https://stage.parco.jp/program/katashiro2/


〇客入り
満席。
チケットも前売りは完売してたっぽい…?
(当日券はあったっぽい)。
前回安元さんが患者役やってた時は、
唯一の完売だったので、
多少の納得感はありますが、それでも平日の昼間に完売は凄いなあ。
子供のお客さんもいたみたいで、冒頭でめっちゃ笑い声が聞こえてきた。
けど、思考実験以降は全然聞こえてなかったが…
シリアスノリに呑まれたか?
〇セットなど
基本的には前回とほぼ一緒。
舞台右側にある子供部屋が、夏仕様に装飾されています。
クマがシュノーケリングのぶくぶくみたいなのつけてて、
足組んでバカンス気分出してたり。
前回もあった心象風景を表す長靴や傘もそのままってのはちょっと残念かな。
今回の舞台でも、岡部さんがその辺ツッコんでたけど、
あのやり取り、無駄に思えるんだよなー。
岡部さんは座席周りの器具にあまり目が行かなかったけど、
心象風景小物が無ければ、器具に目が行って、また違った展開になったと思ったし。
あと、医者役が進行役に回る時のマイクがやたら派手になってました。
スイッチも入るようになってたかな?
これは分かりやすさの演出としては、良いと思いました。
安元さんは声優だから、この進行役と医者の時で、
大きく声色変えて欲しかった感ありましたが、そんなことも無くw
患者が横たわってる椅子の奥にある薬品棚?の中に、患者が飲む用の水が入ってる模様。
医者が明確に指示出しして、岡部さんも飲んでました。
加藤シゲアキ回の感想でも、そのことが明記されてたので、
この舞台第二弾になってから、水が自由に飲めるようになったっぽい
(でも、動けるようになる2日目以降から?)。
〇トータル感想
トータル的には、数あるカタシロの中では、
悪くないけど、普通、凡庸といった感じかな。
今回初医者だった安元さんが、アフタートークで
岡部さんに対して「非常にやりやすかった」と言っていたが、
それすなわち、無難って事なんだよなあ。
ディズムさんが、スギちゃんの回を引き合いに出してたけど、
言うたらスギちゃんは破天荒ノリがあって、そこが面白かったわけじゃん。
けど、岡部さんは、自分で言ってたけど、「コントの人」であって、
舞台上でどう動けばいいか、という最低限の常識みたいなのは染みついている。
それが結果的に、普通、無難、破天荒でない、という感じになったかな。
加えて「芸人ならではの面白さ」みたいなのもそんなに出ず
(岡部さんがそういうキャラだからかもしれないけど)、
人間性は出てるんだろうけど、よくあるパターンで終わってしまったように感じた。
後に俺は南キャン山里、マヂラブ野田回を見るわけだが、
そこと比べても「面白さ」「芸人としての面白さ」で、
大きく差がついているな、と感じた。
そんな彼が一番温度感が上がった、感情が揺れ動いたと感じられたのは、
「テセウスの船」のシーンだと俺は感じた。
もちろんクライマックスでも大きく感情が動いて、衝撃を受けていたとは思ったが、
俺視点で一番感情が動いていたのは、「テセウスの船」だと思ったんだよなー。
声を出して頭を抱えて、考えても答えが出ず、テセウス本人の意見を求めたり、
安元さんの考えを先に聞いて、それに同調するような流れに。
その安元さんの答えは、「入れ替わっても同じ」というもので、
そこに同意したものの、クライマックスのシーンで突然
「3人組のハナコが、3人のままメンバーが変わってしまったら、それはハナコじゃない」
と、非常に興味深い発言をされて、よほど引っかかってるんだなーと感じされられたり。
確かに俺も、モーニング娘がメンバー変わってもモーニング娘とは容認出来るけど、
お笑いのコンビ、トリオみたいな内面性やキャラクターが出る職種で、
かつ構成する人数が少ないグループは、人が変わったら大きく変わる気がするわな。
この刺さり具合は、勝手ながら「テセウスの船」で一本ネタを書いてほしいというか、
ハナコの作風に何かしらの影響を与えてくれるんじゃないか、
という気になってしまいましたw
クライマックスでは、前述のハナコのメンバーチェンジの例も出しつつ、
無言で1分くらい考える時間もあったりと、だいぶ苦悩を出しての、
「YES」の選択だった。
