2018年 12/21 築地本願寺ブティストホール『SPIRAL CHARIOTS #20 GOLDEN AXE ゴールデンアックス』:SPIRAL CHARIOTS

http://spiralchariots.com/goldenaxe/index.html



会場は築地にある、築地本願寺の中にある、
築地本願寺ブティストホール。
https://buddhisthall.com/


ハコ自体はそんなに大きくなく、S席買ったけど、A席でも十分見れたかな。
ちなみに前から2~3列くらい。







今回のゴールデンアックスは、スパイラルチャリオッツという劇団の公演でもあります。
特定の団体が2.5次元の舞台をするのは、非常に珍しいのではないでしょうか。
まあ、俺はゴールデンアックスを観たいのであって、劇団には興味もなく、
名前も認識してないレベルだったのだが、会場入りして、色々名前を目にするうちに、
「あれ…どっかで聞いた事あるなあ…」と思い始めて、よ~~~く思いだすと、
俺、2007年に1回だけスパイラルチャリオッツの舞台観に行ってたんだよwww

https://falconclaw.hatenablog.com/entry/2019/01/15/165352

まさか、こんな縁があったとは…
ちなみに、この団体は、以前レンタヒーローの舞台もやってます。
レンタヒーローも、セガユーザーなら押さえておきたい作品かと思いますが、
実はやってないのでスルーしましたw



さて、くにおくんほどではありませんが、
ゴールデンアックスもたくさん種類があります。
その中で、俺がやった、知ってるレベルなのは


ゴールデンアックス(AC,MD)
ゴールデンアックスⅡ(MD)
ゴールデンアックスⅢ(MD)


以上です。
それ以外で知名度のあるであろう、
ゴールデンアックス デスアダーの復讐」(ゲーセン版の続編)
ゴールデンアックス・ザ・デュエル」(ゲーセン版の格ゲー)
は、触った事くらいはあるものの、知ってるレベルではありません。

とはいえ、様々な種類があって、それぞれ人気の高いくにおくんと違って、
ゴールデンアックスは、圧倒的に初代が有名。
なので、それだけ押さえておけば、問題無いだろう…というノリで行きました。



で、実際に見てみて、それは間違いないのだが、思った以上に
Ⅲとデスアダーの復讐のエッセンスが取り入れられていて、
制作のゴールデンアックス愛を存分に感じました。
特にⅢは、プレイヤーキャラが一新されてるのですが、
初代のアックスとティリスによく似たキャラがいるので、
俺としては、一新されてるイメージは無かったしw
悪く言うと、思ったほどついていけなかった、って事なんだけどw


余裕があれば、こちらの記事を読んでもらうと、色々分かるのですが、
http://news.denfaminicogamer.jp/interview/181220b

記載されてる通り、最初の15分で、初代ゴールデンアックスの世界が描かれます。
つまり、シーフとのやり取りや、チキンレッグやドラゴンといった乗り物、
ハゲで槌もったデブや、ぶっとい剣の一撃が強力なナイトや、
デスアダー、その他雑魚など、
俺がゴールデンアックスで見たいと思っている、あらゆるシーンが
最初の15分で全部見れる。
出し惜しみなく。
これはいいと思った。
ここではBGMもゲームのものをそのまま使い、
映像で体力ゲージやマジックゲージを再現するなど、
ゲームに寄せた作りになっています。



で、その15分が終わると、
ゴールデンアックスⅢの話になり、ここからが本番。
つまりは、メインはゴールデンアックスⅢなのですw
いや、ゴールデンアックスⅢやったけども、ストーリーとか
全然覚えてないんだけどw
まあ、そういうのが分からなくても楽しめるようにはもちろんなってますが。
ここからのBGMは公演オリジナルかな?
シーフの時のBGMは、オリジナルを意識した良アレンジになってました。
体力ゲージなど、ゲームを模した表示もなくなり、前段と本編との差が明確になってます。


で、登場人物は、ゴールデンアックスⅢやデスアダーの復讐のキャラクターが
味方キャラとして、色々出てきます。
ちょっと人数多すぎかな…?という気もしましたが、
まあ、上手くまとまってる方かな。
味方キャラは、総勢9人くらいかな?


