2012年 12/21 草月ホール 「JUNK presents 他力本願ライブ2」:トータルテンボス/さらば青春の光/アンガールズ/R藤本/東京03/南海キャンディーズ

http://www.tbs.co.jp/radio/event/owarai/O10293/O10293.html
http://www.cstr.jp/bant/junkevent/


これはラジオのハガキ職人が書いたネタを芸人が演じるというもの。
もともと今は無き「アンタッチャブルのシカゴマンゴ」(以下シカマン)という
ラジオのネタコーナーから派生していって、
シカマンプレゼンツで第一回の他力本願ライブが開催。
で、シカマンが終了し、
その血を若干引き継いだ「山里亮太の不毛な議論」プレゼンツでこの
第二回が開催された、という流れ。
俺はシカマンは全く聞いてなかったので、第一回やその辺の流れは全く分かりません。







リスナーから募集するネタは、
最後のセリフ(ツッコミ)がお題として指定されています。
このお題は、当日のMCによると、
どうやら出演者の方がそれぞれ考えたものらしい。

トータルテンボス「それ、メソポタミアの布じゃねーか!」
さらば青春の光「メリットもデメリットもない」
アンガールズ「じゃあ明日でいいっ!」
・R藤本「ヤムチャ
東京03「なんて哀れなんだ!!」
南海キャンディーズ「誰か、クラッカーもってきて!」


どのお題も、いかにもだなー&想像出来るなー、
とニヤリとさせられるもの。
その中でもトータルテンボスのはかなり浮いて見えるが…
まあ、浮いててもあり得ないわけでは無いテイストだとは思うが。
なんでも大村が藤田を噛ませたいがためにこのワードを提案したらしい。
R藤本は「ドラゴンボールの中ではヤムチャが一番落としやすい」という
安易過ぎる理由www



ライブは13時の回と17時の回の2回公演。
17時の回は完売したものの、
13時の回は若干席が余っている、という状態です。
俺は17時の回をチョイス。

客層は7:3か8:2くらいで男性が多い。
若い人が特に目立つが、年配の方も割と目に付きます。



開演15分前になると、前説のため二人組の芸人が登場。
ブルーセレブという芸人ですが全く知りません。
会場の反応も薄く、無名の人っぽいです。
5分くらいの前説かと思いきや、
17時までたっぷり15分盛り上げてくれて、なかなか良かったです。
ツッコミのしゃべり方や声質がオリラジ中田に似ていた。
ついでに雰囲気も。顔は似てない。




そして暗転…JUNKのOPテーマから、
オープニングにふさわしい軽妙な音楽とイベントコール的なアナウンスが流れ、
MCを務める山ちゃん登場!!!
ホームっぽい雰囲気と、
山ちゃんいじりのアウェイな雰囲気がMIXされた雰囲気の中で
軽いトークをした後、
「今のOPは音楽に合わせてムービーが流れるはずだったけど、流れなかったのでもう1回」
と、再度OP〜山ちゃん登場からやり直しw
先ほど以上の暖かい拍手で登場した山ちゃんは、
いい感じのMC(もう忘れたw)をした後、
一組目のトータルテンボスを呼び込みます。




イベントの流れは
山ちゃんと芸人がトーク

芸人のネタ

山ちゃんと芸人が先ほどのネタの感想

次の芸人が山ちゃんとトーク

次の芸人のネタ…

この繰り返しです。




トータルテンボス

漫才内コントの形で、
オークションの店に藤田が行ってみて、
大村が案内役、という内容。

送られたネタに対しては、芸人が一部手直し可能なのですが、
冒頭の「しのびねえな、構わんよ」の漫才的導入のところで、
いきなりペニオクネタで掴んできました。
ネタの締め切りは11月いっぱい、
そしてペニオク事件は12月だったと記憶しているので、
「んん?いきなり手直し箇所?」と、
どこが職人のネタで、どこが芸人アレンジ箇所なのか、
一番悩まされるというか考えさせられました。
まあ、オークションネタでこの時期なら、
ペニオクとの親和性はバッチリですね。