だが、スッキリした答えでも無いように感じたかな。
ある程度「舞台として成立させる」って事も意識してたと思うし、
「YES」の方が収まりがいいのは明確だろうしね。
あと、ここでの選択って、患者が既婚なのか、既婚であれば子供入るのか、
みたいなところで答えが変わってくると思うんだけど、
岡部さんが既婚なのか、子供がいるのか、
といったバックボーンを俺が全然知らなかったってのも×だった。
志らくさんの時みたいに、途中のやり取りで分かると良かったんだけど…
思えば、そういうプライベートなところに踏み込むような会話が
今回無かったから、凡庸に終わってしまったのかもしれない。
食べるのが好きだってのは分かったけど、それだけだと深みは出ないし…w
ずっと見てると、あばれる君に見える瞬間がたまにあり、
「そういやあばれる君も今回出るんだよなあ…なんか被ってる?」
とか思ってしまいましたw
〇安元洋貴
初医者。
仮面はありません。
なんかカルテが書いてあるバインダーのようなものを持ってる印象だったのですが、
他の人の感想読んだら、タブレットだった模様。
最初は、声優の割に小声でボソボソしゃべって、早口で何言ってるか分からないな、
という印象があったが、すぐに慣れて、聞けるようになりました。
それでも早口なのは変わらず。
声も張ってはいませんが、
フランクな医者のキャラ&あまり舞台じみていない感じが出ていて、
容認は出来たからな。
思い返してみると、ディズムさんは結構声張ってるし、
はっきりゆっくりしゃべるのを意識しているのかなあと。
初医者ながら、既存の医者(つまりはディズムさん)に捉われず、
結構自由にやってたのが印象的。
特に、ディズムさんの場合は、明確な探索パートの時間があると思うけど、
安元さんの場合は、会話の中で「自由に見ていいですからね」と、
特に探索パートというものを設けず、いつでもどうぞ、
ってスタイルだったのが印象的だった。
また、クライマックスで、先に「身体を譲ってくれないか」って聞いてから、
横たわってるのは自分の身体、今の身体は機械の身体、ってネタバラシしたのも、
独特で良かったかなあと。
怒涛の情報量の畳みかけ具合が印象的でしたw
後のアフタートークで分かったのだが、
この作品は、患者が記憶喪失になったのは、
「落雷→実は電気銃」というギミックになってるわけだが、
岡部さんが電気銃に触れなかったので、
安元さんの中で、本当に落雷によって記憶喪失になった、
という設定でやっていたんだそうな。
この「設定の改変」に踏み込めるのは凄いなあと思った。
ディズムさんは、どちらかというと、
その自分の作った設定に縛られてる感あったからさあ
(そこが良い所でもあるのだが)。
「囚人のジレンマ」では、お互い自白を選んだわけだが、
「相手が秋山さんだったらどうだったか」と、
ハナコならではのいじりをしつつ、
記憶を取り戻す塩梅の手助けをしたのは見事だった。
あと、囚人のジレンマの説明を黒板に書くのがめっちゃ丁寧で〇。
2日目で照明が変わって、目の調子が悪い演出がなされるわけだが、
その気づきを促して、岡部さんも気づいてくれたのに、
「調子が悪い」事には言及したものの「目の調子が悪い」とは言わなかったのは、
個人的には×かなー。
なんか脳の調子とか、他の調子が悪くて、こういう変な風に見えてるのかな、
とも取れるかなーと。
まあ、「電気銃ではなく落雷」といったように、
安元さんの解釈で、目では無いって事なのかもしれないけど。
実際脳の調子が悪くて、変な風に見える事だって、あるのかもしれないし。
初日の段階で「2日目には拘束が取れる」と明言してたのも×かな。
ディズムさんの場合だと、1日目の様子を見て、暴れない、大丈夫そうで、
これなら2日目は拘束を取って大丈夫だろう、という理由付けがされてるわけだが、
安元さんの場合は、1日目の段階で、特に理由もなく2日目に拘束が取れますよー、
って感じだからさー。
拘束を取る瞬間は、きちんと理由付けがなされていたが。
あと「臓器くじ」の質問で「答えにくかったら答えなくてもいい」的な発言が
無かったのも気になった。
実際岡部さんは答えにくそうにしていた印象だし。
とはいえ、ここは答えてくれないとつまらない、ってのはある。
だから省いたか?
