会場は、三越本店の向かいにあるビルの地下。
最初「三越」ってワードを見て、
「え、こんな場所でやるの?!よく借りれたなー」
とか思ってましたが、全然違いましたw
変だと思ったw

思考実験展は、1プレイ1時間ほど。
各回5人のパーティーを組むことが事前アナウンスされてました。
自分の回は、こういうジャンルが好きそうな女性4人、
うち2~3人は知り合い同士での参加って感じでした。
5人が入り口前に集まると、お姉さんの誘導で、
QRコードを読み取り、早速思考実験のような2択の質問を8つ答え、
それによりファンタジー世界的職業が決定します。
自分の職業は僧侶。
ちょっと意外とも思える職業でしたが、まあヨシ。

他の人はというと、
武闘家×1
音楽家×2
僧侶×1
と、戦えるやつが1人しかいない、
随分とバランスの悪いパーティーになりましたw
ただ、この職業に関しては、終わってみると特に意味は無いです。
作品に入り込めるための設定って感じかな。
とても良いと思います。
いよいよ思考実験展の会場内に入ると、
カウンターの向こうに、案内人とでも言うのだろうか、
金髪の男性が一人います。
かがむと顔が見えるのですが、
普通に見ると、首より上が隠れて見えるという、
絶妙のカウンターの設計がそそります。

身近な「焼肉」をテーマに、
「目の前の牛が『私を食べてください』と言って来たら、
あなたはその牛を食べますか?」という話。
俺は食べると回答。
他の人の回答も似たようなものだったが、
案内人による他の人の回答例だと、
「しゃべる牛は珍しいから、その牛の研究をする」
など、そういう発想もアリなのか!
という感覚がありました。
そんな思考実験の導入、ロールプレイをしたのち、
それぞれの職業に(割と)合った
武器が手渡されます。
俺は僧侶なんで杖、メイス系。
厚めのアクリルで作られた武器は、
重くは無いが重量感を感じさせるしっかりとした作りで、
安っぽさを感じさせません。
あと、ここで名札も付けます。


いよいよ装備を整え、出発。
この世界は、分かりやすく魔物、魔王が君臨していて、
我々はその魔王を倒す旅に出る感じかな。
ここからは、旅の同行者である、従者ルーシェの案内で進みます。
ルーシェは女性ですが、場合によっては男性の時もあるっぽい?
このルーシェ役の人は、イマーシブ系の仕事をしてる役者がやっており、
その役者名も公表されてました。
だから、人によっては「この役者の回に行きたい!」というのが
あったと思われます。
私は一人も知らなかったので、そこには無関心でしたが、
雰囲気にあった綺麗なお姉さんでした。
お姉さんと言っても年下だろうけどw
魔王の恐ろしさや、透明人間になれる指輪の話とかします。
透明人間になりたいか、という話になって、
なりたいと答えたのは、まさかの俺だけw
男だったら透明人間になりたいやろ!
まあ、ルーシェの反応からすると、
こんなに少ないのは珍しい模様。
女だって透明人間になるメリットはあるよなあ?
旅を進めると、いきさつは忘れましたが、
自分の大切なものを3つ選ぶ場面に遭遇。
いくつかあるカードの中に、「日記」をいうのを見つけ、
mixiを愛用していた俺としては、真っ先にこの「日記」をチョイス。
もう1つは…まあ音楽が趣味だから「再生機」にしよう。
最後の1つは結構悩んで…
同じ趣味のくくりで考えたら、漫画が好きだから「愛読書」というチョイス。



