3/24 羽生市産業文化ホール『「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート 吹奏楽による「ドラゴンクエストⅠ,Ⅱ,Ⅲ」』:東京佼成ウインドオーケストラ

http://kyodotokyo.com/dragonquest-wind



会場は、羽生市産業文化ホール
いわゆるホールですが、かなり綺麗で色合いもいい感じです。
席も7列目と前の方な上に、真ん中ブロックの端の方で、出入りも楽です。
ステージは、特にドラクエに関わるような装飾は無く、
オーケストラの椅子や楽器が配置されてるだけです。
客入りは8〜9割くらいかな?
内容が内容だけに、客層も幅広いです。



曲目は


ドラゴンクエストⅠ」
・序曲
ラダトーム
・フィナーレ

ドラゴンクエストⅡ」
遥かなる旅路広野を行く果てしなき世界
・恐怖の地下洞〜魔の塔
・聖なるほこら
・この道わが道


ドラゴンクエストⅢ」
・世界をまわる「街〜ジパング〜ピラミッド〜村」
・冒険の旅
・海を越えて
おおぞらをとぶ
・戦闘のテーマ〜アレフガルドにて〜勇者の挑戦
・そして伝説へ

となっております。



この曲目、普通にHPに公開されてて驚きましたw
事前に分かるようになってんのね…





時間通りに16時に開演。
オーケストラの皆様、指揮者と順に入場して、
一発目はドラクエのオープニングと言えば、の『序曲』です。
ちょっとおとなしいアレンジかな、とも思いましたが、
後半は厚みが出て来たような気もしました。
もう忘れたけど、最初は物足りない印象は間違いなくありました。
あくまでドラクエⅠの序曲だからかなー?



終わって、MC…とは言わないのかな、コンサートだとw
指揮者の人がべらべらしゃべります。
これが結構長めで、まだ1曲しか聞いてない身としては、
「もっと聞かせてくれ!」と思います。
印象に残ったのは、

・『序曲』『フィナーレ』は3音使われているが、
ラダトーム城』は要領の都合で2音で構成されている


ドラクエの音楽は色んな人が様々な形式(ピアノアレンジなど)で編曲しているが、
今回の吹奏楽編曲を担当した真島俊夫さんのドラクエⅠ〜Ⅲの曲の全てを演奏する


みたいな話。
うろ覚えだけどw


で、続けて『ラダトーム城』〜『フィナーレ』
あーこんな感じの曲だったなー寂しい雰囲気だなーからの、
あーこんなんだったなーっていうエンディング。
ラダトームが寂しげだから、よりエンディングの華やかさが光ります。




続いてドラクエⅡへ。

遥かなる旅路広野を行く果てしなき世界」は、
ドラクエⅡの最初のフィールド、アレフガルドドラクエⅠ)のフィールド、
ドラクエⅡの3人パーティーのフィールド、という構成。
ドラクエⅠの時に聞けなかったフィールドBGMは、ここで補完できるわけです。
遥かなる旅路』のちょっと寂しい感じと、
3人揃った時のウキウキと弾む感じがまた良いです。



「恐怖の地下洞〜魔の塔」は、洞窟と塔。
曲の構成としては、洞窟→塔→洞窟、って感じ。
なんかファゴットが特徴的だとか言ってた気もしますが、よくわからずw

ドラクエⅡの塔は、いい曲ってわけでは無いんだけど、
独特の変なメロディーは、当時から印象に残っていて、
それを大人になった今、また噛みしめて聞く良さがありました。

洞窟も、ゲーム的にはうんざり系の曲だから、そんなにいい印象は無いが、
もっと聞きたかった、と思わせるものがあります。



『聖なるほこら』は、文字通りほこらの曲。
旅の扉に入った時のテンテレテンテレテレレレレってエフェクトが
どうにも思い出されてしまいますw


そして最後は屈指の名曲『この道わが道』です。
歌モノもあったなあ…と思いつつ、
名曲故の様々なパートのメロディーの変遷を噛みしめます。
ソロもあるしね。



終わって、なんと20分もの休憩。
この時点で45分ほど消化。
なかなかのまったりイベントです。





後半はドラクエⅢ。


1曲目は、『世界をまわる「街〜ジパング〜ピラミッド〜村」』ですが、
これを聞いてぶったまげた。
ほぼ、俺が当時聞いてたサントラと一緒なんですよ。
オーケストラアレンジだから、ゲームには無いアレンジ要素もあるし、
盛り上がる箇所とか、曲のつなぎの部分とか、まんまそうなんですよ。
もう…これに感動しちゃって。