〇ルンルン
アフタートークで聞いてびっくりしたのだが、ルンルンさんが患者役やったのは、
つい最近の事らしい!!!
それでこの場でアユム役やる事が出来るとは…
中野信子さんのカタシロ回見てて、そこでルンルンさんのアユムに触れていて、
問題ない事は認識していたが…
2日目の岡部さんとの会話で、テセウスの船の話を蒸し返して、
「アユムは違う船だと思う」ってぶっこんだのは良かったなー。
しかもアフタートークによると、ルンルンさんご自身の意見は「同じ船」なんだと!
自分の意見を曲げてまで、ぶっこんでくるのは凄いなあと。
ルンルンさん自体全然知らなかったのだが、
非常に人気のある方のようで、フラワースタンドも出ていたし、
アフタートークでディズムさんが、ルンルンさん目当てで来た人を聞いてたら、
かなりの数の手が挙がっていました。

非常に可愛らしい子供役って感じで、舌ったらずな感じが〇でした。
〇アフタートーク
上記でも書いた、ディズムさんがお目当ての人を聞くやつ、
なんとなくルンルンさんや安元さん目当ての人が多そうだなーと思っていたのですが、
岡部さんを聞く時に
「カタシロ初見で岡部さん目当て」「カタシロ知ってて岡部さん目当て」
と、ワンクッション置いてたのは見事だった。
これで、変に少なくても、嫌な感じにならないからさー。
安元さんも、この舞台で患者役をやった事があるわけで、
岡部さんと、患者あるあるでめっちゃ同調してたのが良かったw
他の回の話になって、前日に出演した棋士の中村さんが、
「テセウスの船」の段階で全てを理解したリアクションしたらしく、
「棋士の方はそこまで読めるんか!!!」とざわついてました。
〇臓器くじ
加藤シゲアキ回の感想読んでたら、前回と違って、スポットライトが当たっても、
客は立たない、って書いてたんだけど、
今回は、スポットライト当たった人が1~2人くらい率先して立ったせいか、
全員立つ流れになってましたね。
安元さんも、立つように促してたし。
まあ、立った人と立たない人がいるのはおかしいもんな。
統一させるなら、立たせた方がいいか。
〇「唯一覚えてる事」が無くなった。
これは舞台を観てる時には全く気付かず、
後のディズムさんの配信見て気付いたのだが、
かつてのカタシロの恒例であった
「記憶喪失のマコトが唯一覚えていること」というのが無くなってたらしい。
言われてみれば…って感じなんだけど、
今回見た岡部、山ちゃん、野田回の三日間の中で、
そこに気にしたことが一切無かったw
どうも、これを無くす事によって、どんどん思い出して行ってほしい、
って意図があったみたいね。
「唯一覚えている事」があると、逆にそれ以外思い出してはいけない、
みたいに思われるのが嫌なんだろうな。
かといって、今までの人も「唯一覚えている事」がありつつ、
みんないい感じで思い出してはいたとは思うが。
まあ、俺が観てない回で色々あったのかもしれないし。
そんなところかなー。
他の人の感想としては、岡部さんの優しさが印象的な回で、
それは間違いない所ではありますが、
俺的には、無難な回だったなあと。
まあ、芸人回三つ見て、それぞれの「違い」という意味では
分かりやすかったけど、面白さはもうちょっと欲しかったですね。