https://stage.parco.jp/program/katashiro
カタシロは過去2回舞台化されてきましたが、
Youtubeの配信用に作られたもの。
ちゃんとした劇場で、客を入れて行う舞台は初めてのものになります。
しかも、過去2回はクラウドファンディングを行って実施されたものなのに、
今回はそういうのが無く、今年映画化という大きな動きがあったのに、
同じ2024年に、舞台化というこれまた大きな動きがあるなんて。
しかも、場所が権威あるパルコ劇場ですよ!?
パルコプロデュースの、選ばれしモノしか出来ないイメージのあるハコです。




〇物販
https://online.parco.jp/shop/e/e12887311/?_ga=2.168182689.1666651811.1734585150-948714269.1731043187
事前に発表されていたものとは別に、なんと映画版のブルーレイが売ってました。
しかも、1回1回ずつ発売されるのかと思ったら、なんと上映された全てが入って、
お値段2万円!!!
1回ずつ買うより遥かにお得ですが、2万という金額はさすがにびびってしまう…w
半分くらい見ちゃったしなあ。




〇開演前
会場に入ると、街中の雑踏、喧騒のような音がBGMとして流れている。
随分とにぎやかで、作品のイメージとは離れているか…?と思われたが、
開演10分前になると、雷と共に、その音が雨音に変わる。
開演間際になると、だんだん強くなる雨音。
そして耳を塞ぎたくなる位の大音量になり、雷の大轟音。
で、幕が上がり、開演という流れ。
ディズムさんのYoutubeによると、渋谷の雑踏の音らしい。
それがだんだんパルコ劇場に近づいてる感じになってるとか?
リアルに録ったんかなあ。
〇舞台版新要素
さて、勝手知ったるカタシロ。
やってる事は基本一緒なので、
舞台版ならではの違いについて触れていきたいと思います。
・ディズムさんが顔出ししている
最大の特徴の一つ。
基本ディズムさんは、面妖な仮面をつけて参加していて、
素顔が分からなかったのですが、
今作は、顔を4分割した時の左上、とでも言うのだろうか。
左目周辺だけ、いつもの仮面のテイストのもので覆われていて、
3/4は視認出来る状態、
ディズムさんはこんな顔してたのか!という感動がありました。
俺もそんなに詳しくないから、
過去に顔出ししたことがあるのか分からなかったのだが、
TLを見る限り、公式では初めての模様
(過去一度うっかり仮面外したことがあったらしいけど)。
今回の舞台は、今時珍しく、配信で見ることが出来ない。
単純に、配信アリにしたら、チケット売れないからかなーと思ったり、
ディズムさんも、舞台というものに対して、並々ならぬ熱意をもっているのを
感じていたので、一度きり、その場限りの体験を大事にしたい、
って意思かなあと思いましたが、
もちろんそういう考えもありつつ、
「映像として残らない→顔出しが出来る」って事なんだと思います。
いやーワンチャン今回の舞台を後に映像化、みたいな可能性もあるのかなあと
思いましたが、この「ディズムさんが顔出ししている」という事実がある限り、
その可能性も無くなり、まさにその場限りの体験となりました。
(なお、ディズムさんのYoutubeによると、映像無しというのは、パルコゲームスの意向であって、
ディズムさん自身は何らかの映像に残したいという気持ちがあったようです)
そして顔出しのディズムさんは、思いのほか爽やかで、
イケメンで、人の良さそうな雰囲気。
若干の、思ってたのと違う感がありましたw
格ゲーマーの小路KOGさんをもっと爽やかにしたように感じましたが、
TLによると、実況やってる大和周平さんに似てるとの声も。
患者(主役)が寝ている手術台は、舞台の左側にあり、
患者と対峙すると、
ディズムさんの横顔はほとんど仮面に覆われて、
顔出ししていながら、あまり顔が見えない、みたいなのも、
よくできてるなあと。
まあ、舞台後半となると、患者の立ち位置も変わってきて、
結構顔が見えるんだけど。
・セット、オブジェ
今作の舞台は、舞台左側~中央は、
いつも通り(とは言えないが)の手術室のような部屋、
そして、右側には、椅子に鎮座した大きなクマのぬいぐるみ、
子供向けの本が並べられた学習机など、いかにもな子供部屋が作られている。
当然客席からは良く見えるのだが、白石さんが座っている椅子からは、
パーテーションがあって良く見えないようになっている。
二日目夜の探索パートにて、パーテーションをどかして、見えるようになる仕組みだ。
また、むき出しのコンクリートみたいなのも随所にあり、
そこに傘や逆さまの椅子、子供向けの長靴みたいなのが無造作に置かれている。
俺は、本来のカタシロを知っていて、
そのカタシロに必要な情報の外にあるものだったので
「あー、これは舞台によくある雰囲気オブジェみたいなものなんだなー」と解釈した。
だが、患者の多くは、本来のカタシロを知るはずもないので、
オブジェかそうでないかの判別もつくはずも無く、
舞台全体を通して、コンクリートや逆さまの椅子に対して、
興味を持ってディズムさんに聞いている。
んで、ディズムさんの返答も、またおかしいんだ。
「この椅子は何?」と問う患者に対して、
「そんなの無い、そんなものが見えるのかい」と、
まるで見えているのは患者だけ、という返答。
「ん…おかしいのは患者の方なのか?」と思っていると、
最後のアフタートークでは、
「あれはしらばっくれてるだけ」
「医者と患者、おかしなことを言ってるのはどっちか(客に考えさせる)」
みたいな話をしていて、結局何だったんだよ!って気になりました。
いやまあ意図はわかるけどさー。
何回も見てると、見慣れてくるけど、最初の方は違和感しか無かったですね。
結局探索の時とか、「気になるもの」のオブジェにいっちゃって、
他に目がいかなくなるのはマイナスなのでは?
