いやー最高最高最高!!!
俺が山ちゃん好きだってのもあるけど、
過去最高って位に面白かったし楽しかった!!!
これと比べたら、やはり前日の岡部さん回は、
凡庸と言わざるを得ないよなあ…ってレベル。
まあ、比べるのもどうかと思うが、同じチケ代で
得られる満足度に違いがあるのは確かだしさあ。
まず、俺も良く知らなかったのだが、山里さんは、準備の人らしい。
与えられた仕事に対して物凄く準備して臨むんだとか。
だから、準備のできない、調べられないカタシロに対して困惑があった、と。
もちろん俺の認識でも、「準備する側、しない側」の二択であれば、
山ちゃんは準備する側であるのは間違いないと思っていたが、
いうてキャリアも相当だから、さほど準備せずともこなせる仕事も増えてきただろうし、
THE Wみたいな大型番組のピンチヒッターもこなしてるわけだし、
とっさの対応も慣れてると思ったんだよねえ。
だから、ここまで準備に対してこだわりがあるってのは意外でした。
そんな山ちゃんは、楽屋に入って開始45分前に設定の説明
(記憶喪失とか名前とか)を受けて、
そこから精一杯の記憶喪失役作りをしたり記憶喪失ボケを考えたりしたらしい。
(かけてる眼鏡に気づき「気持ち悪いメガネ!」とかw)
そして幕が上がると…
山ちゃんの様子が明らかにおかしい。
というか、明らかに演技をしている風wwww
いかにも舞台っぽいというか…
その時点で面白いわけだが、
素が出るのが面白いカタシロで、
「そのまま作り込んだ役者山里でいくの?」という不安と、
「この山ちゃんをずっと見てみたい」という気持ちが葛藤するw
すると、何度か会話のラリーをした後に、ディズムさんは、
「君は…役者か何かやってたのかね?」という、
役者風の山ちゃんに対してツッコミを入れるwww
これによって、役者山里は少しずつ引っ込んでいったように思えた
(実際はアユムとの会話のあたりで引っ込んだっぽい?)。
〇記憶喪失の遵守
役者山里をやめても、設定は守ります。
他の出演者の回同様に、会話を進めながら色々思い出していったから、
違和感なく見てたけど、例えば「97.98」って数字を見た時に
「M-1で審査員が困った時に入れる点数~!(うろ覚え)」
みたいなボケが浮かんだらしいのよ。
でも、それを言っちゃうと記憶喪失じゃないから、
飲み込んだらしいんだよね。
そこまでする???という驚きがありました。
しかも言ったら絶対おもろいしウケるのに、
笑いを取りに行かず、記憶喪失という設定を守ろうとする姿に、
驚くと共に勿体ないなあ、と思いました。
思えば、舞台上で思い出す時も、
会話の中で促されて思い出すパターンばかりだったもんなあ。
自発的に思い出すのはNGってわけか。
さらに驚いたのは、この「設定を守る」という考えには理由があったのよ。
かつて山ちゃんは、M-1直後に、
アンガールズ、バナナマン、おぎやはぎ、片桐仁あたりの人と
コント番組をやってたらしいのよ(落下女って番組らしい)。
コントだから設定があるわけだが、山ちゃんはその設定を無視?して、
コントのキャラではなく、山ちゃんとして色々ツッコんだりボケたりしていたらしい。
そしたら、設楽さんに、マジのトーンで「それは違う」って言われたらしいのよ。
そのエピソード自体に震えると共に、それをしっかり守って、
自分を律する事が出来る山ちゃんは凄いなあと思いました。
だって、普通目の前に笑いのネタが落ちてれば、拾いにいくもんじゃん?
山ちゃん医者出来るんじゃないか?ってのはアフタートークでも言われてたし、
加藤シゲアキさんもX上で言ってたけど、
自分は山ちゃんは自分の我を出したり、笑いを取りに行ったりしそうだから、
向いてないんじゃないか?って思ってます。
ただ、実際はこうして自分を律して笑いを拾いにいってないわけだし、
これが出来るなら、医者も向いてる、って言えそうだよなあ。
そもそも山ちゃんといえばMCの人ってイメージもあるわけで、
MCなんてのは、自分の我を出す必要ない場面が多いだろうしね。
アユムとの会話で、アユムちゃんが小学校でやってる係を当てる流れになって、
大喜利のような雰囲気も感じつつ、さほど面白い事が言えなかったのも、
単に浮かばなかったってのもあるけど、
この「記憶喪失縛り」がある程度関係してたんじゃないかと思われた。
お互い自白。
この選択に、医者も「だろうねえ」とw
「じゃあ、黙秘を選んでくれそうな人はいるか?」みたいな質問に、
山ちゃんは、「大女(しずちゃん)」を思い出して、
でも結論は自白で変わらずwwww
これ、アフタートークで「なぜしずちゃんが黙秘なのか」に対して、
素晴らしい裏話が。
山ちゃんがイタリア人やってた頃、しずちゃんには男の相方がいた。
この相方は、先輩芸人から、とても可愛がられていたんだそうな。
山ちゃんは、しずちゃんを相方としてどうしても欲しくなった
(後に険悪になるから、この感情自体が相当驚いたwww)。
そのため、しずちゃんのお笑いや漫画の好みなどを調べ上げて、
それを会話で披露して、「しずちゃんと波長が合うキャラ」というのを
作り上げていったそうな(相当キモイwww)。
そして、機が熟したタイミングで、しずちゃんに相方になって欲しい旨を伝える。
了承はされるが、当然前の相方は放り出されるわけで、
その相方は先輩にとても可愛がられていたから、先輩から山ちゃんに対して、