しかし他の人の選んだものが、自分と随分と違ってびっくり。
女性だからか、ぬいぐるみ選んでる人が多く、
他には写真とか友達からもらったプレゼントとか、
他者との繋がりを感じさせるチョイスが目立ち、
独りよがりの俺とは違うなーとw
そのうち、闇の魔物が、村と街を襲っていて、
どちらか一つを助ける、という場面に遭遇します。
先に直接依頼を受けたのは村だったので、
自分だったら村かなー、と思いましたが、
他の人の意見で、
「街は人が多いから街の人でなんとかできる」
というのが出て、あー!めっちゃいい意見!ってなりました。
なんで村を助けたはず。
そのうち、3つあった大切なものの、2つを失ってしまいます。
俺は日記以外の2つを失いました。
真っ先に選んだ日記こそが一番大事だと思ったので。
あとは、音楽や漫画は外部のモノだけど、
日記というのは、自分の内側から生み出た内部的なものなので。
その代わりに、魔王討伐の報酬として、2つカードを選ぶことが出来ます。
俺は金貨と召喚獣をチョイス。
金は大事だし、召喚獣は、現代におけるペットと解釈し、
動物好きだし、金とあともう一つ、ってなった時に動物の存在はでかいな、と。
一応選択肢の中に、自分を守るゴーレムってのもあって、
そっちもペット的に使えなくもないかな、と思ったけど、
まあストレートに獣で。
より動物の可愛らしさがあるのは召喚獣だろうし。




2つ手に入れた報酬カードですが、なんだかんだで早々と1つ手放すことに。
金が大事なので召喚獣を手放しますが、
自分と同じ、金と召喚獣で召喚獣を手放した人が他にもいて笑いましたw
そして、今度は自分の大切な人に化ける影の魔物が登場。
その大切な人は誰か…を選ぶ場面に。
ここが一番悩みましたね。
というのも、私は母を亡くしているので、
「例え魔物の姿でも、母と会えるなら母をチョイスすべきでは?」
という考えが浮かんだんですよね。
しかし、それはここでの選択意図とちょっと違うのでは…?
と思い、従者に質問すると、やっぱり意図と違うっぽいので、
選び直す事に。
となると、しっくりくるのは恋人なんだが、
実際俺に今恋人がいるわけじゃないし、
リアリティに欠ける…
と思い、兄を選ぶことに。
とどのつまり、自分には大切な人ってのが、
いるにはいるけど、そんなに大切じゃないっていうか、
いないんだよねw

その、大事な人に化けた魔物を、
自分で倒すか、仲間に倒してもらうか、という選択も発生。
自分で倒す、というのはなんとも気持ち悪いので、
仲間に倒してもらう選択をする。
パーティー内では、自分で倒すのが3人、倒してもらうのが2人と、
少数派のようです。
いよいよラスボスとの魔王のバトル…
の前に、炎(のようなランプ)を囲んでのキャンプ。
この雰囲気が非常に良い。

その直前で、最強の魔法みたいなのを伝授される。
しかし、それを使うと、代償として、
大切な人が自分の存在を忘れてしまうんだとか。
んで、魔法を使うかどうかの選択を迫られる。
魔法を使わないと、武器による戦いになるのだが、
アイテムロストするとか、
それはそれでリスクがあった気がしましたが、忘れましたw
この選択が、この「思考実験展」の最も大きな選択のようで、
その結果は、後に一番大きくグラフとして表示される。
自分は魔法を使う事を選択。
自分の考えとしては、魔王を倒したら、一生困らない金が手に入るので、
兄と金を天秤にかけた時に、金の方がいいなーというプロセス。
ラストバトルの前に、従者ルーシェの意外な思惑や匂わせ、
真実が出てくるのだが、それはまあ、なるほどな、って感じで。
プロジェクター3台分使ってラスボスらしいデカさの魔王を、
我々のパーティーは、魔法×4,武器×1で倒しました、多分。
魔王を倒して平和になったが、
ルーシェはいなくなり(というかルーシェという存在の記憶が皆から消えた?)、
魔法を使ったことで大切な人(兄)からの認知も無くなった。
そんな世界で最後の4択。
これも相当悩んだなー。
①今までの選択を受け入れ、新しい人生を歩もうとする
②自分にとって大切な人のそばにいるようにする
③影の魔物について調べ、忘れてしまったものを取り戻そうとする
④ルーシェが戦っていたことを国民みんなに知らせる
一番しっくりきたのは①だが、
①ってものすごく無難かつ、何も生み出さない選択肢だなーと
思ったんだよね。
ストーリー的にも。
②は、自分にとって大切な人の存在感が薄い事が分かったので、
それも違うなーと思ったし。
③は…別に魔物調べたくないし、そこまでして記憶を取り戻したいか、
というとそうでもないし。
④は、まあストーリー的な意味で一番アリな選択かなーと思い、
結果④を選びました。