なぜ「ほぼ」と書いたのか。
それは、実際サントラと違ってるからかもしれませんが、
俺の記憶がそこまで正確ではないからです。
『街』のイントロのオリジナル部分は聞き覚え無かったし、
他にも1か所くらいアレって思った箇所もありました
(『村』の強めのホーンの箇所かな?)。
実際は「ほぼ」ではなく「まんま」完コピしてる可能性の方が高いです。



そしてこれ以降のドラクエⅢの曲も、基本はサントラで聞いたものばかり。
ドラクエⅢのサントラ自体は、
今音源が手元にあるわけではなく(ドラクエⅠ、Ⅱもそうだが)、
小学生とかそれくらいに聞いて以来、全く聞いてないもの。
その子供の頃の記憶を呼び覚まされる感じがいいです。


何故ドラクエⅠ〜Ⅱの時は、この完コピ具合に気づかなかったのか…
実際俺の聞いてたサントラとアレンジが違った、という可能性もありますが、
おそらくは、俺の聞き込みが浅かったからでしょうか。
Ⅲはやっぱ、かなり聞いたもんなー。
それ故に刷り込まれている。




そして『冒険の旅』〜『海を越えて』〜『おおぞらをとぶ』と続けて演奏。
それぞれのフィールドの情景を思い浮かべつつ、演奏に酔いしれます。
指揮者の人は、2年くらい前にやったスマホ版のドラクエⅢのラーミア誕生のシーンを
スクショにして撮っておいてるそうですw
おおぞらをとぶ』がCMに使われたりしたことにも触れていました。
個人的にはラーミアの曲って、そこまででも無いんだけどな…w



そしていよいよクライマックスへ。


『戦闘のテーマ〜アレフガルドにて〜勇者の挑戦』〜『そして伝説へ』と
続けて演奏します。


Ⅰ・Ⅱと戦闘の曲が無かったので、ここでお初の戦闘。
曲の良さはもちろんですが、生のオケの迫力、そしてコンピューターサウンドだから
簡単に出来た高速演奏も堪能します。

再びのアレフガルドでちょっと落ち着きつつ、
当時のサントラ聞いてた時の、想像していたシチュエーションなどを
思い出しつつ…ためてためて演奏されるは、ゾーマのBGM!!!!!
もうカッコよすぎるだろ!!!
あまりに素晴らしい曲展開に、『戦闘のテーマ』をさらに上回る迫力。
ただのその辺の単なる曲ではない、
ラスボスという背景、感情がいてつくはどうの如く、すべてを支配します。


そして、その余韻も冷めやらぬ中、『そして伝説へ』…
あまりにも素晴らしすぎて、泣いてしまいました。
『そして伝説へ』の圧倒的な曲としての素晴らしさももちろんですが、
勇者の挑戦』→『そして伝説へ』というつなぎ、展開が最高すぎた。
もう言葉が出ない、素晴らしいの一言に尽きました。
どうやら、一緒に見ていた友達も泣いてたらしいですwww






終わって拍手喝采
このまま終わりかと思いきや、なんとアンコール的なものがある模様。
クラシックのコンサートにそういうのがあるもんなの?!


どうせドラクエのテーマ曲ともいうべき『序曲』でもやるのかなー、と思いきや、
なんと、ドラクエⅠ〜Ⅲの曲を一つにまとめた10分ほどのメドレーとな!
お馴染みの『序曲』から、Ⅱの3人フィールド曲にⅢの最大のアゲポイントでもあった
勇者の挑戦』→『そして伝説へ』のくだりもあり、良かったです。

ただ…最初の『勇者の挑戦』→『そして伝説へ』の感動が素晴らしすぎたので、
蛇足な気にもなりました。
無いよりはあった方が良かった気もしますが、あの余韻に浸っていても、
それはそれでよかったかなあ、とも思いました。




〇座席について

前から7列目という事で、通常のライブであれば見やすいのかもしれませんが、
クラシックとなると、奏者が4列くらいいるので、前から2列くらいは見えますが、
後ろの方は良く見えず、どういう楽器が演奏されてるのかよくわかりませんでした。
クラシックだと、ある程度全体が見渡せる席の方がいいのかも。

ちなみに、木管楽器が前で、金管楽器が後ろでした。
そういうもんなのかな?



〇物販

ドラクエのグッズとか売ってるのかなー、とも思いましたが、
ドラクエのサントラと、東京佼成ウインドオーケストラのCDだけでした。




トータルではとても良かったのですが、
何が良かったって、予習というか復習をしてこなかったことですね。
事前に音源聞いちゃうと、あとはそれをどう再現するか、みたいな聞き方になっちゃう。
音源聞いてなかったから、曲そのものの良さに素直に感動し、
懐かしさに浸れました。
あとは、生の迫力はやっぱ凄い!