そして、初代主人公だった、アックス、ティリス、ギリウスのうち、
アックスとティリスは40~50分くらい出番が無くなり、
後半で合流して盛り上がる流れ。
ビジュアルポスターにもバーンと出ていて、
メインキャストで集客が見込める俳優をあてがったであろう、
アックスとティリスが、実は思ったほど出番が無く、
自団体の役者が演じるギリウスが出ずっぱりというのは、
なかなかに黒いんじゃないでしょうかw



格闘アクションだけでなく、ドッジボールやサッカーなど、
様々な見せ方ができたくにおくんと違い、
こちらはとにかく殺陣が多い!
それなりにバリエーションも豊富で、幅ももたせていた気もしますが、
さすがに単調で飽きる瞬間もあったかな…

特に後半、終盤は、敵や味方が死んでいくシーンが連発するんだけど、
ただなんとなく死ぬんじゃなくて、それらしい盛り上がり、見せ場、
今わの際のセリフなど、感動的なシーンになっている。
しかし、そういったシーンも、連発されるとさすがにクドいしキツイ。
モブっぽい雑魚にまで、ドラマをもたせていたのは〇。





〇分岐について

さきほど貼った記事にも書いてありますが、
この舞台には、なんと分岐があります。
「デスアダーの復讐」や「ゴールデンアックスⅢ」にあった分岐要素を
盛り込んだらしいのですが…
ゴールデンアックスⅢなんて分岐あった事すら覚えてないw
D&Dじゃあるまいし…とか思ってたよw
いやいや、ここまで力入れてくれなくてもいいよ!
なんか申し訳ないよ。


分岐は3~4回(たしか3回だったと思う)。
好きな方を挙手させて、仕切り役(主にギリウス)がそれを見て、
どちらに行くかを判断します。


・最初の分岐
Aの村に行くかBの村に行くかを選ぶ
結局両方の村に行くため「A→Bの順で行く」「B→Aの順で行く」の
違いでしかないが、出会う人物の順番が変わるので、違いが生じる。
俺が見た時は、A村で会ったカインとB村へ行った。
Bを選んでいたら、カインのいない状態でのB村の物語が展開したであろう。
A村でも、B村の仲間が登場していたかもしれない。



・2度目の分岐
後半戦で。
行き先と、連れていく仲間を選ぶ2択だった気がする。
これにより、最後に生き残るパーティーが変わってくると思う。



・最後の分岐
記事にも書いてある、グッドエンドかバッドエンドかが決まってしまう分岐。
途中でアックスが死んでしまうのだが、ラスボスを倒すためには
アックスの力は必要不可欠。
リトル・トリックスの復活の魔法でアックスを生き返らせるか、
途中で死んでしまったリトル・トリックスの姉を生き返らせるかの二択を迫られる。

事前に記事を読んでいたため、さすがにバッドエンドを選ぶような選択肢は、
そこまで考えさせられるような分岐では無いだろう、と予想してたので、
ちょっとこれには驚かされました。
うわーこうきたかー!
十分もう一つの選択肢も、考える余地あるよ!みたいな感じ。


とはいえ、どちらかを選ぶとバッドエンド、みたいな告知は劇中でもなされていて、
普通に考えれば、回避できるようにはなってるかと思います。
公演中でバッドエンドのパターンはあったみたいだけど…w

俺が見ていた時は、もちろんグッドです。
バッドを選ぶと、舞台が20分早く終わるそうですwww






〇ギリウス

明らかにダントツで出番の多いギリウス。
ストーリーを進行しつつ、殺陣からギャグからすべてをこなしていた感あります。
記事ではジャンプ斬りや回転する技も使うらしいんだけど、
どこか分からなかったw