キーワードである「メソポタミアの布」は
そこそこ序盤にオークションの一品として登場。
その後に金の斧やら銀のさらやらでひと盛り上がりして、
忘れた頃に布が登場して
「それ、メソポタミアの布じゃねーか!」と突っ込んで終了。
一部ではこの噛みやすいセリフを事故が起こる位噛んでしまったようで、
きっぱりはっきり言おう!と意識した
「それ、メソポタミアの布じゃねーか!」でしたw


メソポタミアの布の「帯に短したすきに長し」な特徴をはじめ、
トータルテンボスらしいと思わせる言葉のチョイスも良かった。
その詳細は忘れちゃったけどw
あと、藤田が入札して、それを大村が邪魔してるやつとか。



トータルテンボス2
残念なお知らせですが…
イベントから随分日が経ったせいで、忘れましたw
思い出したら書きます。
まだ聞いてない不毛な議論でオンエアされてる可能性もあるし。
メソポタミアの布」というキーワードの使い方、
それにおける設定は1とやや似てるとは思いました。


そして総括ですが、トータルテンボスは一番笑えた。
俺自身がトータルテンボスのスタイルを好きだってのもあるし、
見た目に華がある二人故の舞台で見る輝きみたいなものもプラスされていたと思う。




さらば青春の光1
さらば青春の光といえば、コントグランプリで見せた「イタトン」。
それを連想させるような、一人が「人を眠らせる能力」を持っていて、
もう一人がその能力に負けないようにあれこれする内容。



さらば青春の光2
コントのど定番とも言えるコンビニ強盗コント。
客が万引きした所を注意する店員。
しかし、その店員は実は元コンビニ店員の強盗だった!
店員経験あるが故に警察呼ぶボタンを押してしまったり…
詳細は忘れましたが、1本目とは違う正統派の面白さがありました。




総括ですが、一番面白くなかったかなw
面白かったけど、順位をつけるとそうなるって感じ。
やはり、さらば青春の光の事を良く知らないのが要因の一つかなー、と。
他の面子なら「あーこれはトータルテンボスっぽいなー」
「南キャンっぽいなー」というのを感じた時に、
上手い、面白いという感想が生まれる。
それが無いのが痛かった。

ちなみに「イタトン」の着ボイスDLが
10件くらいしか無いって言ってたけどマジで?
意外すぎる…
そして二人とも背が低くて子供みたいだったw




アンガールズ1
全身タイツを着て、変な踊りを踊るという仕事のベテラン田中。
そこに新人の山根がやってきて…というコント。
「○○が面白い」みたいな詳細はもう忘却の彼方なのですが、
とにかく面白かった。
田中の股間もっこりしていて、
それが山根の方を向いていた、というのがハプニング的面白さ。



アンガールズ2
俺自身ほとんど記憶に無いのだが、
10年以上前にやっていた、
ネタ冒頭の「あいあい」みたいな掛け合い、やり取りが復活!
「テレビのネタ番組の尺が短くなってやらなくなった」
という掛け合いは、本人達なのにぎこちなさがあるような、
そんなテイストが良かった。


そんな掴みが終わって、ネタ本編は…忘れましたw







○R藤本1
まずR藤本の説明をした方がいいだろうね。
山里と仲良しでラジオでも良く話題に上り、
よくゲスト出演もしているR藤本。
俺もそれがきっかけで知ったわけだが…
ドラゴンボールベジータのモノマネをするピン芸人
マイナー故にアンガ田中や華丸大吉の華丸も
その存在を知らなかった模様。
しかし、前述の通りラジオではお馴染みなので、
リスナーの多い会場では拍手も多く大人気!
なんでもR藤本の単独ライブ以上にホームな雰囲気なんだとか。
また、その特殊すぎるキャラクター設定&芸風も
初見ではかなり見所あります。