そして最後の部屋には、クラウドファンディングの名前と、
今までの公演の日ごとの「この質問でこの選択肢を選んだのは何%か」
が表示されたグラフ、表が貼ってあります。
この内容については公開不可のため、
内容は書けませんが、自分の選択や職業が多数派なのかそうではないのか…
など、楽しかったです。
ここでパーティーの皆とご歓談しつつ、
ちょっとなげーな、と思ってたら、
従者役の人が、今回のプレイ結果が印刷してくれた封筒を渡してくれました。
それを見てびっくり!
プレイヤーの名前だけでなく、どこでどの選択をしたのかが
きちんと書かれており、この5~10分の間で、
その作業をしていた、というシステムに感動しました。
てなわけで思考実験展は終わり。
全体の感想としては
〇選択が自分なのかロールプレイなのか分かりにくくなる
このファンタジー世界のキャラクターとして選択するのか、
それとも俺自身として選択するのか、定まってない時あったなー。
まあ、そこはどっちでも良い、それこそ自由なんだろうけど、
多分この作品の本質としては、
俺自身として選択して、自分も知りえなかった新たな自分を発見する、
というのが望ましいんだろうね。
例えば最初の職業選択のクエスチョンで、
Q 歩む未来を選べるとしたら
A1 あらゆる未来が見通せる穏やかな人生
A2 何が起こるかわからない冒険に満ちた人生
ってのがあって、ファンタジー世界で選ぶならA2なんだけど、
自分の人生で選ぶならA1なんだよなー。
んで、ここでは、これから冒険の世界に出るっていう時なんで、
A2の方選んだんだけど、別にここで選択変わって
職業変わったからといって、ゲーム内容に全く影響しないわけだが、
こんな感じの迷いは本編でも出てきたし、気にはなる要素ではあったよね。
だから、ロールプレイで選んでも良いし、
自分自身で選んでも良いわけだが、
最初に「自分自身で選んでくれ」って明言してくれてもよかったのかもね。
〇人との繋がりを意識させられた
全体的な選択肢の中で、そういうものが強く出ていたと思う。
だが、私は孤独な人間だ。
他者との繋がりは薄めで希薄だ。
なので、イマイチ刺さりづらかったってのはあるかも。
途中で、「一生透明人間のままでも透明人間になる?」って
質問があったけど、
自分としては「一生透明人間=寂しい」というデメリットと解釈して、
「透明人間じゃなくても孤独で寂しいから一緒じゃん?」って
思っちゃったもんなあ
(決して寂しがってるわけじゃないですw
事実として孤独だって話)
それぞれの選択も、めっちゃ迷うやつもあったけど、
結構即決出来るやつも多かったもんなー。
そして即決も悪くないんだが、他の人の意見とか聞いてると、
「そんなとこまで考えてるのか!というか、そこまで思慮が及ばなかったなー」
ってなる事も多くて、自分の浅さも感じたりw
ディベートみたいに深くなれば、
自分も深くなれるとは思うんだけどねー。
まあ、楽しかったのは間違いないが。
〇ストーリー
俺は分かりやすい、入り込みやすいストーリーで良かったとは思った。
だが、他の人の感想を見てると、ルーシェのセリフとか設定を
詳細に覚えてる人が多くて、そこに刺さってる人が結構いて。
俺は、良いストーリーだとは思ったけど、
ストーリーはおまけというか、
この思考実験を成立させるための一要素くらいにしか思ってなかったし、
結局自分が楽しむことを重視してるからか、
或いは自分の思考をめぐらす事でいっぱいいっぱいになってたか、
あんまり覚えてないんだよね。
まあ、良いストーリーではあったが、刺さってないのは事実かな。
〇チケット代
4500円。
期間限定のここでしか出来ない体験、という事を考えると、
安いかな、という気もする。
でも、これが常設展で、いつでも体験出来るとなったら、
2000~3000円くらいかなーとも思った。
そんなところかなー。
とりあえず、この思考実験展を通じて、
新たな自分を発見した、みたいなのは無かったかな。
自分が寂しい人間だという事がより色濃くなって悲しくなった位w
ただ、自分はTRPGとかマダミスとかイマーシブとか全くやった事なくて、
そういう人間にとっては、とても良い新体験になりました。
おそらく第二弾もあると思うので、その時はまた絶対行きたいですね。