何だコノヤロー、って展開になってしまう。
なので、自分(山ちゃん)からではなく、
しずちゃんから、山ちゃんを選んだって事にしてほしい、とお願いしたらしいのよ。
しずちゃんはそれも了承。
そして15年くらい経ったあたりで、さんま御殿みたいな番組で、
山ちゃんがこのエピソードを披露した時、
隣にいたしずちゃんが「え、それ言っていいの?」って小声?で聞いて、
ずーっとこの件に関して『黙秘』をしていたらしいw
〇心象風景の処理
2日目になって歩けるようになって、探索中に、
例の椅子やら長靴やらに向かって
「メッセージ性~!」とツッコんでいた。
それ自体もウケていたのだが、
「これ自体がメッセージ性を秘めているもの、
→舞台によくあるそういうオブジェであるもの」と
認識してる風なのが良かった。
多くの人は、実際にあるものとして質問して、
変な感じになるパターンが多かったからさー。
こういう受け取り方をしてくれる人がいるなら、
あの長靴とかの存在もアリだなあとは思いました。
他にも、写真立ての写真を見て
「大体こういうのは、家族に何かあって、医者がおかしくなるやつじゃん、
で、そこにある花は大体枯れてるじゃん!」みたいな事言って、
めっちゃウケてたけど、山ちゃんはこれがあまりにウケるから、
ヒントだと受け取ったみたいだけど、
あれはヒント以前に普通に面白くてウケてたと思うんだけど。
確かにあるあるではあるが、そんな言及した人、他にいなかったしさあ。
〇ホラー要素
2日目にアユムから、2日目の患者さんはみんなおかしくなる、みたいな話をされて、
急に怖くなって、子供部屋に置いてあるものが急に怖く見えてきたり、
「さっき提供された水飲んじゃったよー!」ってなったのが、
このパルコ舞台版では新鮮だった。
Youtubeの舞台版なんかでは、割と見られたけど。
〇臓器くじ
加藤シゲアキ回(見たわけじゃないけどw)と同様に、
スポットライトが当たった人は立ち上がりませんでした。
山ちゃんはそれまでの2回の思考実験=難しい話に辟易していて、
そこにきて、さらに難しいだけでなく、重い内容の話に
だいぶうんざりしてるようでしたw
臓器くじ自体は良くないけど、提供される側に家族、大切な人がいたら、
お願いしたいってのは、人間らしいというか、山ちゃんらしいなって思った。
自分がくじ=臓器提供側になったら、全力で抗う!って言ってたけど、
それがクライマックスでしっかり発揮されてるのが良かったw
〇クライマックス
答えは「NO」だったわけだが、
機械の身体に対してかなり否定的だったのが驚いた。
多くの人は、機械の身体に対して、
「老化しない、病気にならない」みたいなメリットに注目するんだけど、
山ちゃんは、それをおかしいと捉え、
しかも、周りの人々と一緒に老いていく事を望んでいるんだと。
機械の身体=生きてない=死んでるとまで言っちゃうし。
この感覚は、俺が知ってるカタシロの中では新鮮でしたね。
特に「周りの人と一緒に老いていきたい」というのが初めてすぎました。
〇最後の言葉
締めの一言で、アユムに対して「サインを書く」みたいな事いって、
上手い事締めた感あったけど、
アユムは目が見えないんだよなあ。
なんかなーって思っちゃったw
〇腕時計&時間
「いい時計してるね」とディズムさんが、山ちゃんの腕時計をいじり始める。
なんでも、大きな仕事を二つほどこなした時に、自分へのご褒美で買ったものらしい。
さらに、高い商品であればあるほど、ポイント付与も美味しいので、
ビックカメラで買ったんだとか。
そのことをおぎやはぎに言ったら、
「高級腕時計を家電量販店で買うのが一番ダサイ」とか言われたんだとかw
他にも「小木さんはとんでもない人」と、いじるシーン多々w
腕時計の話はアユムともしてたんだけど、
山ちゃんが「時計」としか言ってないのに、
アユムが腕時計として認識して会話してたのは、
若干気になったかな。
まあ、状況から置時計ってのも考え難いわけだが。
で、この腕時計だが、していた理由がアフタートークで判明。
なんでも山ちゃんは、この舞台の「本編60~90分」という時間が気になって、
60分で終わる=取れ高少ない、だから出来るだけ時間たっぷりやろう、
という意識があったらしい。
んで、DAY1とDAY2が(山ちゃんの感覚の中で)すげー短く終わって、
最終日にクライマックスの展開があって
「もう一展開あったー」と時間的に安心したらしいw
そんな、時間を気にしての腕時計だったのか。
なお本編は75分くらいだったかな。
〇カタシロ初見向け
山ちゃんは、このカタシロに固定ファンがたくさんいて、
そういう人達が見に来ている、という感じの振る舞いをしていたが、
山ちゃん目当てのカタシロ新規の人にも、
ちょっと意識を向けて欲しかった感ありましたw
〇天の声
ヤフーニュースにもなってたけど、山ちゃんは天の声をやっていて、
その場にいない人とのやり取り、会話を被らないようにする難しさを体験している。
んで、アユム役の健屋花那が、
見事に会話を被らない間でやり取り出来ていた事に褒めてました。
そんなところかなー。
かつてラサール石井に「彼のツッコミは一つも外さない」と言われた山ちゃんですが、
基本的に狙いに行った発言は、一つも外す事なく、笑いを取っていたと思う。
俺は山ちゃんのファンでもあったわけだし、
そんな俺にとっては、最高のカタシロでした。
今回3つ見た中で、一番の面白さでした。