1本目のネタはめくり芸!
スケッチブックをめくり、
男性だったら「くそ野郎!(だったかな?もう記憶が…)」
女性だったら「下品な女だ!」
ヤムチャだったら「ヤムチャ!」という謎のルールのゲーム。
お題のセリフが既にルールとして組み込まれているのはどうなのよ…と思ったが、
これが見事だった。
序盤は普通にドラゴンボールキャラが出てきて、笑いも無いが、
芸能人になって、徐々に変化が出て行く感が良かった。
特に「岡本夏生(だったっけ?)」が出た時の「下品な女だ!」の
ハマりようと来たら!
笑いが止むまでスケッチブックをめくるのをやめるほどの爆笑だったが、
制作者側も狙っていたのか、
岡本夏生をめくるとまた岡本夏生」なんてのが2回続いて、
「ここで笑いを取りに来ている感」が伝わる感じが凄かった。
後半はさらに展開していくが…忘れちゃいましたw




○R藤本2
ネタ選びをしていて、1/3を読んだ時点で
「このネタ採用しよう」とR藤本に思わせたほどのネタ。
餃子の王将にやってきたが、満席なので、
別の中華料理屋に行くが…というネタ。
後半になればなるほどドラゴンボールを知ってると笑えるネタが増え、
注文時に天津飯をテンシンハンと言いたくないから、と
わざわざ「かに玉とライス」みたいな言い方してたのが面白かった。
そんな流れから、飲茶が出てきてヤムチャとかけるのかと思いきや、
コックがヤムチャだったというオチも予想外で印象深い。




総括ですが、初めてネタを見る面白さ、
キャラの面白さ、何より2パターンとも全く違うネタのパターン、
というのが高い満足度に繋がった。
ホームな環境のせいもあり、会場も大盛り上がりで
次に出てきた東京03が「R藤本さんの後だからやりにくいなー」と
冗談を言うほど。





東京03 1
飯塚と角田が飲んでいる。
角田はモテない視点からのちょっとした小さな幸せを熱弁。
そこにモテるキャラの豊本がやってきて、小さな幸せのレベルの違いにより…
「なんて哀れなんだ!!!」というキャラに角田がハマっていくという内容。
安心して見れる完成度の高さと角田の噛み具合が見所。
やはり豊本登場以降の展開がいい。



東京03 2
オッサンな年齢故に滅多にやらないという学生コント。
不良先輩の角田が東京から地元に帰ってきた。
東京自慢話に盛り上がる飯塚と角田だが、
豊本は自慢話の嘘を突っ込んでいき…
「なんて哀れなんだ!!!」というキャラに角田がハマっていくという内容。
こうして見ると、1と似たようなパターンなんだよねw
これが東京03のスタンダードスタイル、という所なんでしょうか?
或いは「なんて哀れなんだ!!!」を引き出すためにはこれがベスト、というか。
1本目同様の面白さがありました。




南海キャンディーズ
今回のイベントは山ちゃんのラジオ発なので、トリになる南キャン。
見所は5年ぶりという新ネタ。
実は南キャンはルミネの舞台に立ったりM-1に参加してるくせに、
新ネタを5年も作ってない、と言うのだ。
これはぶっちゃけ引いた。
けど、ラジオで漫才&コント系のネタハガキや、
南キャンの漫才ネタについての感想を言う時は
かなり突っ込んだ所まで解説していて、
山ちゃんのネタ作りに関する情熱は、
かなりのもんだなー、と思わせるものがあるんだよね。
そう考えると、この南海キャンディーズというコンビの関係性は、
思ってる以上に複雑なのかもしれません。



そんな前フリしておいて、肝心のネタは忘れましたw
2本とも似たようなパターン。
しずちゃんの変な動きと、
シャドーボクシングが完全プロの動き&
山ちゃんへ入れるボディがマジで痛そうなのが印象的。
テンプレートツッコミと言われる山ちゃんのツッコミは、
意図的にテンプレート=過去のものを使用しつつ、
新しい山ちゃんらしい言葉を生み出していた印象。




ハガキ職人
ネタを採用された職人は、二階の関係者席で二公演とも無料(多分)で鑑賞
&芸人の楽屋訪問のオマケつき。
その代わり要所要所で感想を聞かれ、顔が晒されるわけだが…
職人と芸人とのやり取りが二言くらいで終了しちゃってたのが残念。
「政府にとって危険な思想の持ち主」さんが
ホントに危険な思想の持ち主みたいな顔をしてたのが印象的でしたw