実際患者によっては、パソコンの画面や近くに置かれた手術道具に
たいして興味を示さなかったし。
まあ、オブジェが無くても示さなかった可能性はあるわけだが…
そして右側にある子供部屋ですが、これが子供部屋だとしたら…アレが無い。
あのシーンになったらどうなるのか?
どこかから持ってくるのか?
と思いながら、クライマックスへ。
すると、ステージの奥側の黒い幕が上がり、
例のアレが出てくる、という仕組み。
あ、まだ奥行きあったのか!
という驚きがここでありました。
それなりの段数の階段の上部に例のアレがあり、
横たわっている身体とは別に、
アレの下にマネキンのような身体が不格好に垂れ下がっているのが印象的。
なお、舞台セットに関しては、
こちらの記事の写真を見ると、クライマックス以外はよくわかると思います。
〇思考実験
今作では、3つの思考実験パートでも、新しい試みがなされていました。
今までは、静止画映像を元に説明していたのだが、
黒板を引っ張り出してきて、
医者が書きながら説明するというもの。
これが…あまり良いとは思わなかった。
囚人のジレンマって、そこそこ難解だと思うのよ。
きっちりと出来上がった図で説明した方がいい。
手書きのディズムさんの図は、お世辞にも綺麗とは言えなかったし、
初日の場合は得点も「10.0/0.10」って書くところを、
どっちも「0.10」って書いちゃうし。
正直白石さんが囚人のジレンマをきちんと理解できたのか、
疑わしいな、って思っちゃった。
まあ、初日以降は、ディズムさんも慣れと落ち着きのせいか、
いい感じの説明になってる事が多かったけど、
図は汚い日の方が多かったかなw
なお、Youtube配信によると、今回はアナログでやるっていうのが
一つのテーマにあったようで、こういう形になったようです。
・テセウスの船
今までは、囚人のジレンマ同様、静止画映像を元に説明していたのだが、
今作では、その静止画映像に描かれていた船を立体化したかのような船の模型が登場。
その模型をもとに医者が説明するというもの。
TL情報によると、この模型、ディズムさんがレゴで組み立てたものらしい??!
真偽は不明だが、それを踏まえてもっとじっくり見たい気持ちはありますね。
しかし、これもあまり良いとは思わなかったな。
静止画映像では、船A→船A’或いは船Bなのか、矢印があって、
船が2艘あって、同じものを作った、というのが割と一目で分かるようになっていた。
今回の舞台では、船は一艘だけ、矢印も無い。
まあ、囚人のジレンマよりは分かりやすい思考実験とはいえ、
従来のものより分かりやすくなってるとは言い難かった。
・臓器くじ
こちらも、今までは静止画映像を元に説明していましたが、
今度は一体何だ?
また黒板でも持ち出すのか?と思っていると、
3列目くらいまでの客席に、
アトランダム(とはいえ、照明係はどこに当てるかの狙いは決めていそうだが)に、
5つ点灯し、その5人を立たせ、その5人で説明するというもの。
4人は白いライトが当たり、1人は赤いライトがあたり、
その赤い一人が犠牲になって、残り4人に死んだ人の臓器を配る、という感じか。
これはめっちゃ良かった!!!
まず、客席参加型になった事に興奮。
面白さを感じた。
そして、今までは画像による説明だったのが、
生身の人間でこの説明を行う事によって、
おぞましいほどのリアリティを感じる事が出来る。
医者はこの時、人間ではなく「人形」という言い方にして、
マイルドにしていたが、そんなんじゃ全然マイルドになってないよ!
だって人間じゃん!って気になりました。
〇間の説明
Youtubeの舞台版同様に、ディズムさんがやってました。
まあ、そうなるだろうなーとは思ったけど。
役を降りた状態なのに、患者が医者として話しかけるパターンも多々あり、
まあそうなるわなw
ここもうまいやり方ありそうな気がするんだけどなあ。
〇BGM
Youtubeの舞台にもあった、お馴染みのものばかり。
もちろんエンディングも。
これはありがたいですね。
〇二日目の演出
二日目の患者は、目の調子が悪くなる。
そこをどう演出するかが見ものだったが…
ちょっときつめの夕焼けのような色が舞台を支配する。
その中で演技を見続けるのは、ちょっときついな…
患者の多くは結局そこの照明に関する変化に対して反応しないから無意味だし。
TRPG版みたいに、ノイズのようなものが映像としてちょいちょい走るくらいの方が
分かりやすいと思うけどなあ。
テセウスの船の時には、スポットライトで中和されて、
それ以降はあまり気にならなくなってたかな。
〇最後のセリフ前
クライマックスの「おやすみ、マコト」の後に幕が降りて、
あの名曲が流れて、ディズムさんの
「記憶が戻っている、部屋に戻っている、病院の出来事も覚えている」
というお馴染みのセリフがあるんだけど、
3回とも、それまでのカタシロにあった(少なくともYoutubeの舞台版にはあった)
「今の身体が本物か偽物か分かるのは、分からない(もう少し後)」
というセリフはカットされてるんだよね。
でも、どっかのアフタートークで、
「今の身体が本物か偽物か分かるのは、分からない(もう少し後)」という
設定自体は生きてるっぽいんだよな。
何故カットしてるんだろう。
結構アレ不気味で好きだったのに。