たんだ?
1回目はサラっと流れで見てたけど、2回目見た時、何で?ってなっちゃった。
どちらも、そうしないと話が進まないってのは分かるけど…
あと、他にも細部でそういう気になるシーンがあって、
終盤の大事なシーンでそういう感じになっちゃうのが、よくない説。
〇インディージョーンズ的アドベンチャー
序盤にある、一つ目のパーツをギデオンやカリム達の軍隊が発見するシーンは、
映像を使いつつの、ステージが動いたりとインディージョーンズさながらの
迫力のあるアドベンチャーシーンだった。
クライマックスにあってもおかしくないようなレベル。
ああいうシーンがもっとあっても良かったかもなー。
言い方変えると、ああいうシーンがもっとあるような作品だと良かった。
〇開演5分前
今までの梅棒作品は、開演5分前から誰かが登場してきて、
開演前から自然と作品の中に誘うような演出がなされてきた。
また、この「誰か」が、
携帯電話を切るなどのアナウンスをするのが、梅棒初見時からいいなーと思って見てた。
今作はそれらはナシ。
前説担当のレオンはもしかしたら開演時間より早めに出てたかもしれないが、
少なくとも5分前には出てなかったはず。
携帯電話切るアナウンスは、毎公演見てる勢からすると、
確かにクドさもあるわけで、どっかのタイミングで辞めるなら、
この「梅棒公演(客演がいない=客演目当てで来る新規がいない)」でやるのが
理にかなっている。
納得性はある…が、やっぱりあのシステムは素晴らしいと思ってるので、
続けて欲しさはあるかな。
単純に5分前からの導入ってのはお得感あるし。
まあ、あれは実質開演時間より前から始まってる、
と捉えられる可能性もあるから、今作では辞めたのかな。
ただ掃除してるだけ、みたいなのならセーフなんだろうけど。
〇主人公について
これは好みの問題かもしれないが今作の主人公マグナスは、クールキャラだ。
言い換えると無表情で感情表現が乏しい。
カッコいいのは分かるが、自分としてはそれが魅力薄に感じられる。
その代わりにしゃべれてうるさいレオンが一緒にいるってのも分かるけど…
途中で別れちゃうしw
ついでにマグナスと対、ライバルになるようなギデオンもクールキャラなんだよなーw
まあ、ここは分かるけど…
そしてこのクールな2人が乱れる超とき宣のパートの魅力も分かるけど…
なんだよなー。
そんな感じかなー。
まあ、面白かったのは間違いないし、
日替わりゲストあったりと、色々意欲的な作品だったし、
良かったんじゃないかなw
また次回も楽しみにしてます。
そして出来れば、直近でいったら
「クリス、行ってきマス!」並の素晴らしい作品を観たいものです。