4/20(19:00) 中野MOMO『土砂降りぶりっこ』:ピヨピヨレボリューション

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前回の「ちょべりばペット」や「凝り性のサンタ、苦労する」でも感じたんだが、
役者の数の割に舞台が狭い!
しかし、その狭そうな舞台に皆しっかり収まって
動きのある芝居をしてるのが凄いなー、と。





舞台美術や衣装も素晴らしい。
この規模でここまでやるってなかなかないんじゃないの?
特に衣装は魔女、女王(?)、労働者といった役どころを
わかりやすく理解させるものになっており、
それでいて一人ひとり違ってカッコよくて素晴らしかった。
初演時は知らないが、過去の動画や写真を見ると、
衣装は格段にパワーアップしており、特にメイクに差が出てるなー、と。
右手さんなんて、中盤まで右手さんと気づかなかったわw
こりゃー子供が観ても楽しめる分かりやすさがあるかな、と。



今回、目に見えて違ったのは、おかざきめぐみさんによる生演奏。
片隅にキーボードが設置され、開場〜開演の間中、素敵な演奏を披露。
会場に入った瞬間に、その世界観に包まれるような感覚です。
歌のシーンではオケに+する形で演奏をし、ストンプのシーンではカホンもやってました。
衣装やメイクもばっちりで、時にはステージにあがる事も。
曲、シーンによって表情も作っており、演者としての存在感も見せていました。




肝心のストーリーは、とっつきにくいかなー、と思わせておいて、
とっつきやすくわかりやすく、
でも後半はちょっと押し付けがましいかな、という気もした。
東が覚醒してからの展開は、はいはい、って感じだし、
そもそも魔女の子供(ポタージュ?)との友情も描き切れてないから、
ラストの感じもなんかなー、って感じなんだよね。
まあ、90分公演の限度だとは思うが、だったらもっと尺欲しい。
これが初演らしいが、初演でこれを作り上げた右手さんの脳が凄いなー。
どんだけメルヘンなんだよw



ラストのピルクVSトーニュのシーンは、殺陣が欲しいと思ってしまったw
まあ、そういう劇団じゃないし、そこまで求めるのも酷だけど、
衣装やら歌やら、何から何までハイスペックだから、
だからこそあそこで盛り上げて欲しい、じゃあ殺陣だ、って発想になるんだよなー。
Z団観てきたから、ってのもあるけど。
せめであそこだけでも欲しかったかなー。





あと、主演が東って事だと思うんだけど、俺が観た歴代のピヨレボ作品の中で、
一番出番無かったんじゃない?
東の物語っていうより、労働者と女王との物語って感じだから、
東の存在が薄いんだよね。
トーニュや甲良、不安田あたりの方がよっぽど印象に残ってたり。



トーニュ役の今村さんは素晴らしかったなー。
まさにその役どころに耐えうるビジュアルしてるからさー。
もうあれだけで勝ちでしょう。
衣装も◎。
今村さんのブログ見たけど、この公演ってミュージカルだったのね。
ピヨレボからはミュージカルって単語を聞いたことなかった気がしたので。


ヒロイン、というかヒーロー役のクルトの早瀬さんはイケメンで良かったなー。
ピルクとの絡みというか関係性をもうちょっと描いて欲しかった。



スペ3、ダイヤル、ハト、クラゲの4人は、進行役って事でいいのかな?
まあ、見やすかったけど、無くてもいいかなーって気にもなったり。
特に永田さん推しだから、もうちょっと美味しい役どころだと嬉しかったかな。
ラストの競りのシーンは技ありだなーと思った。




何故か「魔法」じゃなくて「マホー」なんだけど、
右手さんのブログを見たら「(魔法と言わない理由は舞台を観たらわかるよ!)」
って書いてあるんだが、まるでわかんなかったんだけどw
こっちとしては、何故「魔法」ではなく「マホー」なのか、何か理由があるはずだ!
と、変な方に意識が行っちゃって、結局見てもわかんなくて
「すんなり魔法にしろや!」と思って、観劇終えてからの、
ブログによる「マホー」に意味がある発言だからなーw
俺がアホなのかな。


その辺の右手ワールドは評価すべきなのかもしれないが、
ファンタジー好きなのかな?
作りこまれた世界というか、世界を作り込むのが好きなのかな?

個人的には、山本とか田中とかいう人が活躍してほしいわけよ。
スッと物語に入っていきたいわけ。
ピヨレボの舞台は今まで見て、グリーゼとかちょべりばペットとか、
和名の登場人物の出る舞台の方が、分かりやすく感じたもんなー。
特にグリーゼは、初めてのピヨレボという事で、掴み切れない部分も多かったが、
今にして思えばわかりやすく入りやすかったと思う。

その辺Z団は上手かった。
「アンジェラ」なんかも全部外国人だけど、すんなり入ったもんなー。
というか、やはり今回は役者が多すぎた。
コラボ公演だからしょうがないけど、
いなくてもいいような進行役に4人も割くってのはどうもなー。
この人数の多さが分かりにくさに繋がってたと思う。



ただ、歌のシーンは、人数の多さがプラスに働いた大迫力!
特にLINE LIVEで公開したストンプのシーンは、一つの目玉のように感じた。

歌詞は基本聞き取りやすいんだけど、ひとりひとりがアピールするような箇所だと、
ちょっと聞き取りづらい、というか補完しづらいなー、と思ったり。
大体聞き取れなくても前後の文脈から補完出来たりするし、
みんなで歌う箇所は、その補完が簡単なんだけど、
一人の所だと、補完が効かないなーってのがあった。



どっか〜ん、の歌のやつは、開始前のフリのレクチャーの時は盛り上がってたけど、
実際始まったらやってる人、全くと言っていいほどいなかったなー。
サイリウムはレンタル希望者も多く、ちゃんと振ってたけど。
まあ、金払ってまで借りたなら、そりゃー振るよなー。
一応この曲がこの舞台のテーマソングというかメインソングな感じだけど、
夢を叶える、みたいな作品でもないから、あんまピンと来ないんだよね。




入場のスタッフに、凝り性のサンタの金髪の子供役の男性がいたと思ったんだけど…
ただの客演なのに、よほど仲いいのかなー。
演劇界はこういう助け合いの精神があるのかね。
まあ、今後につながるだろうし。