〇ドーラ

「デスアダーの復讐」に登場するプレイヤーキャラで、ケンタウロスの女戦士。
デスアダーの復讐は知ってるレベルではない、と書きましたが、
このキャラは特徴的なビジュアル故に、覚えがありました。
とはいえ、見覚えがある、ってだけで、その中身までは全く知らないけどw

ケンタウロス、という事で、人間役と馬役の2人で1役w
時には人間と馬が分離して、笑いに繋がってました。
最後の挨拶で、人間役の人が、
馬役の人との絆を感じさせるコメントしていて良かったです。




〇リトル・トリックス

こちらも、「デスアダーの復讐」に登場するプレイヤーキャラ。
ドーラほどではないにせよ、ビジュアルに覚えがあり、
なおかつ役者がイケメンで、復活の魔法を使ったりと、
作中の役割的にもかなり目立っていたと思います。
外部の役者かと思いきや、スパイラルチャリオッツの役者さんらしい。
とても良かったです。




ハイネケン

敵の名前なんざ、覚えちゃいないが、Wiki調べによると、
ゴールデンアックスの鎧づくめの敵の名前がハイネケンらしい。
で、舞台では、鎧の中身が実は女性という、メトロイド方式を取っており、
ストーリーに良い味付けが為されていました。
とはいえ、正直あんまり頭に入ってこなかったけどw




〇カイン

ゴールデンアックスⅢのアックスに相当するキャラ。
舞台ではアックス以上に武骨でガタイ良くてカッコよく思えました。




〇サラ=バーン

ゴールデンアックスⅢのティリスに相当するキャラ。
全く記憶に無いし、ゲームにそういう描写があるのかすら疑わしいが、
Wikiによると、元旅芸人一座の踊り子らしい。
で、きちんとそういう描写が描かれつつ、武器の青龍刀もしっかり再現されていました。
ドーラとのコンビが印象的か。




〇チキンレッグ・ドラゴン

舞台、ゲームを象徴するキャラクターの一つですが、
自然にハマりすぎてて、特に書くことがない位溶け込んでましたw
これは凄かったなー。
役者さん、努力の割に地味で可哀そうw
なお、ドラゴンのブレスは映像で表現。
なかなかの迫力で〇。




〇村の雰囲気

ドーラやサラ=バーンが初登場する村があるのですが、
そこの雰囲気が非常に良かった!
ファンタジーな村の生活感や息づかいのようなものが感じられ、
リアリティがありました。




〇笑いネタについて

ギャグとして、ゴールデンアックスの世界観に即したギャグだったらいいんだけど、
例えば、青いポーションシーフと緑のミートシーフがいるんだけど、
青が自団体の役者で、緑が2.5次元でやるようなイケメン役者らしく、
その格差をいじるようなギャグを入れ込んできて、
ゴールデンアックスの世界観から飛び出た、
リアル世界でのギャグ、みたいなのを入れられるのは、ちょっと好きでは無かった。


あと、セハガガのアニメでも見られたんだけど、
ギリウスがギャグキャラみたいに扱われるのが、あまり好きじゃないんだよなーw
まあ、立ち位置的にも仕方ない部分はあるが。




〇開演前BGM

ゴールデンアックスのシーフやタイトル画面、
ステージ間のマップのBGMが長めに使われていました。
シーフのBGMって
「てれれっ てれれっ 休符・休符 てれれっ てれれっ 休符・休符 メロディー~」
みたいな感じだと思うんだけど、
「てれれっ てれれっ 休符・半休符 てれれっ てれれっ 休符・半休符 メロディー~」
くらいに、休符がワンテンポほど短くなっていて、何バージョン?と思いました。




〇す・た・こ・ら・さっさ!

ゴールデンアックスのハチャメチャ感あるエンディングで有名なこの曲。
きっと最後やカーテンコールでも使われるだろうと思いきや、まさかのスルー!
これはちょっと残念だなー。
どういう判断だったんだろう。




そんなところかなー。
DVDでは全ての分岐を網羅した映像になるらしいので、ちょっと気になる…
あと、バッドエンドバージョンもあったらしいしw